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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ニンギョウ
1976年 東京都
ある人形遣いの人形を一箱預かったところ、その夜、人が寝静まってから、箱の中から音がしたので、鼠でもいるのかと覗いた所、鼠はいなかった。また寝ようとしたら、箱の中から音がした。そのことを持ち主に話したら、それは遣い手の精神が宿った為で、めづらしい事ではないということであった。もし、敵役の人形と一緒に箱に入れると、お互いが食い合って微塵になるという事だった。

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ニンギョウ
1974年 京都府
勧修寺家に古い婢子人形があり、それは大変古いものだったが、この人形を置いて同じ部屋にいると、必ず怯えて夜通しいることはできないという。
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ニンギョウ
1926年 石川県
加賀の某豪家の裏座敷で、夜になると妙な人声がする。垣根の外を通るものも、来客かというふうに聞き流していたが、毎夜のことで不思議に思い、その家の主に告げた。裏の座敷の納戸には毎年回ってくる人形座の座元から預かった長持がしまってあった。中には三〇何体の人形が入れてあった。
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ヘビ
1987年 和歌山県
木の箱の整理をしていたら、箱の中に黒蛇がいた。不思議に思い、目を閉じて心経を唱え、目を開けるといなくなっていた。翌日は重箱の中に黒蛇がいた。不思議に思い占ってもらうと、日ごろ信心している妙見さまのお使いの家の守り神とのことだった。
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キツネ
1930年 北海道
ある足軽が、老狐が蔵の上で寝ているのを見つけた。「神通力があるので撃たないほうがいい」というのを無視して撃とうとすると、鳥に化けて飛び去った。それ以来、撃った人は狐の祟りで不幸が続いたという。
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セヨモンババ
1952年 兵庫県
ある時戦帰りの侍が古い家で休んでいると、夜中に「せよもんばば、せよもんばば」と声が聞こえるので起きた。近付くと猫たちが踊っていた。侍が化け猫だと思い斬りかかったら猫は逃げた。翌日村に出てせよもんばばの家に行くとそこの老婆が怪我をしているという。それは猫が化けたもので、縁の下から人間の骨が出てきた。
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キツネ
1981年 東京都
泣いている声がしたので、蝋燭を頼りに行ってみたら、籠に赤子が入って泣いていた。かわいそうだから連れて帰って布団に寝かせると、すやすやと眠った。安心して寝てしまい、朝になってみたらお勝手の物が散らかっていて、赤子がいなくなっていた。狐が化けていたのである。
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オニ,ホウキ
1941年 朝鮮
村人で四方山話をしている中で、鬼は強くて負け嫌いという話になった。すると鬼が現れて相撲をとろうと言った。相手になった村人は力持ちで、鬼を倒すことができた。何度も負けた鬼は姿を消した。翌日その場所を見ると箒が転がっていて、鬼は箒が化けたに違いないということになった。それ以来、頭の近くに箒を置いて寝ると、恐ろしい鬼の夢を見ると言われている。
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ウシノコクマイリ
1972年 滋賀県
子供の頃、夜中にごつい桧の木に釘を打っている音を聞いた。親は「嫁さんが人形に五寸釘を打って、妾を呪い殺しているのだ。うっかり途中で会うと追いかけられるぞ。何日も通うと、しまいに牛が見えてきて邪魔をする」といっていた。
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ジュソ
1978年 東京都
甲府中納言殿が桜田御殿におられた時、御所労があってついには御気もそぞろとなった。そこで本郷辺りの義孝という験者を呼び寄せ祈祷させたところ、験者は御寝所の下に怪しい物があるという。そこを掘ると石櫃があり、中に人形が入っていた。丹精を凝らし祈祷をすると中納言殿は回復した。
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イタチ,タタミ
1980年
狐や狸ばかりが化けるわけではない。諏訪若狭守の屋敷で、畳が自然に上がることがあった。ある日また畳が上がったので、人が飛び乗ったところ、キッという鳴き声が聞こえたという。3日ほど経った時に、部屋が臭かったので床下を見ると大きないたちが頭を踏み潰されて死んでいた。これ以後怪しいことは起きなかった。
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ニンギョウ
1980年 秋田県
ある侍の倉で、夜毎に人形が騒いだ。その人形を釜で煮たら、家の繁栄が止まった。
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キツネ
1991年 奈良県
一軒屋に1人で住んでいた人がいた。その人は、晩になると狐が化けて出てくると、いつも話していた。
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タヌキ
1935年 愛知県
トラバサミに大きな狸がかかっていた。弱っていたので家に持ち帰って箱の中で飼った。狸はしだいに体力が回復した。それから、「オーイ」と呼ぶ声がしたり、太鼓の音が聞こえるようになった。箱の中の狸を覗くと音は止む。しばらくするとまた聞こえてくる。箱を覗くと止まった。
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ハコ
1974年 東京都
ある欲深い神道者が、狂乱した人を正気にした祈祷のお礼として箱をもらい、ふたをひらくなと言われた。家に帰ると大勢の者が様々な宝を持ってきて、神道者と家の者は宝の中で寝た。翌日には宝はすべて穢れたものになっていた。
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シロイオオオトコ
1963年 宮城県
昔昔、あるところに爺様と婆様が住んでいた。炭焼きに行った爺が遅いので婆が迎えに行くと、天井につかえるほどの白い大男が大きな風呂敷包みを持ってきた。中の白い小箱には爺様の首が入っていた。その首には歯がなかったからハナシ。
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タヌキ
1992年 奈良県
夜になると、名前を呼んで戸を叩く音がする。けれども戸を開けてみると誰もいない。いっぺん脅かしてやれと思い、戸の所で待っていて、戸を叩いた時にパッと戸を開けたら狸がいた。狸は前足で戸を叩くのではなく、逆立ちして後ろ足で叩いていたという。
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バケネコ
1970年 福島県
化猫の話だが、猫が毎晩鎮守様に通っていた。不思議だといって家の人がついていってみると猫どもが集まって「隣の権兵衛猫が来なくちゃじんじしょうしが揃わねぇ。かっこだ、かっこだ。」といって踊っていた。その人は思い当たることがあってそれは、きちんと置いておく手拭が毎晩汚れていることだった。
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クダギツネ
1977年 神奈川県
ある家の先祖は御殿奉公をしていたが、宿下がりのときに文箱を貰い、これを絶対に開けてはいけないと言われた。祖先はこれを大切にしていたのだが、ある時、家人がこれを開けてしまって中にいたクダギツネが飛び出し、各地の病人に憑くようになってしまったのだという。
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シロイモノ,(ゾクシン)
1964年 福島県
葬式の夜、皆が寝静まった頃にガタガタと音がしたので驚いて起きて行くと、白いものが死人のそばから外へと飛び出していった。障子に爪で引っかいた跡が残っていた。また、死人に涙がかかると行くところに行けないといって枕元で泣くことを嫌うという。
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レイノアシオト,フルキネコマ
1980年
自分の弟が薬を作らせている時に、夜な夜な或るモノが家に入ってきて、足音をひしひしとさせているのが聞こえた。家の者らがいくら見ても何なのかは分からず、不気味に思って過ぎていった。或る夜に霊の足音がして、妙な声でさけんでいたので見てみると、古猫がこけいいつの上に倒れていた。
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