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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カクレサト
1974年 長野県
信濃国松本領の猟人が谷底に落ちたところ、武田信玄のために滅ぼされた小笠原長時の一族が籠もる場所に迷い込んだという。人に知られると殺されるというので猟人は逃げて帰った。

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ヤマンバ
1991年 静岡県
倉木山の山姥はあちこちの家で子守りや藤績みを手伝っていたが、家人の留守中にある家の子どもを食ってしまって倉木山の洞窟に逃げ込んだ。そのときあたりが暗くなったので倉木山という。その後、信濃国佐久郡の平賀中務と矢部後藤左衛門が勅命によって山姥征伐に来て、山姥は秋葉山に飛び去った。
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オンナ
1921年 岩手県
上閉伊郡上郷村に住んでいた美しい娘が急病で死んだ。その3年後、六角牛山という深山に狩りに行くと、女がいて、死んだようにみせかけられ、人ではない夫に連れてこられたのだという。狩人はこの話を他の人にすると、女の命も自分の命もなくなると言われた。
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オチアイヅカ
1979年 岐阜県
昔、武田と織田が戦って、落人が逃げてきたが桜の木のところで首をはねられた。その首が埋められた場所へ入ると死ぬといわれる。
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オオオトコ,ヤマノヌシ
1976年 新潟県
槍が上手な狩の名人が、御神楽岳のおりんという場所に出かけたところ、夕方になって迷ってしまった。煙草を一服していたら、6尺(180㎝)もある化物が出てきた。「何処から来た」と聞かれたので、狩に来て迷ったと言ったら、「ここは人間の来るところではない。すぐ帰れ。俺に会ったことをしゃべったら、命は貰う」と言われた。狩の名人はそこを立ち去って家に帰り、このことは長らく黙っていたが、臨終の床で周りの人に始めて明かした。この大男は山の主だったのだろう。
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クビナシ
1974年 長野県
信州松本領平田村で、寛永年中、村を追放された盗人が雷雨の時に首を抜かれ胴体だけになっているのを見廻りに来た村人に発見された。
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レイビ
1959年 長野県
戦国時代武田信玄が伊那へ侵入した時、上伊那の中部の黒河内・宮田・松島氏という様な諸小土豪が従わなかった。信玄怒って8人の武将を捕らえ、孤島の三味場―蓮という所で斬った。ここからも怒のれ霊火が上ったと。
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ヤマンバ
1982年 新潟県
明治時代のこと。5人の猟師が山へ出かけた。10日分の食料を持ってでたが、10日たってももどらず、20日もたってから、清水の衆が20人で山へ探しに行くと、5人の猟師は死んでいた。いずれもその尻に食いきったような穴が開いていて、山ンバが食いちらかしたのだといわれていた。持って出た食料はまだ何日分か残っていたという。
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ヤモリ
1974年 長野県
信濃国松代の山里に、有名な力自慢の者がいた。水無月の頃に彼は友人と山に入ったところ、きわめて大きな蛇が出てきた。そこで彼は上あごと下あごを持って口を裂こうとして失敗し、鎌で大蛇の口から喉にかけて切り裂いた。その体の太い所だけを家に持ち帰ると、親は大蛇は山の神に違いなく、必ず祟りが起こるといって家を追い出した。里長が何とか宥めた。彼の身体に蛇の匂いがついて抜けず、医者が薬を与えると消えた。その医者が言うには大蛇ではなく野守だという。彼はその後、山に入って官木を盗んだ罪で死刑になったが、野守の復讐だと思われた。
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キツネ
1982年 宮城県
ある男が船を出して魚を取って戻ろうとしたが、櫓をこいでも船が廻って陸につかない。なんとか家の下まで来ると、出征して死んだ兄が山から「東京に連れて行ってやる」と呼ぶので山の椿の下まで行くと、今度は「ベルトで首を吊れ」と言われた。枝にベルトを掛けても高さが足りないので、もっと山の中に入った。桑の葉が揺れるのが映画を見ているように感じた。皆が探しに行くと、狐が落ちたらしく断崖で寒い寒いといっていた。その男は3日ほど前からおかしかったという。
