コビ 1975年 狐媚が人の髪を切る話があるが、男子の髪を切るだけで婦人の髪を切るのことは聞いた事がない。
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カミキリ 1975年 4、5月の間に髪切が流行した。人々の髪が、切られたように自然と抜け落ちることを、髪切という。
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サイノカワラ,カミ,オンナ 1975年 賽の河原に、髪の長さが100丈ばかりで、髪の裏は火焔が燃えている女がいた。これは、人の髪が長いのを羨んだためである。決してこのようなことを思ってはいけない。罪深いことだ。
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カミキリ 1975年 筆者が幼かった頃髪截が流行した。その後も何度か流行した。道士が狐を駆役してそのようにさせるのであるが、大抵婦人女子の髪を切り、男子の髪を切ることは聞いた事がない。
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ヘビ,ナガミレズ,(ゾクシン) 1915年 和歌山県 髪を流れ水で洗うと蛇になるという。
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ヤマノカミ 1982年 新潟県 山の神の祭りの日には、山で髪をすくきれいな女をみたといい、山中で髪をとかすことを禁じている。
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〔ハシタメカミキリ〕 1975年 東京都 下谷のある家の婢が、朝起きて玄関の戸を開けようとした所、しきりに頭が重くなり、突然髪が落ちた。このように髪が切られた場合は粘り気があり、臭気がするものだが、そうではなかったという。また去年髪を切られた別の家の婢は、宵よりしきりに眠気があって切られたのだという。
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カミ,リュウグウジョウ 2003年 沖縄県 与那覇村に1人の男がいた。男は与那久浜で異様に長い髪を拾った。誰の物だろうかと怪しんでいた男が翌日髪の主を探していると、浜でとても美しい女に会った。女は髪の持ち主で、髪を返すと喜んで男を連れて海に入った。すると波が開けて道になり、男は女に導かれて龍宮城に行った。龍宮城には神々がいて、男は3日の間歓待を受けたが、神に家に帰りたいと告げた。
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テンペンチエウ 1975年 神代より、女性の髪は1つに結い、男性の髪は2つに結う風習があった。天武天皇の頃、男女共に髪を結い上げるよう詔が下された。しかし、後にその定めはゆるめられた。思うに,この頃天変地異が続き、天皇自身も病気だったことから、神代からの髪の風習を改めたことを畏み、元に戻したのだろう。
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ヤマオバ 1965年 宮崎県 山おばは長い髪をした美しい女。山奥にいて、人を見るとニコッと笑って、血を吸う。
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オニ 1970年 航海中、急に天気が悪くなり、青面鬼が船中に入ってきた。そこにいた婦人が船底の籠から髪を取って来ると鬼は去った。ゆえに船が災いにあった時は船人が髪を切って竜神にたむける。
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カワウソ 1976年 新潟県 川うそは死人を洗っているところをみせたり、髪の長い女に化けたりすると言う。
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カシャ 1984年 愛媛県 人が死ぬとカシャが来て死体を取る。棺の上に髪剃を置くと取られない。
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カミキリ 1975年 元禄のはじめ、夜中に往来の人の髪を元結から切る。切られた人はいつ切られたかすらわからない。このことは国々にあるが、伊勢の松坂に多い。江戸で切られた人もいる。
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ダイジャ 1937年 福井県 女の人が縁側で髪を梳いていると、小さい蛇が髪が邪魔で昇天しようとしてもできないと言った。中止すると、大蛇が昇天し、そのお礼として毒消しのほうを授けられた。
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コミ 1975年 高祖太和元年5月、狐魅が現われ人の髪を切った。また粛宗熈平2年、春より京師に狐魅が現われ人の髪を切ったとある。
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ヌレオンナ 1965年 高知県 ぬれ女は、山の口の水のショボショボ湧き出るところに、髪をしょっぽりと濡らして立っている。人が通ると、髪を振るって水をかけてくる。その水がかかると、命が危ない。
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オジヤモ 1985年 香川県 勝賀山と串の山を両足にふまえたオジヤモは、長くたらした髪をおもしろそうに左右にうちふる。そこへ人が通りかかると、長い髪を投げつけて、人間をからみ取ったという。
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オンナノシカバネ 1976年 和歌山県 熊野の山中に、長8尺ばかりの女の屍があった。髪は長く、口は耳の辺りまで裂け、目も普通より大きかった。
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カミ,メイドウ 1975年 群馬県 上州安中郡のある百姓の娘が、22歳で髪が非常に長く、常に心が乱れ狂っていたので、嫁にもいっていなかった。ある時、2日ばかりの病で死んでしまい、遺言通り髪は剃らずに葬った。7日後、法事をするとその墓が夥しく鳴動して、地が5丈も落ち入った。墓所に近い隣家では1人の怪我人も出なかったという。
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(ゾクシン),カラス 1933年 栃木県 烏に髪をくわえて持って行かれると、その人は気違いになって早く死ぬ。
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