カイ,クワ,カラタチ,スズメ 1977年 中国 殷の朝廷に桑と枳が自然と生えて、7日で長々と成長した。占者に占わせると、野外田舎の木であって、朝廷が滅びて荒原となると言うので、王は政道を謹むと国は栄えた。また商受の君の時に雀が大きな卵を産んだ。相人に考えさせると、小さいものが大きくなるとは吉であると言った。王は奢りを極めて国が滅んだ。
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コミ 1975年 ある人の妻が服を脱がないので、それを怪しんだ夫が、妻の寝ているときに服を脱がした所、野狐の尾のような3尺の毛があった。ゆえに夫が妻を追い出したら、妻は刀で夫の髪を切り逃げた。隣人がこれを追うと妻は狐に変じ逃げ去った。その後京邑では髪きりが流行った。熈平2年4月に始まり秋に止んだ。
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キツネ 1937年 新潟県 別れた夫の事が忘れられない妻の元に、夫が現れて思い残した事や家を出た事を詫びた。妻は子供に会わせると言って連れて来たが、既に夫の姿はなく、周囲には犬の足跡があった。妻は夫に化けた狐に騙されたのだろう。
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オオオンナ 1979年 滋賀県 延宝2年11月近江国より身の丈7尺3寸あるおよめという名の女が見世物に出ていたという。
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(ユウレイ) 1980年 ある人の妻が死んだ翌日の夜、枕辺の障子が開いて、亡き妻が入ってきた。夫は恐ろしく思ったが、妻は着物が欲しいといったので、不憫に思って与えた。こういった事が毎夜続いたので夫はやせ衰えた。それを友人が見て、妻の居所を暴こうと追跡すると、実は妻に仕えていた女だったという。
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バケネコ 1968年 沖縄県 化け猫がある人の夫に化けていた。食事が出来ると夫にあげる前に自分の親の所に持ってき、困っていた。こういう事が続くうちに我慢できなくなった夫が出て行けというと、妻は正体を現して夫を泣き殺そうとした。すると夫は呪文を唱えたので妻はとうとうカリヤマー(化け猫)になってしまった。
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ヒ,カミナリ 1974年 寛政2年2月14日、昼未刻に雲がないのに雷が鳴った。近江や丹波・摂津でも同様であったという。南方の空に大きな火が飛んでいるのを見た人がいる。
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イニンビー 1975年 沖縄県 勝連に住む夫婦の妻が夜になっても帰ってこないので、夫が迎えに行った。首里から来た人に聞くと、妻はウンジョウビラー(熱田近く)で別の男と一緒にいて、帰ってこないといわれた。夫は帰ってこない妻を待ち焦がれて死んだ。それ以後遺念火(イニンビー)がでるようになった。
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ヤマノカミサマ 1977年 青森県 夫が山に木を伐りに行って帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
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ヤマノカミサマ 1977年 青森県 夫が山に木を伐りに行って昼になっても帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
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ヤマノカミ 1976年 新潟県 夫が炭焼きに山に入って帰らないので妻が心配して見に行くと、山中で女の人が夫を見守っている。妻が声をかけたら女は消え、夫は谷底に落ちてしまった。山の神は女で、山仕事の人を見守っている。
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ヤマノカミ 1989年 鹿児島県 山の神は女性なので、男の人は山に入るときにある程度身なりをよくして行くが、夫が山へ入るときにいつも身なりをよくしていくので、妻が山に誰かいい人がいるのではないかと思って様子を見に行ったところ、夫は谷淵できれいな女の人に支えられて仕事をしていた。妻が声をかけると、女の人はぱーっと消えて、夫は谷に落ちて死んでしまったという。
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ヤマノカミ 1980年 秋田県 夫婦が炭焼きをしに山に行って、夫は危ないところで木を切っていた。下から妻が見たら、夫の腰をきれいな女が支えているので、浮気かと思って「チクショー」と叫ぶと、手は消えて夫は落ちた。山の神様が守ってくれていたのだった。
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イネンビ 1929年 沖縄県 遺念火は、たいていが定まった土地と結びついていてあまり自由に飛んでいくことはない。安和に夫婦がいて、ある日いつも帰りが遅い妻を疑ってしまった夫は彼女の帰り道の途中で待ち伏せして、強姦しようと妻を追ってきた。抵抗する妻が襲ってきた男は夫であることに気づかずにやがて男の咽喉に簪を突き刺した。その後、妻が家に帰って夫がいないと見たら、先ほど刺し殺した男は夫だと思い、確認しに戻ったらやはりそうであった。悲しみに狂った妻は自害し、二人の遺念が一個の妖火と化して毎晩出てくるようになった。同地域の東江、本部村浦崎、羽地村稲嶺等にも同様の話がある。
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コヘビ 1976年 京都府 某家で伯母が同居してかいがいしく働き、家が栄えていた。しかし妻を迎えたところ、妻が伯母に従順しなかったので、伯母を別居させ、食事を持っていくように主が命じたが、妻は主に偽って、持って行く事は無かった。そのうち伯母は病気になったのだが、その頃から妻も心地が悪いと屏風の内にこもるようになった。2,3日もこのようなことが続くので怪しんで屏風の内に入って見たところ、妻の首に小蛇が巻きついていた。修験に祈ってもらったら、小蛇を退治すると妻は死ぬといわれたが、苦しみを見かねて祈祷を頼んだところ、小蛇は首を離れ妻の口に入り、妻は死んだ。その頃伯母も死んだという。
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カッパ 1977年 神奈川県 あるところに夫婦が住んでいたが、この夫が仕事に出て妻が1人で家にいると、ある日、見慣れない可愛い子がやって来て「火をくれ」と言った。子供には危ないからと断ったが、翌日もやって来て同じことを言う。そんなことが毎日続くので、夫に話したところ、それは河童だろうということになった。試しに今度は火を差し出してみると、子供は謝って逃げ出した。
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シレイ 1976年 鹿児島県 夫を亡くしひとりで三つになる子供を抱えて暮らしていた妻が熱を出したとき、亡くなった夫が妻の口をとおして集めさせた。集まった親戚の前で、妻は夫に子供を連れて行かないよう告げるやりとりをひとりで話したという。
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オットノツワリ 1964年 福島県 妻が妊娠すると夫にもつわりがあるという。
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フジノヌケアナ,〔ビワコ〕 1982年 孝霊天皇の時、駿河国の富士山は一夜のうちに出現した。それと同じ時に近江国に大きな湖(琵琶湖か)ができたという。
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ユウレイ 1996年 山梨県 1980年ごろのこと。子どもが3,4人いる夫婦の夫が亡くなった。妻が、「旦那が家を守ってくれている」と言っていたところ、白装束の幽霊が出るという噂になった。
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カキノキ,シ,(ゾクシン) 1915年 東京都 柿の木から落ちると3年経って死ぬといわれている。
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