(ダイジャ) 1980年 滋賀県 近江国甲賀あたりの子供が森林に入り遊んでいた時、木の上から大蛇が下りてきて、12歳ほどの子供を丸飲みした。飲まれた子の父親が、大蛇が谷の水を飲んでいる時に襲いかかり、子供を腹から救い出した。その蛇は長さ3丈ほどあった。子供は命は無事だったが、頭が歪み潰れて、髪の毛が抜けてしまったという。
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ヘビ,ナイジン 1936年 岩手県 草刈をしていて蛇を傷つけてしまったところ、子供に蛇の祟りがあった。お水神様を祀るとおさまった。
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ヤモリ 1974年 長野県 信濃国松代の山里に、有名な力自慢の者がいた。水無月の頃に彼は友人と山に入ったところ、きわめて大きな蛇が出てきた。そこで彼は上あごと下あごを持って口を裂こうとして失敗し、鎌で大蛇の口から喉にかけて切り裂いた。その体の太い所だけを家に持ち帰ると、親は大蛇は山の神に違いなく、必ず祟りが起こるといって家を追い出した。里長が何とか宥めた。彼の身体に蛇の匂いがついて抜けず、医者が薬を与えると消えた。その医者が言うには大蛇ではなく野守だという。彼はその後、山に入って官木を盗んだ罪で死刑になったが、野守の復讐だと思われた。
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ダイジャ 1979年 茨城県 日照りで田を耕作できなかった時、すり鉢山を掘って水を引いてきた。その時山から子供を抱えた姫が旗竿をかかえて現れ、渕に飛び込んだ。この姫は山に住む大蛇であった。
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ダイジャ 1989年 長野県 温田から来る途中に沼があり、大蛇が住んでいた。大蛇は男に化けて矢野部落に住む娘に通い、娘は子を孕んだが、男の正体が分からない。親が入れ知恵をして娘は男のほっかぶりの手ぬぐいに糸のついた針を刺した。親が糸の跡をつけていくと、蛇が蛇の親に「鉄の毒で死ぬが、子供を残した。ただ、蓼を飲ませると子が落ちる」と語った。娘の親は娘に蓼を飲ませ、子を堕ろした。
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ウンサダメ,カミサマ 1977年 神奈川県 ある狩人が夜遅くなってしまうのでお宮に泊まっていると、神様がその狩人の家に生まれた子は「7つで水で終わる」と言っていた。この子供が成長して、ある日友達と釣りに行こうというとき、川上へ向かう途中で大蛇が出てきて狩人の子供を飲み込もうとした。神様の言葉を聞いて心配していた狩人は、用意していた銃で大蛇を撃って子供を助けた。
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ヘビ 1975年 東京都 一つ木で、蛇が3,4才の子を呑んだ。子供の父が後を追って蛇に近づくと、蛇に悪風を吹きかけられて目を塞がれてしまい、それきりになったという。
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ツチノコヘビ 1975年 奈良県 名張川源流域の村人は、山菜採りに谷に入ったら槌の子蛇がいてびっくりして逃げたという。
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ダイジャ,ダイジャノチ 1989年 長野県 温田から来る途中に沼があり、大蛇が住んでいた。大蛇は男に化けて矢野部落に住む娘に通い、娘は子を孕んだが、男の正体が分からない。親が入れ知恵をして娘は男のほっかぶりの手ぬぐいに糸のついた針を刺した。親が糸の跡をつけていくと、蛇が蛇の親に「鉄の毒で死ぬが、子供を残した。ただ、蓼を飲ませると子が落ちる」と語った。娘の親は娘に蓼を飲ませ、子を堕ろした。沼から流れてくる水が時々赤くなるのは、蛇の血のせいだという。
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ライジン 1921年 茨城県 蛇と雷は一体である。常陸茨城の郷の努賀媛が神と契って小蛇を生み、これが昇天する際伯父を震殺そうとして果たさなかったという。
