(ヨゲン) 1974年 大阪府 難波鳥屋町で、身持ち正しい若者が行方不明になったが、叔父の神仏への祈りのおかげか、3年後に帰ってきた。しかしまた行方不明になり、今度は叔父が金比羅を深く信仰したおかげか、6年後に帰ってきた。その後、家や町内のことの預言が当たり、「天狗六兵衛」というあだ名がついた。後にまた行方不明になった。
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カミカクシ 1973年 岩手県 数年前のこと。近所の子供が行方不明になった。帰ってきた後聞いてみると、何かに憑かれて1日中歩き回っていたといった。
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キツネ 1975年 鳥取県 行方不明になった人を探しに行くと、山の中を狐に引っ張りまわされたあげく、行方不明になった場所とは反対の方角で発見されたが、半年ほど経って死んだ。
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ユウレイ 1941年 新潟県 首を吊って死んだ男がそのままの姿で通るという。これを見た車夫が気を失ってしまったこともあり、非常に恐ろしくなった。
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ワラニンギョウ 1983年 福島県 夫と父親が続いて病死した時、囲い木にワラ人形が打ち付けてあるのを見つけた。10年ほど前の話である。
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ヤマヒメ 1956年 鹿児島県 山ヒメが子供を見ていて欲しいと頼んで来たので抱いて面倒を見ているとだんだん重くなってきた。御礼にと魚をたくさんもらい、その家はそれから栄えた。
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カミカクシ,キツネ 1943年 山形県 昭和17年6月頃、少し頭の変な男が行方不明になった。3日後月山で発見されたが、男は狐に騙されて年寄り夫婦と美しい娘のいる家に一晩だけ泊まっただけだと言った。
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キツネ 1973年 三重県 大正初期、古市某という人がきつねに憑かれて家出した。何日も帰ってこないので山狩りをすると、山で寝ていた。連れて帰って家に閉じこめておくと、見張りが目を離したすきに首を吊って死んでしまったという。戦後に嫁に行った娘も、首を刺して死んだという。
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クビオレジゾウ 1940年 新潟県 石地蔵の首が取れてしまった。首を落としてしまった若者は退散してしまったが、村の婆さんが丁寧に繋いで堂の中に入れておいた。一年後その首は取れた後がない程、元通りになっていた。
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ナナジュウゴヒキサン 1961年 鳥取県 山川木地では1組75匹の狐が縁の下にいるという。ハンボ(飯びつ)を叩くと七十五匹さんを呼び出すのでそれを禁じる。また、憑くとカツテが良くなるが、それは七十五匹がそれぞれ外から何か持ってくるからである。逆に面倒を見ないとカツテが悪くなるという。スジは婚姻によって家へ波及するが、ワカレヤの場合には次第に薄くなっていくという。
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ロウエン 1981年 栃木県 アシ沢に老猿が住んでいた。ある日、猟師の夫に化けて、近くに住んでいる嫁と契った。嫁は家に帰ると夫が居るのに驚いて尋ねると、「朝からずっと薪を切っていた」と言う。嫁はやがて毛むくじゃらの赤ん坊を産んだが、投げ捨てておかれたので、その子はやがて死んだという。
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カミカクシ 1960年 神奈川県 神隠しにあった人が3日ほど行方不明になった後に城山のほうから戻ってきた。それからは天狗小僧と呼ばれるようになった。
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シンボク,シンバツ 1976年 岐阜県 美濃国の某村で寺の普請の為社の神木を伐ろうとしたが、神主が仏教の穢れを嫌い許さなかった。ある男が寺や仏のために神木を汚そうと、その木で首を吊った。その為寺は木を入手したが、住職を始め関係者は皆発熱して死んだ。また首を吊った男の家は絶えた。
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ミョートバカ 1935年 大阪府 1人死ぬと、続いてまた死ぬので、こういう。
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キレイナオンナ,バケモノ 1939年 長崎県 不意の事故で父を亡くした親孝行な男が、きれいな女を嫁にもらった。嫁が求めた家は毎夜化物が出る家であったが、夜が明けてみると、嫁は居なくなり、家の中には金が沢山落ちていた。
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バケネコ 1968年 沖縄県 化け猫がある人の夫に化けていた。食事が出来ると夫にあげる前に自分の親の所に持ってき、困っていた。こういう事が続くうちに我慢できなくなった夫が出て行けというと、妻は正体を現して夫を泣き殺そうとした。すると夫は呪文を唱えたので妻はとうとうカリヤマー(化け猫)になってしまった。
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タヌキ 1985年 高知県 嫁が母の元に行くと言って出て行ったきり帰ってこないので、みんなで捜しに行った。すると山奥で首を吊っていた。狸が引っ張っていったのだろう。
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クビツリカミサン 1985年 香川県 首を吊るのはクビツリ神サンに誘われるのだという。当人にしか見えないが、普通の人と同じ恰好をしていて、木の枝に縄を掛けて輪を作り、そこに首を入れてはこちらを向いてにこっと笑う。何度も楽しそうに繰り返すのを見る内に、自分も首を吊ってしまうのだという。
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テング 1981年 和歌山県 行方不明の人は三里ヶ峰の天狗に捕られたと言われる。木之川の観音堂の近くで炭焼きをしていて天狗に捕られたらしく、行方不明になった人がいる。
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オーサカボ,マモリヘビ 1983年 茨城県 オーサカボは守り蛇だから獲るなという。昔殺して捨てれば良かったのに半殺しにして捨てたために家はよいことが続かなくなって、災難が続いた。夜にその家に蛇が入ってきて主人から絶えた。
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ダイジャ 1932年 岐阜県 昔、ある青年が嫁ケ淵で会った娘と結婚した。嫁は懐妊したが、夫に出産を見ないように頼んだ。しかし夫はひそかに見ると、大蛇が子に乳を与えていた。大蛇は嫁ケ淵の主だった。
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