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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ユメノケン)
1974年 東京都
折原岩之助という男が文政9年3月16日の夜の夢に、江戸神田小柳町辺りの道具某の店に希代の霊剣があるとの夢を5回見た。実際行ってみると、夢にあったように剣があり、買いしぶり帰るとまた2回同じ夢を見た。それを買い求めると夢に人が現れ、剣の霊験を語った。

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レイケン,ユメ
1983年 東京都
小石川諏訪町蕎麦切横町に住む折原岩之助が、文政9年3月16日に見た夢によると、神田小柳町あたりの道具屋に希代の霊剣があるとのことだった。同じ夢を数度みたので同月21日に道具屋を尋ねるととても古びた剣があった。そこで購入した晩の夢に、甲冑の上に白い装束を着た人物が出現し、様々な剣の徳を述べ、夢は覚めたという。小倉五郎源宗広の銘があり、470年ほど前の剣だったという。
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(ムコク),アミダニョライ
1980年 大阪府
大坂内本町に住む商人・利倉屋忠兵衛は夢に3度、紀国高野山蓮花谷にある某寺の本尊・阿弥陀如来が、何日に自分の家にやって来るので迎えに来いと告げる。その日に夢で伝えられた道順で忠兵衛が行くと、1人の高野僧と出会う。彼は先の某寺の僧で、夢に本尊が忠兵衛の家に行くと告げたので来たという。2人は奇異なことだと語り合ったという。
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レイコク
1978年 栃木県
八木主税之介信之という人物が野州日光山に詣で、幸運長栄を祈って通夜していたところ、霊告があって夢の中で元禄・宝永の世のさまをまのあたりにしたという。
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レイム
1976年 東京都
享和年中、巣鴨のある武家の弟が、不思議な夢を見た。それは三方に生首が置かれ、その首に何拾何番と記しがあった。その頃谷中の感応寺で富くじが行われていたので、夢に見た番号を買ったところ、富に当たったという。
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(セイガンジノニョライ),ゴゾウロップ
1980年 京都府
元禄の頃に、誓願寺の和尚が夢に本尊の如来が出てきて、病気であることを告げる。周りの人間も同じ夢を見たので、仏像を確かめると体内に木製の五臓六腑が納められていて、それを釣っていた釘が折れていた。人々はそれを奇異の事として、人口に膾炙したという。
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ムチュウノタクセン,エイタイジマハチマングウ
1974年 東京都
寛永元年頃、長威法印が夢に八正宮を拝んだところ、永代島に鎮座せよという託宣を受け、それ以後たびたび同じような霊夢をみたという。
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ユメ,ギョウシャ
1937年 福島県
一昨年、毎夜老人が来る夢を見るので、行者に見てもらうと、土の中の宝物が地上に出たがっているというので、掘ってみたら、表面に字のようなもののある石と、古刀2、3本が現われた。
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アクゲンタヨシヒラ
1921年 大阪府
難波三郎經房は、悪源太義平が雷となった夢を見た。次の日清盛入道浄海の供にしたがった經房は、一天俄に掻き曇り雷鳴が鳴り響いたのをみて刀を抜いたが、一朶の雲に覆われ、それが晴れたころには黒焦になり、抜きかけた太刀はそりかえっていた。
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ザトウ
1922年 東京都
明治5年頃、東京日本橋に留という男がいたが、毎夜妙なものを見るのが常であった。夢うつつの状態の時、何処からともなく雨の降る音が聞こえ、座頭が枕元に座るのである。座頭は何をするというわけでもないが、毎夜出るので気が滅入り、方々に出かけて泊ってみたが、やはり何処でも出る。東京で名高い陰陽道に詳しい人に頼んで祈祷してもらったところ、見えなくなった。
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ジゲン
2004年
ある医師が長年五条天神への信心を怠らなかった。彼はある時夢で五条天神からの示現を受け,疫病を治すことができた。
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(ユメノオツゲ)
1939年 東京都
出羽の本楯村の桃の木林の桃助という男が、正月の初夢で観音様に江戸の日本橋に行くと運の玉を拾うとお告げを受けた。夢を信じるのはつまらないと日本橋の袂で教えさとし、自分が見た夢を話したのは同年配の立派な商人だったが、その人は後に双子の兄弟だと判ったという。
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ニワトリ,ビジョ
1974年 東京都
