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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1974年
寛政八年二月、大きな狐を見た。高さは大きな犬ぐらいで、背のなかさは五尺ほどあり、谷にのぼるのはとぶように速い。けれども色や動作は普通の狐と同じだった。

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ウマ
1974年 長野県
寛文4年に尾張国から木曽路を巡見したとき、駒ヶ岳の麓を歩いていると、大きな芦毛の馬がいた。この馬は毛を地面にたらし、眼光は鏡のようで、形相は見る者の身の毛もよだつものだった。そして人影を見て峯の中央まで登ると、雲が馬を覆って行方がしれなくなった。その蹄を見ると1尺ほどもあったという。
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シイ,シオウ
1976年 奈良県
元禄14年、大和国吉野郡の山中に獣がいた。狼のように大きく高さ4尺、長さ5尺程で色は白黒赤斑と何種類かいた。尾は牛蒡のようで頭は尖り飛ぶように走る。これに触ると傷を負う。落とし穴で数十匹を捕らえた。
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オオクジラ
1996年 愛媛県
天保八年に大鯨が陸をめがけて進んできた。人々はその大きさに驚いて手が出せなかったが、鯨は向きを変え、浜辺に近づいてそのまま砂浜に乗り上がった。
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(サカナ)
1981年 東京都
正徳2年3月中旬、深川に、長さ7尺、全身鼠色で毛や髭が生え、頭は鼠のようであった。尾は二股に分かれ燕のようであり、ひれもあった。
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キツネ
1973年 岩手県
1945年頃のこと。気仙まで魚を買いに行っての帰りの夜道、道の真ん中にある大岩にぶつかった。行ったらよけるだろうと思っていくとよけてしまう。繰り返しているうち、狐は山へ逃げた。
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カイチョウ
1974年
寛政七年八月、宮中で毎夜犬の鳴くような声が聞こえた。のぞいてみたが姿ははっきりとしなかった。
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ヤコ
1947年 佐賀県
夕方、老婆が庭で豆をちぎっていると急に辺りが薄暗くなり、ないはずの山々がぼんやり向こうに見え出した。おかしいと思い、捧で周囲を2、3度強く払うと、また元の明るさに戻り、1匹の狐が垣根を越えて逃げていった。大きさは普通の犬くらいあったという。
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キツネ
1959年 神奈川県
ある年の秋、村人が稲を収穫していると犬に追われた狐がやってきた。村人の一人が鎌を振り上げると狐は積み上げた稲に登り尾を立てた。すると村人たちは大水が出たと叫びながら騒ぎ出した。遠くの田の人がやってきて教えてやると村人たちは我にかえった。
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ニソクノヘビ
1975年 和歌山県
宝暦5年夏、紀州在田郡湯浅で怪しい蛇が捕らえられた。形は蛇に似て色が黒く、身は肥えていた。長さ6尺3寸、胴回り7寸で、針鼠の毛のような指がついた足が2本生えていた。舌は獣のようであり、尾の先は角のように尖っていた。
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キツネノヒ
1930年 兵庫県
狐の火は青や赤だったりするが、どことなくぼんやりしている。山の向こうにチラチラ見えているかと思うと、こちらにチラチラ見えるというように、始終動いている。
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キツネ
1993年 香川県
冬の寒のとき、日暮れに雪が降り始めたので、山に置いてある荷物をとりに行った。すると枯れ草になっているはずの芝が真青になっていた。芝の根元には大きな目が1つ光っていた。狐がやったのだという。
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(ジュウチョウ)
1981年
正徳4年4月12日、奥州しゆ原山に大きさ10間余り、亀甲で腹は蛇形、首は鳥で耳の長さ4尺8寸、尾の長さ2間2尺、翼があり、足の長さ2間で太さ3尺の獣が現れた。息は火炎のようで鳴き声は雷鳴のようであった。鉄砲10挺で撃ち止めた。見物の男女で毒気にあたり病死するものも出た。この件は江戸へ注進した。
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キツネノヨメイリ
1979年 岐阜県
馬に荷をつけて八幡町に通っていたときに、狐が山の頂上で提燈を灯してずっと通っていくのを見た。
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キツネ
1956年 宮城県
気仙沼出身の実業家三田某氏の実見談。明治40(1907)年頃の7月5日午前4時頃,三田青年が峠で一休みしていると,橋向うに50がらみの男が一人,草叢に座って酒盃の献酬をしているような格好である。その時顔の右半分に軽い痙攣を感じ,その方に目を向けると杉の木の下に赭毛の大狐がいて,親爺の方に尻と顔を向けている。太い尾を水平に伸ばし,その先をくるくると小さい輪を描くように回しており,まるで尾の先で人間を操縦しているかのようであった。三田氏が石を投げつけると,狐は茂みの中に逃げてしまったが,その時親爺もその方向に引かれるようにうつぶせに倒れた。親爺は正気付くと今いる場所も日時もわかっていなかった。親爺は「自分は高田の先の大船渡の者で,二日前の夕刻,塩鮭を土産に大槌の親戚の家に出かけてきたのだ」といってそこら辺を探し回ったが見つからない。「自分は今まで確かにその婚礼の席で挨拶をしたりしていたのだが」と不思議そうであった。
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キツネ
1956年 宮城県
文化年間(1804~1818)のある秋の日,只野真葛の義弟沢口覚左衛門が雉打ちをするため犬を連れて山に入った。夕方近く犬が忍び鳴きを始めたので,新しい獲物を見つけたのだと思って銃を構え,見張っていると林から女が出てきた。女人の行き来する所でもないのにとあやしみながらうかがっていると,笹原を分け歩く足音も聞こえず,裾も動かず,すべるように近付いてくる。変化のものだと思いつつ,一応声を掛けてみたが蛙のような変な声で答えるだけであった。ふと7,8間ばかり傍の方を見ると,笹薮の中にちらりと狐の貌が見えたので,銃で撃つとギャッという叫びと共に女の姿も狐も消えてしまった。犬をかけようとしたが術をかけられたように眠りこけていた。起こして放してやったところ犬が異様な声でほえるので,駆けつけてみると犬より大きい牝の古狐が斃れていた。この辺には悪い狐が棲んで里人をたぶらかしていたが,その後は怪異も起こらなくなった。
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アカリ,キツネノヒ
1983年 富山県
昔、道を歩いていて、山の中で明かりが見えることがあった。火が燃えているのであれば周囲まで明るくてまぶしいが、狐の火はまぶしくなく、じっとしている。
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キツネッピ
1983年 山梨県
狐っ火が田んぼの上を飛んだ。その飛ぶ火のところで狐の後足が見えた。
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キツネビ
1976年 山形県
大正七、八年頃の初夏、急用のため、暗くなってから祖母と出かけた。月もなく、田んぼの水明かりでやっと畦道がわかる程度であった。祖母が突然、狐火だと言うので、その指さす方向を見ると、東南方の山裾に、帯状に点々と光が明滅するのが見えた。
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カイブツ
1930年 北海道
安永4年の4月末の昼過ぎに野草を摘みに行ったときの話である。石の上に身長が人よりも2丈余も高く、飛行する怪物を見たという。怪物を見たときは5月節句の粽を食べるとよいと言われる。
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キツネ
1973年 岩手県
狐が2匹、裏山の畑で相撲を取っているのを見たことがある。
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