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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(キダン)
1976年
ある人に兄弟が10人いた。兄から、年の順に死んでいった。その妻達もまた同様であった。

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キュウマイムシロ
1956年 宮城県
亘理伊達家に仕えた侍の家に嫁いびりの姑があって、ある日莚10枚を渡して嫁に麦を干すように命じ、10枚のうち1枚を隠す。嫁が夕方にいくら数えても9枚しかないので申し訳なさに井戸に身投げして死ぬ。夜、嫁の亡霊が現れて井戸のそばに莚を並べて数え、10枚目にわっと泣く声がする。この屋敷を九枚莚と呼び、曇った夜には莚を敷いた場所がぼんやり見えるという。
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ユウコン,ヨウカイ,ボウレイ
1974年
慶長年中のこと、ある人の妻が看病の甲斐なく死んでしまった。以来夫恋しさに現われるようになった。彼の友人たちが、彼の寝床へ女が入っていくのを見たが、寝床に入ると女はいなかった。翌日問いただすと、ある人は妻が現れることを語り、10日後に死んだ。
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カッパ
1930年 宮崎県
ある兄弟がいて、9つになる弟が夏の日に水泳ぎに行ったまま帰ってこないので、兄が探しに行ったら、弟は、10人余りの河童とかわるがわる相撲をとっていた。
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ボウレイ,ウラミ
1972年 茨城県
昔、50歳ぐらいの侍は、正室と側室を持っていた。お互いに仲良くなかったが、ある時、正室が井戸に落ちて死んでしまった。100年も過ぎた頃、この付近で50歳位の男が次々と死んでいった。これは正室の恨みであろう。
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ロクブ
1916年 大阪府
ある夜、一夜の宿を求めた六部が会った。ところが翌日家を出る姿を見たものはおらず、六部はそのまま消えてしまった。その後、その家は急に金持ちになったが、そのうち一家は今、一人お迎えを待っている一人の老婆を除いて死に絶えた。
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(ヒョウイ)
1975年
昔、2人の子を持つ夫が別の女のもとに通い、妬んだ本妻が1人の子を殺した後で自殺した。夫は後悔し、もう1人の子を親類の娘に託して育ててもらう。数日後その娘が夕暮れに道で本妻と出会う。本妻は「こやこや」と呼びとどめ、手厚い養育を感謝し、しばし身体を貸してほしいと言う。恐ろしくなった娘は逃げ帰ったが、その夜に具合が悪くなって寝込む。けれどもその子が泣く毎に抱き上げて、本当は出ないはずの乳をやる。また子をあやす時の声や面影は本妻そっくりだが、子が寝ている時は元の娘に戻るという。仏事をとり行い、子を乳母に育てさせると、娘の病もなくなった。
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オンリョウ,レイ
1974年 群馬県
元禄10年頃、江戸での新妻との子が皆早世なのは、国元に残して疎遠になった後嫉妬で死んだ妻の祟りかと墓参りに行った男に、その妻の幽霊が憑き、男は狂い死にした。
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オサン
1980年 和歌山
三十七歳の時に七人目の子を産むと親が死ぬ。
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ミョートバカ
1935年 大阪府
1人死ぬと、続いてまた死ぬので、こういう。
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ユウレイ
1933年 京都府
妹と夫の仲に嫉妬し、自死した先妻が幽霊となって現れ、夫と妹の首を絞めた。
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ボウレイ
1933年 大阪府
仲の良い夫婦の夫が先に逝ってしまった。以来、妻は寺院巡りを始めるが、夫とも参詣した信州善光寺を訪れた際、行く先々で一行の人数より一人分多く勘定されるという怪事が起こる。善光寺に未練を残す夫の亡霊が付いて来たためであろうという事になった。
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コウシンノヒ
1980年 岡山県
備中松山藩の、ある侍の妻はこれまで15回妊娠したが、4・5回は月足らずで流産した。その他の胎児は皆な頭のてっぺんが黒くなっており、生まれた時は元気だったのに、およそ100日あまり後の甲申の日に、必ず苦しんで死んでしまうという。
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クダショ
1959年 長野県
古くから続く伊得の年より夫婦が続けて首を吊って死んだ。夫の病死後面倒を見てきた嫁も行方不明になった。その家の鴨居の中には七匹ものクダショがついていた。家は全く絶えてしまった。
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クマイムシロ
1956年 宮城県
昔ここにある武士の屋敷があり,そこの姑が嫁を憎みいつも意地悪をしていた。ある夏,嫁に麦を搗かせて十枚の筵に乾させ,密かに一枚を隠して嫁に罪を着せ,筵一枚分の麦を盗んで他に売ったに違いないと日夜責め立てたので,嫁は口惜しさに井戸に身を投げた。その後毎夜のように幽霊となって現れ,一枚,二枚,三枚・・・九枚と凄惨な声で数えたので次第にその辺りを通る人はいなくなり,その武士の家も病死や発狂人を出して絶家してしまった。その後明治末頃まで,雨が降ってもその屋敷後の地面の筵九枚分の跡だけは濡れないと言って子供達が見物にいったものである。
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イギョウノフタゴ
1974年 岩手県
奥州南部の盛岡に住む百姓の妻が、延宝8年夏に片手が長く毛に覆われた猿のような子と、目鼻が無くて手が7本と足が43本ある双子を産んだという。しかし5日ほどして死んだ。
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イキカエッタシニン
1983年 香川県
ある家に死人が出て、棺桶に入れて役場まで行くと、棺の中から声がして死人が生き返った。どこか遠いところを先へ歩いて行くと、後ろから名前を呼ばれるので戻って来たのだという。しかしその人はその10日ほどあと再び息を引き取った。
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ロクブノレイ
1981年 宮崎県
旧士族10軒の家では今でも年3回輪番で一門講を開いている。それは昔、彼らの先祖が遍路の六部を殺したためであり、もし講を怠るとたちまち災いがあるという。
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メオトノタマシイ,フルナマズノカイブツ
1941年 大阪府
仲睦まじい夫婦であったが、なかなか子供に恵まれなかった。そのため、夫は諸国行脚に出かけたが、いつまで経っても帰らないのを悲しんだ妻は自殺した。遅れて帰宅した夫はこのことを知り、自分も果てた。その後、夫婦の魂が火となって目撃されたという。
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テンセイ
1933年 長崎県
子が昔死んだとき、その腕に印をつけて葬ったがその印をつけた子が一代おいて姉の子に生まれてきた。
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ワラウチボウ
1956年 宮城県
一年のうちに二人の死者が出た時、その家に三人目の死者が続くといって恐れ、二人目の棺の中に藁打棒(ツツ棒という)を入れるという。
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