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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カミナリ
1978年 京都府
天安2年6月、雷雨の夜に左近衛大宅年麿が北野から稲荷神社の辺りを見たところ、両鶏が空中で戦っているのが見えた。その色は赤かった。戦っている間羽根が散り落ち、遠くのはずが、近くのことのように見えた。

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カミナリ
1921年 京都市
万寿4年5月24日に豊楽院西第二堂に落ちた雷は、白鶏のようであった。
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カミサマノトリ
1987年 富山県
真っ白の雌と雄の鶏が歩いているのを見たので、捕まえようとするともう姿が見えなくなった。おそらく神様の鳥だったのだろう。
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ヒノタマ,ヤマノカミ
1964年 福島県
明治28年秋、南の空から60センチメートルくらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかって非常な音をたてた。火の色は赤いが普通の色とも違って見え、ぶつかった後はかたまったりはなれたりボーっと見えたが、やがて消えた。山ノ神がお社に灯明を奉るのだろうといわれた。
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カイチョウ,ギッシャ
1974年 京都府
安永3年4月のある宵に、夜の御殿の上に牛車を引く音がして、女房や殿上人などが恐れおののいた。乳母が御殿の上を見ると、鳩ほどの鳥が瓦の上にいた。しばし見ると南の方に飛び去って、怪しい音はしなくなった。
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ヤマイヌ
1983年 愛媛県
大洲・松山間の飛脚、畑左衛門が深夜犬寄峠にさしかかり一匹の山犬を殺したところ、他の山犬が集まってきた。左衛門は松の木に登ったが山犬は互いに肩車で乗り継ぎよじ登ってきた。左衛門は自分の刀の目抜きに鶏の名作があり、血潮の温みを得る時は精を得て歌うということを思い出し、刀に祈ると刀の先から鶏の鳴き声がした。山犬は夜明けと勘違いして帰っていった。
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ヒノタマ
1937年 福島県
明治28年、南の空から径2尺くらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかり、大きな音を立てた。火の色は赤く、普通の色とは異なっているように見えた。集まったり離れたり、ぼうっとしてしばらくして消えた。
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アヤシキトリ,キツネ
1974年 京都府
兼好法師が内の宿直から退出しようとした際、萩の戸の庭の方に怪しげな鳥が羽をふって、嘴を怒らして飛び下ってきた。人々が恐れていたので法師が2羽を弓で打ち落としたところ、一つは足に黒い毛が生えており、もう一つは非常に赤い色をしていたという。博士を呼んでこの鳥の名前を聞いても答えられず、しばらくすると2羽とも狐になって消えたという。
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ヒノタマ
2003年 長野県
大正5年頃初夏、夕暮れ時から毎晩天竜川を火の玉2つが縺れ合って上っていった。これには、二羽の鳥が縺れ合って羽ばたく時に摩擦で発光するのだという説と、昔男女の落人が殺されその魂が上流に向かうのだという説があった。しかし秋頃には見えなくなった。
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ムクドリ,スズメ
1976年 東京都
文政7年7月25日、椋鳥と雀が合戦をして、互いに喰い合っていた。場所は小石川馬場と真光寺と金性院と、加州侯の屋敷の森で、殊に湯島の金性院では見物人がおびただしく、鳥の死骸も多かった。どこの国かは忘れたが、狐の合戦があったというのは聞いた事があるが、椋鳥と雀の合戦というのは聞いた事がない。
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ニワトリ
2001年 新潟県
加茂神社の、左甚五郎の彫刻の鶏が毎朝鳴いたので、矢で射った。
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ニワトリイシ
1967年 福島県
伊達政宗が二本松城を攻めたとき、鶏石が鶏の鳴き声をしたので夜が開けたと思い兵を引き上げたといわれている。
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アカトンボウ
1974年
弘化3年6月17日に、浪花の人である雲鶴という相撲取りが来て言うには、いま島の中辺を通っていたところ、南の方から空中を真っ黒になって飛んでくるものがいたという。近くで見ると、それらは皆赤とんぼうで、数万匹が北を指して飛んでいった。
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ハクウ
1978年 京都府
天明6年12月、山科郷で猟師が変わった鳥を捕まえた。見世物師が欲しがったが、妙法院殿がこのことをお聞きになり召し上げられて叡覧に備えられ、白烏であるかもしれないから、菅家清家に瑞兆であるかどうかの意見を申すようにとの勅があった。
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ニワトリノウブゲ
1974年 岐阜県
美濃国の御岳村に住む土屋善右衛門は、日頃鶏の卵を好んで食べていたが、ある日頭が悉くはげた後、鶏の産毛が一面に生えたという。寛文年間のころの出来事である。
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レイケン,シンレイ,ヨコテゴロウ,キヨマサ
1978年 熊本県
米価が値上りし、天変も起こり阿蘇山の上に怪しい星が現れた。5月13日昼頃家々より鼠が逃げ去り、17日には雨が降り続き打ち毀しが起きた。18日の昼頃藤崎祇園から烏が飛び去り国中で鳴いた。同日の暮れ頃には大規模な打ち毀しが発生した。
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オウゴンノトリ,シラハノヤ
1939年 京都府
2つの並んだ塚に雌雄の鶏が埋められていて、節分の晩に雄鶏が鳴く。この鶏は黄金で出来ているが、掘り出そうとすると白羽の矢が飛んできて掘ることが出来なかったという。
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アカイトリ
2001年 鹿児島県
雷が落ちた場所から赤い鳥が一羽飛んでいった。
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イネ
1974年 京都府
天和3年の秋に、伏見の京橋に住む酢屋与右衛門という者の庭の薄に、稲の穂が生えた。人々はこれをみて不思議に思ったという。
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カジノヨウニミエルアカイヒカリ
1983年 秋田県
享保14年12月28日夜5ツ時、上空に上った火事のように見える赤い光は2本筋が入っていた。津軽や南部、江戸、仙台、西国でも見えた。
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トリ,ネコ,(オンガエシ),(ユメノツゲ)
1956年 宮城県
元禄(1688~1704)末頃,伊達宗重の家臣坂本宇兵衛は子供がなく,飼猫と鶏を可愛がっていた。ある秋の夜更けに鶏がトキを作ったので,主人は不吉だといって鶏を殺し近くの川に捨ててしまった。同夜,この鶏が坂本家菩提寺の住職の夢枕に立ち,「自分は坂本家の飼鶏であるが,同家の猫は毒を以って主人に害をなそうとしている。夜中に鳴いて知らせようとしたのだが,主人は私を殺してしまった。和尚様から委細を話していただきたい。」と言う。住職が翌朝早く坂本家を訪ねると,丁度主人が汁椀を手にとろうとしていた。その時,同家の猫が外から飛び込んできて,椀の中に何か落としたまま走り去っていった。主人が気にも留めず椀に口をつけようとしたので,和尚は慌ててこれを止め,夢の知らせを語って聞かせた。椀の中を見ると黒じみた油と毒蜥蜴の頭が入っていたので,驚いた主人は猫を斬り捨てようとしたが,猫はそれきり現れなかった。宇兵衛は鶏に対して自らの不明を恥じ,懇ろに鶏を供養した。
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