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ヘビ 1997年 奈良県 小学生が三輪山の奥に遊びに行ったら、手洗いの水のところに蛇がいた。棒でいじると、触れるたびに蛇が大きくなった。小学生はそれを見て一目散に帰ったという。
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ヘビ 2002年 山口県 かつて地開きで掘り出した大きな蛇を殺した者がいたが、その家から唖の子が生まれた、という話もある。
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カエル,ヘビ,ロウバ 1941年 秋田県 百姓が蛇に食われかけた蛙を「娘を嫁にやるから」といって助けた。蛇は人間の男に化けて待っていたが、娘が千本の針でこれを殺した。その後、娘は山道で迷い、山小屋に住む老婆に助けられた。最後に娘は、長者の息子に一目ぼれされて、嫁となった。老婆の正体は百姓が助けた蛙だった。
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ダイジャ 1941年 大阪府 昔、池に大蛇が棲んでいて、毎年村の娘が人身御供の犠牲になっていた。これを見かねた村の男が、神仏の加護を味方に付けて、大蛇を退治した。それ以後、人身御供の犠牲者は出なくなった。
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ショウニ,ライジン 1927年 大分県 庄屋が山に入って猟をした時、水溜りの端に7、8歳の小児が5、6人おり、庄屋を見てリュウノヒゲの中に隠れた。狙い撃ったが当たらず、家に帰ると女房に物が憑いて狂い死んだ。小児は雷神だった。
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ダイジャ 1939年 新潟県 山人が大蛇を捕えて切った。保存していたが、娘が見つけて食べてしまった。すると、娘は喉が乾いたので、川の水を飲んでいると、水に映った自分の姿が大蛇になっていたので、山野を荒し歩いた。
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ダイジャ,タタリ 1929年 長崎県 島原の領主が雲仙嶽の山林で狩りをした際二匹の大蛇のうち一匹を射止めた後、島原地方一帯の畑が荒らされて作物の収穫が殆ど皆無になった。村人が原因の大蛇の捕獲に失敗した同じ頃、多比良にいた名医は傷を負った女を治療した。医者が助けた女は、連れ合いを殺された復讐に畑を荒らしにきて村人が捕まえそこねた先程の蛇だった。女は近々地震と津波が起こるので島原を離れろと医者に告げた。そして雲仙岳が噴火し、女の言うとおりになった。災害は大蛇の祟りといわれる。
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シロウナギ,ヘビ,ムスメ 1929年 長崎県 雨宿りしていた娘と医者が結婚して子供ができた。ある時、昼寝をする母子を見ると、蛇が子供を抱いていた。妻は普賢岳の池に棲む蛇であり、昔医者に助けられた恩返しに来たという。子供が泣くので池に行くと、蛇は片目をくり抜いて差し出した。それを武士に取られたので、再度もらいに行くと、もう片方の目を渡した。しかし、またとられてしまい、怒った蛇は大地震を引き起こした。
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ダイジャ 1982年 東京都 17,8の娘が川で蚕の綱を洗っていると急に眠くなり、草むらに寝てしまった。すると大蛇がやってきて娘のお腹に入って行こうとするので、若者がこれを引き出した。蛇は怒って若者の首に巻きついたが、天神様の力で退けられ、松の枝の上で息絶えた。
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カイジン,ドクヘビ,ダイジャ 1929年 東京都 神代の昔、三宅島中根の漁夫が不漁の為に大漁と引きかえに、海神に向かって娘を差し出す約束をした。だがすぐに後悔し、かわりに妾を差し出したが、毒蛇(大蛇)は許さずどこまでも人々を巻き込み荒れ狂って娘を追い続けた。娘は神々の加護により神通力を得、白い鷹、白い鳩、虫になり逃げ回りながら守られた。神々は大蛇を退治して切り裂き、島に撒いたので、三宅島には今も蛇が多い。
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