国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

シンノウ
1976年
長崎の桔梗屋という紙屋に、神農像が伝わっていた。土用の虫干しの時に、この像があまりに古びているので、洗ったところ、腹痛を起こしておおいに苦しんだ。僧を呼び祈祷して、ようやく痛みが治まったという。

類似事例(機械学習検索)

モクゾウ
1976年 佐賀県
肥前の多久に4本柱の堂があり、中に古い木像があった。時々見えたり見えなくなったりする。路傍で村人が見つけることもある。その場合は、拾ってきて2,3日供養して堂に返す。もし見つけても家に持ち帰らないで、そのまま堂に返すとただちに腹痛を起こして苦しむ。
類似事例

ナガムシ
1990年 香川県
昔、おばあさんが火傷みたいになり、体の半分だけが痛んだ。拝んでもらったら、人に貸している畑にいる長虫の神さんが火傷をして苦しんでいると言われた。草を刈って焼いていたらしい。
類似事例

サンポウコウジン
2004年 愛知県
三宝荒神はかまどを始め,家屋敷,住人を守ってくれる神様である。家の周囲が汚れていたり,荒神様に断りなく家を修理したり,庭に杭を打ったりすると原因不明の腹痛や発熱を起こすとされた。
類似事例

コウボウダイシゾウ
1979年 岩手県
旧松崎村(現・松崎町)菊地家で、ある時蔵を除いて屋敷を焼失した。普請後、同家の妻が原因不明の病にかかり、祈願のため家人が柳玄寺を訪れた。その時は護符と医療によって快癒したが、住職は同家の蔵内に仏像らしきものが放置されているので探すように言った。数年後妻は再び不明の病に倒れ、柳玄字を訪れたが、住職の再度の言に蔵内を隈なく探すと弘法大師像が見つかった。それを懇ろに回向したところ不明の病もたちどころに快癒したという。数年前の話。
類似事例

ホトケノザイショウ
1985年 青森県
38歳の男性が体の具合が悪くて仕事ができないと相談にきた。拝んでみると、昔その家で漁のとき網に身元のわからない男の死体がかかり、供養したのだが「家紋」が違うので成仏できなかったとのこと。特別供養したら元気になった。
類似事例

コレキノクロヤキ,カマイタチ
1975年 茨城県
下総国大鹿村の弘教寺の小僧が、かまいたちの風に当たり痛みに苦しんだ。そこで古い暦を黒焼きにしてつけたところ治ったという。
類似事例

ヘビノタタリ
1984年 新潟県
男の子が急に腹が痛み出し、手術を受けねばならなくなったが、どうにも原因がわからない。「八海山」にみてもらったら、どうやら蛇の祟りらしい。大事にしていた鳩を食った蛇を殺して腹を裂いて鳩を出したという。それで、祈禱してもらって、祟りを除いてもらったら治った。
類似事例

ウツワノタタリ,コヅカ
1982年
鎌倉真言宗の僧・円空は怪しき加持祈祷を行って、柏木成子町の町人が目の上に痰病ができて両目が腫れたのを治した。これは家の中にある器の祟りで、これを掘り出して清浄な地に埋め変えると病気が治ると円空が言ったことによる。実際家の下から小柄が発掘されたので、円空が持ち帰って鍛冶を行うと両目は少しずつ見えてきたという。
類似事例

コンジン,アラガミノタタリ
1978年 徳島県
ある女性が肋膜に水が貯まり、どうしても治らない。祈祷師に拝んでもらうと金神さんを汚していることがわかり、早速汚れたものを捨て金神様を祀ると数日で水がたまらなくなった。さらに、荒神さんを清めて祀りなおすと病人は全快した。
類似事例

ドロダラケノモクゾウ
1922年 岩手県
今から5代前、小友村のある家が人手不足で農業が遅れて困っていたとき子供が来て手伝ったが、夕方にはいなくなった。仏壇を見ると木像が泥だらけになっていた。上郷村のある家のオシラ像がにわか雨のときに、干していたものを取り込んでいたという話もある。
類似事例

