(ギュウセイヲハッシタハシラ) 1975年 京都府 天延3年4月1日に内裏南殿の母屋の柱が牛の声で吼えた。これは同年11月に起きた武徳殿焼亡の予兆と言えるか。
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カイチョウ,ギッシャ 1974年 京都府 安永3年4月のある宵に、夜の御殿の上に牛車を引く音がして、女房や殿上人などが恐れおののいた。乳母が御殿の上を見ると、鳩ほどの鳥が瓦の上にいた。しばし見ると南の方に飛び去って、怪しい音はしなくなった。
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テング 1988年 富山県 烏堂の宮でいさかいするようなはげしい叫び声がした。翌日行ってみると血の付いた爪みたいなものがおちていた。天狗の爪だという。
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カイチョウ 1974年 寛政七年八月、宮中で毎夜犬の鳴くような声が聞こえた。のぞいてみたが姿ははっきりとしなかった。
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ヌエ 1975年 京都府 康治3年4月25日寅の刻、同年6月18日丑の刻、同月24日に鵼が鳴いたとある。
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キツネ 1959年 宮城県 爺が壁に叩き付けた狐を女狐がくわえて外に出た。以来夜になると2階の養蚕部屋で狐が騒ぐようになり、すると必ず病人が出るようになった。爺や息子はそのために死んだ。三代目もそれが元で死んだが火葬にしたら狐は出なくなった。
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アリクラノババ 1935年 岐阜県 昔小鳥山の南の方が鳴動した時、老婆が7日目の夜に神に祈り門口に錐を立てたら音は止んだ。また、温泉があったが若者の為にならないと老婆が馬の爪を湯の中に入れたところ温泉が冷たくなった。
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カネ 1979年 滋賀県 文保2年、三井寺炎上の時に鐘を山門に移して朝夕撞いていたが、少しも鳴らなかった。2,30人で割れてしまえと撞いたところ、鯨の吼えるような声がして三井寺へ行くと叫んだ。
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テング,モノノケ,アヤカシ 1976年 奈良県 天福2年2月頃、南都に天狗が出現し一晩の内に家々の上に未来云々と書いたという。
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サンリンボウ 1959年 鳥取県 ある大工が家を建てる時、1本の柱を短く切りすぎてしまった。妻の助言で事なきをえたが、大工はそれを恥じて妻を殺してしまう。それからは家を建てても必ず倒れてしまう。妻の祟りと知った大工は1月に数日、家を建てない日を作った。これが三隣亡の起りである。
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メイドウ 1976年 京都府 平家都落ちの時、将軍塚が鼓のような音を立てて鳴った。
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ネコマタ 1974年 東京都 元禄年中のこと、増上寺脇寺の徳水院で赤猫を飼っていた。ある時、その猫がねずみを追いかけながら梁から落ちた時、南無三宝と叫んだので、人々が猫まただったのかと言ったところ、どこかへ行ってしまった。
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カミナリ 1921年 京都市 万寿4年5月24日に豊楽院西第二堂に落ちた雷は、白鶏のようであった。
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フクノカミサマ,ウシ 1938年 青森県 朝早く起きていると、自分の家から大きな牛が2匹出て、隣の家に入った。福の神様が隣に行ったのだと思ったら、それから隣が繁昌して、自分の家は何時ともなく廃れていった。
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ダイジャ 1959年 島根県 馬橋川河口にある馬橋畑という場所に住んでいた馬橋長者の土藏は、不思議なことにいくら米俵を出しても翌朝にはいっぱいであった。ある朝、いつもより早く起きてきた女中が、土藏の窓から頭を突っこんでいる大蛇を見た。躰は川を渡り、尾は社にあった。その途端に雷鳴がして女中は気絶した。その後、長者の家は滅んでしまったという。また、社の祭神は蛇体であるという。
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テング 1932年 鳥取県 鳥取の魔尼山には天狗が住んでいた。大工町の西野という家の一人息子が行者風の男にさらわれた。7年ほど後、西野の妻の夢に息子が現われ、天狗のもとで修行中で、披露式の為に屋根に野菜と強飯を用意するように告げた。その通りすると、夜中に風と共に話し声がして静かになった。何十年か後、西野家羽団扇が届けられ、我子の形見かと思った。そして西野家は大火でも焼け残った。
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オオトリ,モノスゴイオト 1937年 福島県 あるとき、虎捕山本殿のあたりにいたら、大鳥の飛ぶような物凄い音が近付いたが、南西へ飛び去った。姿はまるで見えなかった。
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サカバシラ,ヤナリ,(ゾクシン) 1916年 岐阜県 逆柱をたてると家鳴がするという。
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メイドウ 1976年 京都府 将軍塚は変があるとき必ず鳴動する。筆者が幼少の時、地震も無いのにこだまのように聞こえたことがあった。ある和尚の話によれば、天明6年4、5月頃から鳴動を続けたという。怪しんでいると、9月6日の夜丑の2刻に鼓のような音が聞こえた。天明8年の大火の前兆だろうか。
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ムジナ 1933年 長野県 夜更け、安国寺のお堂の戸を叩き「こんばんは」といって起こす者がいた。けれども戸を開けても誰もいない。同じことが毎晩あった。ある晩、声がすると同時に戸を開けると、狢が屋根の上に跳び上がっていった。
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