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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ケムリ
1977年
天養2年3月7日、左大将雅定が伊勢の勅使の時に、家の寝殿から、煙が上がった。驚いて、天井裏を見ると、仏の絵や旗があった。それらを門の外に出すと、煙は消えた。

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イセジングウ,メイドウ,ケムリ
1983年 三重県
弘安4年7月7日の蒙古襲来の際に、伊勢神宮の社殿が鳴動し、扉が開いた。その中からいささかの煙のようなものが飛び出て、西の方向へ飛んでいったかと思うと、忽ち黒雲となったという。
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(カサイ)
1974年 大阪府
貞享3年2月の末、放免無慚で嗔恙強盛な行いをする男の家の中で、考えられない場所から出火する事が続いた。奉行所が下人達を詮議したが、怪しい事はなかった。男が心を改めたら災いは鎮まった。
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カガミテンジン,コノハテンジン,マエテンジン
1978年 秋田県
260、70年ほど前、多賀谷家の主が古城址霧山に登って天神の画像の掛軸を開こうとしたところ、下の方の居館から出火した。この掛軸の祟りかと思って戻ると、実は何事も起こっていなかった。掛軸を巻き直すと、間から紅葉が落ちてきたので、これを「木の葉天神」と称し、以後開かないことに下。秋田藩の画家が描いた「前天神」という天神像をその前に掛けることにしている。
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アマヒコニュウドウ
1937年 秋田県
西郷合戦の前、天彦入道の像を白紙に描き、裏表の戸口に貼れば、悪魔よけになるといわれた。
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カミナリ
1978年 京都府
天安2年6月、雷雨の夜に左近衛大宅年麿が北野から稲荷神社の辺りを見たところ、両鶏が空中で戦っているのが見えた。その色は赤かった。戦っている間羽根が散り落ち、遠くのはずが、近くのことのように見えた。
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コンゾウ
1939年 京都府
大同年間、小野胤世が法華経を誦する仙人に会いに行くが、人影は見えない。しかし、光るものが現れ、矢で射ると3寸3分の金像であった。この金像は磐石のように重くて動かせず、火事の際には勝手に飛んで難を逃れたという。
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イコウ,シロハタ
1974年
証誉念信はある時、夢ともなく覚めるともなく、目の前に4本の白い旗が庵の四方の木にかかり、半時ばかりの間、目を閉じても見えていたという。その時は部屋に異香がただよっていた。
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ナベシマヤシキキイ,カイイ
1978年 東京都
江戸の山下御門の正面にある肥前佐賀屋敷の鬼門隅の長屋では、昔から毎日僧衆が来て護摩を焚いている。昔大奇怪があったためだという。今も折々、太守が在府中には怪異があるという。小雨など降る物寂しい夜に、庭で火柱が立ったり、器物が踊り動いたり、家鳴りがしたりする。太守が帰国すると、屋敷の者たちは安眠できる事を喜ぶ。
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アカボウズ
1974年 京都府
日野一位資枝が若い頃、家の子に向かって深夜まで酒を飲んで物語を聞かせていたところ、屏風の後ろがにわかに明るくなり、誰かが紙燭をもって歩いている気配がした。そこで屏風の後ろを見てみると、火焔の中にあかき法師が立っていた。人を呼んだところ、たちまち消えてしまったという。これはあか坊主といってこの家に吉事がある兆しだという。
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(ダイナルヒ)
1980年 東京都
享保の頃江戸に住んでいたが、その家の向かいにある山に伝通院という寺があった。正月25日の戌刻に寺の辺りから大きな光が出て北や南に歩いた。その後、空に上って星に成り、夜な夜な輝いた。そして3月8日巳刻に、牛込から千住までの大火事が発生し、この寺の庭で非常に多くの人が焼死した。
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イソウ
1982年 福岡県
享保18年春頃、筑紫国天拝山の頂に毎夜火の光が見えるので、太守が怪しんで家臣を見に行かせた。すると1人の僧が五穀豊穣の護摩を修していた。家臣が確認をしに来た事の証拠が欲しいと言うと、僧は梵字に似た字で歌を認め渡した。太守がそれを見て僧を召したので、家臣たちが再び山へ入ると、僧の姿は無く、護摩の跡も無かった。
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カネ
1943年 山形県
維新間もない頃、ある有力な家が、四方に仏像が鋳出してあり、龍頭の下に2寸ほどの穴が開いていて、口の周囲に唐草模様の施してある荒沢寺の鐘を家の土蔵に運び込んだ。その後、家に不思議なことばかり続いたので、災難が来ないうちにと、空きになっていた鐘堂に下げさせた。
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カミナリ
1974年 奈良県
和州塙村の酒家に、夏の頃雷が墜ちたと思ったら、土蔵の響く音がした。家の者が蔵の戸を開けて見ると、鞠のような火の固まりが転び回り、黒煙が充ち満ちていた。しばらくすると柱を登って消えてしまったという。その痕は犬がかんだようになっていた。土蔵にあった金屏風の金箔が全部変わって、ある所は黒く乱れて、雲のようだった。中に朱円が5カ所できており、人は「雷画の屏風」と言った。
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ヒノタマ
1937年 福島県
明治28年、南の空から径2尺くらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかり、大きな音を立てた。火の色は赤く、普通の色とは異なっているように見えた。集まったり離れたり、ぼうっとしてしばらくして消えた。
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ボウレイ
1922年 福岡県
入営兵や出征軍人を出した家では長い竹の先に少し葉を残し、国旗を掲げてそれを表示するが、もし出征軍人が戦死すると旗はひとりでに落ちるという。また亡霊は憑いたり祟ったりする。亡者風というのが時々吹きまわり、それに吹きこめられたり、また墓地の草木をむやみに採取すると憑かれたりする。憑いたものの姿は時々見えるので誰がついたかわかるが、憑かれた人は長く患う。除くには易者などを頼んで祈祷してもらい、団子をあげたりして亡霊を慰めたり、衣類を寺に持っていって祈ってもらい、紙片をもらって服用したりする。
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テング
1962年 静岡県
最勝院の住職が碁を打ちに夜外出すると、寺で火事が起きた。駆けつけた住職が念珠をもんで叫ぶと屋根の上に四つの烏天狗が現れた。寺は焼け落ちたが大半のものは助かったという。
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テング
1932年 富山県
文久の頃、越中の下新川郡大家庄村の光栄寺という寺で、燃えているものもないのに炎が見えることが続いた。そして天狗が大杉に隠れているという噂が広まった。そして畳をはがして積み上げたり、雨戸を一度にはずしたり、風呂を中に浮かせたりした。女のような声で紙を出せ、筆を出せと聞え、出しておくと字を書いてくれるという。
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ヘビ,アラレ
1975年 京都府
京都で文化2年3月21日、東六条善久寺の妻女の頭痛がひどく、その髪際から這い出た小虫はみるみるうちに小蛇となり、戸外へ掃き出したところ、たちまち黒雲が降りて蛇を乗せ天へ昇っていった。妻女の頭痛はすぐに治ったという。その時に降った雹で、田畑のものは全滅してしまったという。
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ベンザイソンテン
1966年 愛知県
享保14年酉春15日の夜、弁天女が夢の中に現われ、3日のうちに火事があるが私が火災を除けるので心配するなと言った。18日に隣町で火事があり、隣家まで類焼してきたが、そこで火は消えた。
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オニガワラ
1977年 東京都
愛宕下天徳寺という寺の鬼瓦は兜巾(ときん)をかぶっている。ある時、火事の火の粉が燃え移りそうになったが、この瓦から水が出て、火を消した。
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