キツネ,ビョウニン
1926年 長野県
30年ほど前、畑の仕事に行った馬鹿者が家へ帰ると、腹を病み出した。御嶽講の行者にお祈りしてもらったところ、病人の心持はよくなったが、後に死んだ。
類似事例

ヨウゴウセキ,ヤクシニョライゾウ
1977年 神奈川県
天平11年、光明皇后が重病となったとき、聖武天皇の夢枕に立った僧が、武蔵国橘にある霊地の霊石に薬師如来像を祀れば治癒すると告げた。その通りにすると、皇后は治癒した。後にも、ひとりでに動くなどという不思議なことが、この薬師如来像には起こった。
類似事例

ジゾウノレイゲン
1952年 山形県
昔、土地の子供が地藏さんを土手から転がしたりして遊んでいた。それを村人が見て叱り、地藏さんをお堂に納めたところ、腹痛に見舞われた。地藏さんが「子供と遊んでいたのに残念だ」と思っての病気だった。それで毎年地蔵まわしを行うようになった。
類似事例

(ニガイダイコン)
1986年 大分県
農民が大根を洗っているとみすぼらしい僧が大根を所望した。「この大根は苦くて食べられない」と断わったため,本当に苦くなってしまった。
類似事例

ウメゾノノテンジン
1975年 長崎県
元禄年中のこと。肥前国長崎丸山にある富の者がおり、普段から天満宮を信じ、大宰府の飛梅の枯木で聖僧を彫りこれを拝していた。あるとき喧嘩で殺されたが、夢のように生き返り、家に帰って次第を語った。神像を見ると、その体に刀傷があった。
類似事例

アゴナシジゾウ
1977年 長崎県
平安の昔、小野篁が島流しで壱岐島にやって来た。その際島の娘阿古那と恋仲になり3年して京にもどる前に自分たちの像二体を彫って残した。それが後に歯痛に効く霊験あらたかな地蔵として信仰されるようになった。「妊婦、痛みを止めて頂いて有難う。74歳の老人の礼状」など、多くの感謝の手紙が寄せられている。
類似事例

アミダニョライ,タタリ
1980年 大阪府
大坂内本町の利倉屋忠兵衛の家には、阿弥陀如来の仏像がある。しかし子孫は日蓮宗を信仰し、仏像はクモの巣にまかれていた。そうするとこの家の子供が夜な夜な怯えて泣いた。陰陽師によると、この家に相応しくない霊仏がある為だという。そこで近くの寺に仏像を納めたところ子供は元にもどったという。
類似事例

キツネモチ
1922年 島根県
江津町の海岸部では、狐持の欲しいと思う物をやらなかったり、狐持の悪口を言ったりすると、すぐに狐に憑かれるという。事のあった晩か翌朝頃急に腹が痛み出し、そこら中転びまわって苦しむ。憑かれると狐持の家にお詫びに行き、欲しいものがあるなら持って行く。その際病人には赤飯や油揚げを食べさせる。病人は日蓮宗のお寺かお宮でお祭りをしてもらうと治る。
類似事例

(クチヨセヲスルヒト)
1973年 香川県
肥地木の口寄せをする人は、40歳ごろから体を病んで先祖や大師さまを拝みはじめ、50歳ごろから感じるようになった。土地の具合の悪い人がたずねてくるとき、先祖を拝んでいると自然と原因が分かったが、分からないときはそう伝えた。12年ぐらいは感じていたが、体が良くなってきて先祖信仰をやめると感じなくなったという。
類似事例

イヌガミモチ,コウボウダイシ
1954年 高知県
高岡郡黒岩村の伝承では、憑物は弘法大師が印度から麦種を持ち帰るときに日本に入ってきたとされ、麦を作る家には必ずいて、祈り不足の家から出ると言われていた。また、原因不明の病人が出たり、絶え間なく病人が出たり、豆腐を作るときに大豆が煮えなかったり、籾ずりの最中に唐臼が廻らなくなったりすると、犬神に憑かれたと言う。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内