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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イコウ,シロハタ
1974年
証誉念信はある時、夢ともなく覚めるともなく、目の前に4本の白い旗が庵の四方の木にかかり、半時ばかりの間、目を閉じても見えていたという。その時は部屋に異香がただよっていた。

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ケムリ
1977年
天養2年3月7日、左大将雅定が伊勢の勅使の時に、家の寝殿から、煙が上がった。驚いて、天井裏を見ると、仏の絵や旗があった。それらを門の外に出すと、煙は消えた。
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レイム
1974年 岐阜県
濃州海西郡小深井村で、寛文6年8月15日、寛文7年正月15日、同年8月13日の3回にわたって、ある道心者の夢に阿弥陀が現れ、道心者の功徳を認め往生を告げた。予定の日に多くの道俗が読経する中、安座の姿で臨終した。
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アミダブツ,オニ
2002年 大分県
豊後の国高田の水川というところの男が、中風になり、足も萎えてきて大小便も居ながらにするようになり、誰も寄り付かなくなった。3年になった時、夢に鬼が2人出てきて連れて行こうとするので、阿弥陀仏を一心に念じると阿弥陀仏が光を放ってやって来た。さらに念じると、男の胸に光をさしかけなさった。鬼たちは「この男は高家の者だ」といって失せた。その後この男は立てるようになった。
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センニン
1976年 京都府
定頼が禁中より退出する時、内に入らずに法華経を読誦していると、影のようなものが現れ高欄の上に立ち、異香が部屋に漂った。誰かと問えば、仙人楊勝である。天台の嶺から金峰山へ飛んでいる途中でお声を聞いたので参ったと答えた。
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ユウレイ
1953年 新潟県
早朝に読経していると、新仏の位牌の間を舞う人影が去来し多様に見えたが、なにもなかった。幽霊だと思うと、恐ろしくなったが一心不乱に読経した。その後、幽霊に会っても怖気づかなくなった。
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ヒノタマ
1982年 東京都
享保19年6月17日夜半、江戸四里四方が振動し、虚空になにやら火の玉の様な物が飛んだのを見た者がいた。
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オトコノヒトノカタチニミエタハシラ
1995年 福島県
夜中に目を覚ますと柱が白く見え、男の人の形をしていた。朝早く目を覚ましてみると、男の顔の部分だけカーテンがめくられていた。後であれは幽霊ではないかと思った。
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ミカエリホンゾン
1983年 京都府
夜、律師永観が行道の念仏に声を惜しまなかったところ、信感がいつものようではなかったので、乾の方角でしばらく躊躇していた。すると、本尊が壇より降りてこられ、永観遅しと顧みられたという。
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(レイム)
1967年 福島県
屈め地蔵は至徳年中、ある農夫が、翌日牛に乗った禅師が来るので、その禅師に開眼を頼め、と地蔵が告げる夢を見た。翌日、夢の通り禅師が牛に乗ってきたので開眼を頼んだ。
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イソウ
1982年 福岡県
享保18年春頃、筑紫国天拝山の頂に毎夜火の光が見えるので、太守が怪しんで家臣を見に行かせた。すると1人の僧が五穀豊穣の護摩を修していた。家臣が確認をしに来た事の証拠が欲しいと言うと、僧は梵字に似た字で歌を認め渡した。太守がそれを見て僧を召したので、家臣たちが再び山へ入ると、僧の姿は無く、護摩の跡も無かった。
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トオリアクマ
1977年
享保元年初秋、火災に類焼して仮住まいしていた時、縁側で煙草を吸っていると、焼け跡の草の上を腰の曲がった老人が笑いながら向かってきた。目を閉じて法華普門品を唱えながら心を落ち着けると消えた。その夕方、3、4軒向こうの家の妻が乱心した。
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シンダオトコ
1931年 青森県
古寺の和尚が真夜中に目を覚ますと枕もとにいた男が和尚の顔をじっとみていた。和尚が「死んだのだな。お経を上げてもらいたいのだな」と思い本堂に向かうと男はついてきた。お経を上げている間、十個は座っていたが、お経が終わったときには男の姿は見えなくなっていた。
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(ユメノケン)
1974年 東京都
折原岩之助という男が文政9年3月16日の夜の夢に、江戸神田小柳町辺りの道具某の店に希代の霊剣があるとの夢を5回見た。実際行ってみると、夢にあったように剣があり、買いしぶり帰るとまた2回同じ夢を見た。それを買い求めると夢に人が現れ、剣の霊験を語った。
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テング
1922年 神奈川県
たびたび天狗にさらわれたといって諸所の霊山にお参りして、御札を持って返ったものがあった。高い所を飛ぶ時に目を開けていると、星が大きく見えたという。このことがあってから村にいる時も、跣足で笹薮を歩いても、笹の切り口が足に刺さらなかったという。
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ゴシキノハナ,リュウトウ
1974年 千葉県
上総国福津にじゃじゃ庄右衛門という大悪党がいたが、ある時一心不乱の念仏者となった。ある時病気になり、死を知った彼は色んな人に暇乞いに歩き、眠るように往生した。それから七日間にわたり虚空に五色の花が降り、夜は竜燈があがったという。
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ヘイケノムシャノレイ,ハイラズノマ
1985年 愛媛県
海禅寺にある「入らずの間」で住職が寝ていたら、鎧を着て刀をさした平家の武者の霊が、鎧を鳴らして出てきた。
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ボウレイ,アヤカシ,ミョウナヒト
1992年 広島県
夕方4時を過ぎると親が子供を、「あやかしが出て惑わす」といって入らせなかった。陶晴賢の亡霊などだろう。友達の一人が17,8歳の頃惑わされて弥山へと行かされた。皆で探したが見つからず、翌朝弥山の本堂から本人が電話をかけてきた。本人が言うには、夕べ妙な人が来て「来い、来い、来い」と言うためついて行くと、その妙な人が岩の下に寝始めて、すぐ傍の道に火を持った行列が通った。夜が明けると弥山にいることに気がつき、山頂まで登った。
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ガン
1962年 石川県
寺は怪異によって代々住職が食われて住職不在となっていた。貞和年中に月庵禅師が泊まったとき、夜中に眼日月のようなものが現れた。禅師はその正体を見破り退治した。
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ホソナガイハタ,タテイシイナリミョウジン
1922年 山口県
兄が大病を患い、命が危なくなった時、両親は立石稲荷社の一光大名神を信仰し祈願した。すると翌朝臥床の病者の上に純白の木綿で作ったような細長い旗が天井から垂れてきて、病者をなで、母親の上に落ちてわずかに部分を残して消えた。病者はその後全快した。一光稲荷神に尋ねるとそれは神界の旗であるという。
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シノゼンチョウ
1933年 鹿児島県
知人、殊に幼友達の家の仏様の御堂が明るくなるという。訃報に接すると「そうだったか、昨夜御堂が明るくなった、あれで、あの人もどうやら成仏されたな」という。
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