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メイドウ,タタリ,オノノケヒト,オニビ
1974年 和歌山県
紀伊国高野川の北に非常に険しい山があった。この山に人が登る事があると忽ち鳴動し、樵夫が木を伐ると祟りをなして病気になるという。ある至孝の農民が、病床の母に頼まれた山鳥を狩りに山に入り、鳥は得たが道を失った。杉の陰に燐火と思うものが燃え農民を呼ぶ声がした。見ると貴人がいて、自分が祟りをなしていた、地面の下を探って寺に移してほしいと言う。山を下りて後、法師と山を探ると骨があり、それは小野毛人のものであった。
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キツネ
1989年 愛知県
原田北部の小松谷は、南側のため池近くにキツネ穴があくさんあったので、狐谷と言われていた。ある人が夜中の一時頃に、長坂という峠を越え、原田目指して歩いていたところ、ぞくぞくっと寒くなった。やがて浮御堂のある池に出たところ、松の根本に美しい娘がいた。「こんばんは」と声を掛けても無言で、一町ほど行って振り返ると姿はなかった。家に帰って父親に言うと、寒気はしなかったかと問われた。したと答えると、その時にキツネにつかれたんだと言った。
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タヌキ
1932年 愛媛県
昔、猟師が狸を捕えようと狸穴の前で青松葉を燃やし燻していたところ、高僧が従者を従えて現れ、殺生すれば仏罰が下ると戒めたので、猟師はその言葉を信じ火を消した。するとたちまち穴から古狸が飛び出して山深く分け入ると同時に、高僧も従者も消え失せたという。
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オコジョ
1956年
某がオコジョを斬り殺した。すると妻に祟り、妻は二日山の中で迷った。
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テング
1979年 岐阜県
下洞集落の根の松という男が行方不明になった。天狗にさらわれたのだということになり、村人が「根の松返せー」と叫んで探し回ったが、本人は何食わぬ顔で帰ってきた。
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サクラノセイ
1957年 長野県
安曇野の林に猟に入った久兵衛は、美しい山桜の林に迷い込んだ。若く美しい女と出会い幸福の時間を過ごし、再会の約束後女の姿は消え桜も散った。里に戻って再び山へ出向いた久兵衛だが、山桜の花びらに埋もれて死体で発見され、女は桜の精と噂された。
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イジュウ
1977年 静岡県
正徳4年夏、豆州豊川村である人の妻が毎夜何者かに襲われるようになり、ついに殺され顔の皮を剥がれた。15日後何かが家に入ってきたので斬りかかったが逃げ去った。血の跡を辿ると栗山村の奥山の穴に続いていた。鉄砲で撃ち、出てきたところを槍で仕留めた。形は熊のようで人面だった。足と爪は鷲のようで、頭毛は赤、身毛は黄だった。
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カッパ
1980年
豊前国に河幅が広く徒歩で渡る川があり、夜にそこを渡ろうとすれば必ずかっぱが出て相撲を取ろうとする。小笠原信濃守の家中の大つか庄右衛門と従兄弟のせ川藤吉がこの川を渡ろうとしたところ、かっぱが出て来たが、すぐに刀で切った。死体を見ると、子供の様な体つきで短い髪、顔色は真っ白で、爪は猫のようだったという。
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オオムジナ
1956年 宮城県
文化年間、加美郡宮崎村地方に、福原縫殿という狩の達人がいた。秘蔵のオキ笛を持ってあるとき山奥に入った。夕方になって獣寄せの笛を吹いていると、朝別れたはずの妻が大木に寄りかかっているのが見え、不審に思い仕留めた。しかししとめたあとも妻の姿のままであったので不安になって家に帰ると妻は無事だった。下僕に探しにいかせると、それは年を経た大狢であり、その物凄い形相に村人は皆驚いたという。
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(ゾクシン)
1963年 愛媛県
親戚などに不幸があった場合は、そこの飯を食べて出て行くと、猟が良いといわれている。
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マツノキノバアサン
1922年 徳島県
松の木の婆さんと呼ばれる信心深い婆さんが、猟師に猪と間違えて撃ち殺された。その墓に参ると災難を逃れられるという。
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