ビンボウガミ 1957年 新潟県 1月2日にミヅクサとヌルデを山から迎え、15日に燃やして粥を煮る。昔貧乏な親爺が生木を燃していると、天井にいた貧乏神が燻されたのに怒って「親爺何が嫌いだ」と言う。「俺は金に困っている」と答えると、貧乏神は千両箱を三つ投げつけて帰っていった。それからこの行事をするようになった。
類似事例 |
|
キツネ,タタリ 1952年 長野県 火薬を仕込んだ肉団子で狐の密猟をしていた親爺の母親が、霧にまかれて凍死した。曾孫の娘によると、母親は女の人と話をしていたという。親爺も火薬の爆破で目を潰し、警察に密猟がばれた。共に狐どもの祟りと噂された。
類似事例 |
|
タラ 1982年 宮城県 夜、女のもとに体の冷たい男が通ってきて正体がわからないので、親爺が針に麻をつけて相手に刺しておくように言った。そのとおりにして翌朝糸を辿っていくと、馬で5駄もある大きな鱈が死んでいた。その浜をゴンダラと呼ぶ。
類似事例 |
|
ホトケ 1959年 福井県 漁師が海で死ぬと、一緒の船の者が遺体を運んで「親爺を助けてきたぞー」と言う。すると座敷でミシミシミシと仏の歩く音がするという。
類似事例 |
|
クキドノイシ,クキドノセキ 1932年 兵庫県 三田の山谷川から出る水色の石。領主九鬼氏はこの石を使って八面の悪鬼を倒した。
類似事例 |
|
オサキ 1988年 群馬県 オサキはネズミのような小さい動物で、尾の先が2つに割れているのだという。
類似事例 |
|
タヌキ 1929年 長崎県 田中に父子二人が住んでいた。父が病気で死んでしまうと息子は他村に働きに出かけ、その間は彼の友人が合宿をしていた。ある晩一人の若者が用たしに起きてみると死んだはずの家主の親爺が生前やっていたように腹を出し燃える圍櫨裏に大きな腹を出して温めていた。それは森に棲む大きな古狸の仕業だった。
類似事例 |
|
ショウネンダマ 1952年 兵庫県 47年前の6月25日か26日の夕方、表で「ショウネンダマだ」と叫んでいるのが聞こえた。見に行くともうなくなっていた。青白い尾を引いたものが埋め墓の方に飛んでいったという。そんなものあるはずがないと言っていた祖父が7月3日に卒中で死んだ。
類似事例 |
|
ヒトダマ 1992年 奈良県 近くの家から人魂が出てきた。10センチメートルぐらいの青い火の玉で、尾を引きながら4・5メートル飛んだ。半月ほど後、その家の人が死んだ。
類似事例 |
|
キツネ 1956年 宮城県 昭和25(1950)年頃狐に化かされた人の実見談。山道などで狐に化かされて帰宅しない人がいると,部落の人たちは鼓や太鼓を鳴らして山中を探し回った。化かされた人は袂や帯に狐の毛を沢山つけてくる。終戦後急にこうした話は聞かれなくなった。
類似事例 |
|
〔ウマオアブ〕 1976年 4,5月の頃に馬の尾を抜いてごみの中に置いておくと、先の方が蛆になり、やがて虻となる。その虻は尻に尾をくっつけている。
類似事例 |
|
オサキギツネ 1996年 山梨県 尾さきぎつねは、尻尾の先が白く二つに分かれている。昔はいたが今はいない。
類似事例 |
|
ヒトダマ 1959年 神奈川県 昭和30年7月17日午前0時20分に郵便局長の奥さんが亡くなったが、その前日の宵の口に東の空を何か光るものが飛んでいたのを複数の人に目撃された。ひとだまは人が死ぬより先に飛ぶというが、奥さんの死と関係が有るのだろうか。
類似事例 |
|
キツネ 1970年 滋賀県 狐に化かされている人は、狐が尾を振る方向に歩いていってしまうと聞いた。
類似事例 |
|
ビンボウガミ 1957年 新潟県 1月7日に若木を山から迎えて、14日に燃やして小豆を煮る。昔貧乏な親爺が夜逃げをしたら、貧乏神が着いてきた。貧乏神が生木を燃して小豆を煮るのが嫌いだと言ったのでその通りにすると、貧乏神は「俺の嫌いな事をする」と言って銭を投げつけてよこした。それからこの行事をするようになった。
類似事例 |
|
スゴロクダニ 1930年 岐阜県 昔、飛騨船津の者が2人で谷を極めようとしてあるいていたとき、いつのまにか1人の男の顔が鬼のように恐ろしい形相になっていた。しかし、それを見た男の顔も鬼のようになっていた。二人は谷の奥に住む鬼が人間が入ってくるのを喜ばないのでこういうことが起こるのだろうと考えたが、実際は谷の日射によって人の顔を恐ろしく見えたのだろうとのことである。
類似事例 |
|
ヒノタマ,(ゾクシン) 1989年 長野県 家の屋根からヒノタマが出て墓の方へ向けて飛ぶと、その家で人が死ぬという。
類似事例 |
|
ツチノコヘビ 1974年 長野県 ある人が2度捕まえ、1度は食べた。長さ54センチ、太さ4,5センチ、尾は4,5センチ。銭型模様は7つくらいで肋骨が尾のほうまでなく、横に大きく張っていた。マムシより脂っぽかった。
類似事例 |
|
シロウズマ 1981年 香川県 シロウズマという白い石のような妖怪が出る。畑の隅に積んである藁などをのけるとごろりと出てくる。棒などでたたこうとすると先へ先へと転がっていき、気が付くと遠い山の中に来てしまっていたという。
類似事例 |
|
ハクイノオボウサン 1988年 群馬県 昭和15年、兄が病気で入院している時に一人で留守番していると、夜、蚊帳の外に白衣のお坊さんが立っていた。手を伸ばして掴もうとすると消え、ウトウトすると現れるというようなことが一晩に2,3回あった。その年の9月25日に兄は亡くなった。
類似事例 |
|
ヘビ 1955年 山梨県 子供が死んでから家の周りに蛇が出るのでおっぽかせと親爺様に言うと、逃がしてやれと母親が言った。タクについて聞いた時、その子が出てきて、「家の周りに出た蛇は俺だ。お母さんが逃がせというので助かった。」と言った。タクは青梅にいたという。.
類似事例 |
|