キツネ,ユメ 1974年 山形県 出羽国の山形で、7月5日頃、男が庭の池の辺で居眠りしていると夢に女の童が現れた。童に連れられ池に入ると150才位の翁と35才位の姫君の住む屋敷があった。翁に乞われ歌を詠むとお礼に玉を貰った。夢が覚めても玉は残っていた。
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ヤマノカイ 1991年 香川県 山で木を切るため山小屋に泊まっていると、夜に向かいの山で木を切っている音がして眠れないので翌朝文句を言ったが同じ言葉を返された。恐らく山の怪のしわざであろうと言われている。
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(ユメノオツゲ) 1989年 長野県 こうやまきの北側にあるお堂には、有名な観音像が祀られていたが、ある時これが盗まれた。するとある人の夢枕に観音が立ち、「桔梗原の松の木の下で寝ているから迎えに来てくれ」と行った。行ってみると本当にそうだったので、背負って帰ってきたという。
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(カミカクシ) 1977年 山形県 嫁に来た人が山菜を取りに山へ入って帰ってこなかった。探しにいったら山の上の木の下で眠っていた。
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コドモノコエ 1995年 福島県 小さいころ、夜中にふと目を覚ますと、家の前の道路から「泥棒まてー」という子供の声と、下駄で走って行く音がした。それっきり何も起こらず、朝目を覚まして外へ出てみたがいつもと同じようであった。
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(カミカクシ) 1980年 青森県 ある人が盆に、寝ていたら、何かに呼ばれたと思ってふらふらと家から出て行って、青年団に見つけだされた。
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ヤマノカミ,テングダオシ 1967年 栃木県 山仕事で昼寝するとき、山の神様に「○○時になったら起こしてください」とお願いして寝ると、その時刻に大木を倒す音を出して起こしてくれる。目を覚ましても、何も倒れていない。
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ボウレイ,アヤカシ,ミョウナヒト 1992年 広島県 夕方4時を過ぎると親が子供を、「あやかしが出て惑わす」といって入らせなかった。陶晴賢の亡霊などだろう。友達の一人が17,8歳の頃惑わされて弥山へと行かされた。皆で探したが見つからず、翌朝弥山の本堂から本人が電話をかけてきた。本人が言うには、夕べ妙な人が来て「来い、来い、来い」と言うためついて行くと、その妙な人が岩の下に寝始めて、すぐ傍の道に火を持った行列が通った。夜が明けると弥山にいることに気がつき、山頂まで登った。
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ボウレイ,カゲキヨ 1977年 ある人が日向国の宮崎郡下北方村の景清の旧跡を訪れ歌を詠んだ。そのことを聞いた人が後にそこへ行ったときに見に行ったところ、80歳位の老人が現れ返歌を託した。
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ユメ 1976年 東京都 寛政3年3月3日のこと、夢の中で掛け軸を3幅もらった。絵に俳句が添えられていたが意味が分からない。くれた人に尋ねてみて答えを得た。そこで目が覚めて、夢の内容を書きとめて、俳句に詳しい様々な人に聞いてみたが、誰もその句に心当たりは無いという。そこで夢の通りの掛け軸を作って残すことにした。
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カイオン 1958年 香川県 ネゴヤで寝ていると向かいの山で、大勢で木を切っている音がする。しかしだれもその夜木を切った者はいなかった。
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クモ 1982年 宮城県 田束山に蓬を取りに来た女の人が、木の切り株を枕に寝ていたら「エンヤ、エンヤ」と言う掛け声で目が覚めた。大きな蜘蛛がその切り株を糸で引っ張っていた。
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キツネ,シラガノロウジン 1938年 長野県 少年が山に入ると美しい小鳥がいた。それを捉えようとして山奥へ行くと、白髪の老人がいた。翌日、少年が目を覚ますと裸で眠っていた。
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アカゾメエモンノコフン 1976年 山梨県 天明年中の事。甲州のある寺の本堂脇に苔むした古墳があった。中門を建立するためにこの古墳を取り払おうとした所、住僧の夢に夫人が現われ古墳を取り壊す事を嘆き、短冊を残した。目が覚めるとその和歌の書かれた短冊が枕元にあった。それは赤染衛門の筆であった。
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ムジナ 1933年 長野県 山の中の木小屋で寝泊りして、毎日木を伐って働いていた。ある夜明け方、大きな声が聞こえてきたが戸を開けても誰もいなかった。狢の仕業だった。
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ウメノセイ 1983年 長野県 信濃梅を見にきた文治が、その早梅の美しさに見とれていると、美女が来て短歌を交した。美女に誘われて歓待を受け、眠ってしまった。起きると美女は居なくなっていた。この美女は早梅の精であったのだ。
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(ユメマクラ) 1974年 香川県 讃州金毘羅山の麓の禅寺で、享保年間、洪鐘を建てる場所を求め、清少納言の塚の場所に建てようとした。その夜住僧の夢に容姿端麗な官女が枕上に立ち、塚を残してほしいという和歌を詠んだ。
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テング,ゴンゲン 1983年 秋田県 文政11年6月3日、百姓たちが奥羽山脈の大股沢へ山菜取りに出かけた帰り道、1人が何かに吊るし上げられたような様子で天空へ上った。残りの人が探したら、8キロほど離れた真昼岳の頂上で寝ているのを見つけた。本人もどうやってきたかは覚えてなかった。
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ユメ 1973年 新潟県 昔、春に男2人が山に入り休んでいた。寝ていた男の鼻から蜂が出てきて佐渡の方へ飛んでいった。暫くすると蜂が戻ってきて男の鼻へ入った。男は夢で佐渡のある寺の椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。寺に行くと甕は実際にあった。
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コエ 1985年 香川県 ある人が夜寝ていると呼ぶ声がする。はっと気が付くと、いつのまにか家を出て池の堤に立っている。あわてて家に帰ったが、また呼ぶ声がして気が付くと池の堤に出ている。恐ろしくなり、家に帰って光明真言を唱えて夜を明かしたという。夜遅くにうまいことを言って外から誘いに来るのは人間ではないから一緒に行ってはいけないと言われている。
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