ハシラ 1979年 天延3年4月1日、南殿の母屋の柱が牛のように吼えた。
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カイチョウ,ギッシャ 1974年 京都府 安永3年4月のある宵に、夜の御殿の上に牛車を引く音がして、女房や殿上人などが恐れおののいた。乳母が御殿の上を見ると、鳩ほどの鳥が瓦の上にいた。しばし見ると南の方に飛び去って、怪しい音はしなくなった。
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メイドウ 1976年 京都府 将軍塚は変があるとき必ず鳴動する。筆者が幼少の時、地震も無いのにこだまのように聞こえたことがあった。ある和尚の話によれば、天明6年4、5月頃から鳴動を続けたという。怪しんでいると、9月6日の夜丑の2刻に鼓のような音が聞こえた。天明8年の大火の前兆だろうか。
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ヨゲン 2002年 内裏の柱に虫食いの歌があり,火事を予言した。
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ケチョウ 1975年 神奈川県 建久4年1月5日に工藤左衛門尉祐経の家に怪鳥が入った。名前は分からず、形は雄の雉のようであった。卜筮が行われて謹慎せよとの結果だったが、この年の5月28日に祐経は曽我兄弟に討ち取られ、その前兆と言えるか。
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ケチョウ 1975年 京都府 仁平年間のこと、内裏に怪鳥が入った。源頼政がこれを射殺したが、保元の乱の前兆とも言えるか。
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メイドウ 1976年 京都府 平家都落ちの時、将軍塚が鼓のような音を立てて鳴った。
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イルイイケイノヨウブツ 1974年 ある夜、酒宴をしていると、外で田楽達の囃し声が聞こえてきた。障子のすき間からのぞいてみると妖物であった。ある儒家が国家敗亡の前兆かと思っていると、はたして乱世が始まった。
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ショウトクタイシゾウ 2002年 石川県 聖徳太子像が焼失の前夜、童子の声で火災を告げた。
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シノヨチョウ(ゾクシン) 1976年 宮城県 家鳴りがしたり、火の玉が飛ぶと死の予兆。
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テング 1988年 富山県 烏堂の宮でいさかいするようなはげしい叫び声がした。翌日行ってみると血の付いた爪みたいなものがおちていた。天狗の爪だという。
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カイチョウ 1974年 寛政七年八月、宮中で毎夜犬の鳴くような声が聞こえた。のぞいてみたが姿ははっきりとしなかった。
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カエン,カイブツ 1973年 東京都 文化13年7月13日亥の中の刻両国橋を渡っていると川面に一団の火焔が見えた。その前後を馬に乗り、衣冠束帯のように見える青い光の官人が火焔を守護しているようにみえた。2ケ月後に烈風、洪水があったのだがその前兆だったのだろうか。
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ハラミジンジャ 1936年 長崎県 ある奥方が難破して死に、遺体を祀ったのが孕神社で、分身として観世音を祀った。しかし、山火事で焼失し、由来不明になったので、別の神を祀ったら碑が裂け、鳥居の横木が折れた。海豚漁の前夜には孕神社から犬の遠吠えのような声がし、観世音からも応答があるという。
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テング,アカイキモノヲキタハナノタカイヒト 1958年 岐阜県 昭和30年頃の事。ある家が火事になったとき、子供が「赤い着物を着た鼻の高い人が来て火を焚けと言った」と言った。それが天狗だろうということになった。
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ヒノモエルオト 1977年 秋田県 1930年頃のこと。氏神様の方角から火の燃えるような音が聞こえた一週間後に火事が起きた。
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ザシキワラシ 1948年 岩手県 豪農小倉家の座敷ワラシは旧正月16日の晩に着物を取り替えた。服を供えると翌朝ボロボロの服が脱ぎ捨てられていた。主人にのみ聞こえる足音は異変があると激しくなった。小倉家が衰微すると共に姿を消し、やがて小倉家は火事にあって破産した。
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カネ 1979年 滋賀県 文保2年、三井寺炎上の時に鐘を山門に移して朝夕撞いていたが、少しも鳴らなかった。2,30人で割れてしまえと撞いたところ、鯨の吼えるような声がして三井寺へ行くと叫んだ。
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イタチ,タタミ 1980年 狐や狸ばかりが化けるわけではない。諏訪若狭守の屋敷で、畳が自然に上がることがあった。ある日また畳が上がったので、人が飛び乗ったところ、キッという鳴き声が聞こえたという。3日ほど経った時に、部屋が臭かったので床下を見ると大きないたちが頭を踏み潰されて死んでいた。これ以後怪しいことは起きなかった。
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キツネ 1959年 宮城県 爺が壁に叩き付けた狐を女狐がくわえて外に出た。以来夜になると2階の養蚕部屋で狐が騒ぐようになり、すると必ず病人が出るようになった。爺や息子はそのために死んだ。三代目もそれが元で死んだが火葬にしたら狐は出なくなった。
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