相馬出羽守の家臣である富田作兵衛の夢に美女が現れて、殺されそうになっているので助けてほしい、助けてくれたら長くお守りすると訴えた。起きてみると同輩等が雌鶏を絞めようとしていたので、強引に貰い請けて放してやった。それを主君の母が聞いていて、作兵衛に樽肴を与えた。その後もたいした手柄を立てていないのに、250石もの加増を受けたという。
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ウシイシ,レイム
1929年 東京都
右大臣頼朝が東国追討の際みた夢のなかに、菅神(菅原道真)が牛に乗って現れ「頼朝卿に二つの幸がある、武運満足の後は小社を営むように」と告げられた。目覚めてみると夢の牛と同じ形の石があった。同年、頼家が生まれ翌年には平家を討つことができた頼朝は、社殿を建てその際霊夢を見た後出現した牛石も寄付した。
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〔ハンソウボウ〕
1958年 岐阜県
明治19年5月のこと。ある家の夫婦が破れ衣を着てうどの木の杖をついた鼻の高い姿の御札を旅僧から買った。その夜、夫婦の夢に御札のお姿の人が出て、「山奥に大きな岩屋がある」と告げた。みんなで行ってみたところ、お姿のとおりの人が林の中にいて、坊さんについて行くと不思議な岩屋についた。坊さんの顔が半分なかったともいい、それで半僧坊として祀った。
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ヤマバト,ハチマンダイボサツ
1974年 東京都
寛永13年ころ、徳川家光の弓大将であった松平新五左衛門尉直次に与力すべく、人々がある場所で弓の稽古をしていた。人々は徳川家の氏神である八幡大菩薩が弓矢の守護神だったので、同地に八幡宮を勧請することにした。彼らの願いは叶えられたが、その時山鳩が3羽松の枝にとどまったといい、人々は八幡大菩薩の影向と受け止めたという。また将軍家に若君が生まれたのは、社僧が受けた八幡大菩薩の夢告に少しも違わなかった。他に神前で風流の踊りをしていると、亥の刻あたりに神木の松の梢から、提灯ほどの光るものが出てきて、社の上に落ちた。
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タマシイ,ギオンマイリ
1933年 京都府
話者の知人の女性が夢に出てきて、自分はどの寺社に参ればよいか尋ねた。祇園社を推すと知人は納得した。それから2・3日後に知人が亡くなった。通夜で知人の縁者に話をすると、その人も同日前に同様の夢を見ており、祇園社へ参る途中であったという。
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〔ニョフ〕,〔ジョフ〕,イヅナ
1979年 東京都
文作の幽霊を見た志計が、イヅナを使う江戸芳町に住む女巫にその事を尋ねる。女巫は文作の性別・年齢等を聞き、青い笹を石に縛りつけたものに水を掛けよと言い、呪文を唱える。志計が3度かけ、女巫が、おおお、と3度唱えた時には文作の声であった。文作は自分は客死したので、志計に供養を依頼する。しかし後で文作は生きているのが分かった。
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ガマ,ヘビ
1974年 東京都
文政3年11月中旬、ある夫婦が東叡山根岸の弁才天の祠に参詣した。その夜に、下男の夢に蝦蟇が現れた。台所の流しの下に住む癩蝦蟇だと言う。今日参詣した際同道した婦人の月の障りの為にそこに住む蛇の行法が破れた。その蛇が仕返しに来るが守ってやると言った。翌日流しを見ると大きな蝦蟇が死んでいた。主人の夢の中に蝦蟇が現れ、自分は死んだが、数々の種を残したので、なお主人の家を守ると言った。翌日の夜、今度は蛇が現れて、自分もこの家を守ると語った。
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カッパノヒデンセッコツヤク
1956年 岩手県
旧仙台領江刺郡の北上川畔二子町城下に住んでいた小田島大炊之助という侍の家で,夜厠に女中衆が入ると怪物が出て悪戯をする。主人が夜上厠してみても何事も起こらないので,女装して屈んでいるとやがて冷やりとしたこわばったものが触ってくる。大炊之助がそれを捉え,隠し持った短刀で斬り離すと怪物は叫び声を上げて逃げ去った。よく見るとそれは水掻きのある痩せた腕であった。それから三日目の夜,夢現の中で化生の者が大炊之助の枕上に現れた。跳ね起きて脇差を構えると,化生の者は平伏して「この河の鎧が渕に棲む河童だが,向後悪戯はせぬゆえ腕を返して賜れ」という。切り離した腕を返しても仕様があるまいというと,それには秘薬があるからというので,秘薬の処方と引き換えに腕を返した。河童は妙薬を取り出し,見事に腕を継ぎ合わせてみせた後,その処方を伝授し,帰っていった。手負いの者の治療に大変もてはやされたが,代替わりの後はさほどでもなくなった。
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オニ,ホウキ
1941年 朝鮮
村人で四方山話をしている中で、鬼は強くて負け嫌いという話になった。すると鬼が現れて相撲をとろうと言った。相手になった村人は力持ちで、鬼を倒すことができた。何度も負けた鬼は姿を消した。翌日その場所を見ると箒が転がっていて、鬼は箒が化けたに違いないということになった。それ以来、頭の近くに箒を置いて寝ると、恐ろしい鬼の夢を見ると言われている。
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