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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

クスリ
1980年
竹生四郎という人が頭痛に悩んでいたところ、ある法師が作る薬は万病に効くと聞いて行ったところ、法師は打ち身と診断する。そのような覚えはなかったが、法師を信用して処方された薬を飲むと次第に鼻が縮んで、結局鼻が無くなってしまう。理由のない薬は飲んではならないということだ。

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シュマ
1978年 中国
常元載という人は酒を飲まず、臭いをかぐだけで酔う人であった。ある人が術で治すと言って針で鼻の先をさすと、一匹の青虫が出た。酒魔という虫であるという。元載はこの日より1斗を飲んでも酔わなかったという。
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ヤマビトノツタエシクスリ
1976年
仙人の伝えた薬で、非常に耳がよくなるというものがあった。難聴の者がその薬を飲んだところ、そこら中の言葉から、鳥の声、虫の音まで、遠近もらさず聞こえるようになり、耳ほどうるさいものはないと、かえって難聴だった頃を恋しがったという。
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カラス
1915年 東京都
小児丸という薬を出す医者がいた。その薬は、寒中捕らえた烏を糞溜の中に入れておき、その肉で製すると言われていた。烏の思いがその家の娘に憑き、娘が夜中に起きて烏が水を飲むような音をさせるため、嫁に貰う者がいないと噂されていた。
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コウボウダイシ
1980年
ある酒好きの男が去年から酒を飲まなかったものの、ついに手足が不自由となった。多くの医者に診せても治らなかった。ある日駕籠に乗っていたとき、いやしき僧に出会う。その僧に事情を話すと、僧は男に薬と飲み方を教えた。その薬を数日飲んでいると平癒した。男は日頃弘法大師を信じていたので、示現したのかと思った。
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ケンテセイ
1980年
カツホという地に住むある老人は、特異な体つきをし、いつも蝦蟇のように腹が鳴った。見底勢という医者が診療したら、苦しむが30年は生きるものの、その寿命を若く死んだ者にあげるよう薦める。老人が承知したので老人の口と若者の鼻に管をさし、老人の背中に藥を張り、若者の背中に鍼を刺す。すると老人は死に、若者は復活したという。
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(ゾクシン)
1973年 三重県
北畑の薬師は清泉寺にある。耳の悪い人は、穴が開いた石を上げるといいといわれている。
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ジゾウ
1922年 岩手県
黒石村付近の山で仙人生活をしていた者が素性を明かさずに寺の住職と四方山話をするのを楽しみにしていたが、地蔵が住職に密告し、仙人の鼻をあかした。自分の素性を密告されたことがわかった仙人は、地蔵の鼻を捻じ曲げた。
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(ハノカミサマ)
2000年 新潟県
風邪や疳、耳痛、歯痛など、さまざまな病気を治してくれる。
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テング
1932年 香川県
宝永の頃、讃州高松の隣村中の村で、三吉という男が天狗に使われていた。三吉が病を患い長くはないので天狗に暇乞いをすると、天狗が3年寿命を延ばす秘薬の調合を教えた。その薬を服用すると、八日目に臍から蝶が飛んで出た。病が全治したので、天狗の為に社を建て、高戸の神と祀った。三吉の娘のお菊は、その薬で多くの人を助け、神職に秘術を伝えたという。
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シンリョ,(キセキ)
1976年 東京都
木梚町に貧しい商人の親子がいた。息子は平素から実直で親孝行であった。ある時この息子が大病にかかり、母親は、朝鮮人参を飲ませれば効くかもしれないと聞いたが、そんな高い薬は買えない。そこで八百屋で買ってきた人参を煎じて飲ませたところ、息子は医者からもらった薬だと思いこんで飲み、病気も治った。
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トソサン
1980年 大阪府
大坂に近い村に住む某医者は、医術が下手であった。しかしある年の夏に霍乱(激しい下痢や嘔吐を伴う病)の者を忽ち治療した。その方法を問うと、霍乱は「鶴舞」とも書くので実にめでたい病気だから、薬もめでたい名前をもつ屠蘇散を用いたところ、病と相応して即座に平癒したのだと自慢して答える。
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シュマ
1976年
酒を全く飲めない人がいた。その人の鼻の頭を針で突くとそこから小さな虫が出た。その後大酒飲みになった。
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エンキ
1975年
昔、ある僧が本屋で易経を買い、その中に書き込まれていた注釈を読んであざ笑ったところ、夜に入って発熱・頭痛して瀕死となった。その時付近に住んでいた儒者の家に、数ヶ月前に死んだはずの門人が訪れて儒者に訴えるには、死後妻が自分が注釈を書き込んだ易経を売り、それを読んだ僧があざけり笑ったという。それが憎くて僧の頭を打っているが、先生にもその様子を見てほしいといった。儒者は呆れてその門人を説得し、その寺に墳墓を造るのでそこに居るよう伝える。門人は納得し、また僧が懇ろに読経したので、病気は治まったという。
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ミツカドノギンナン
1973年 茨城県
寛政4年4月に、この村の百姓がなら茸というキノコを採ってきて、吸物にして食べようとした。不二沢幸伯という医師がちょうど来たので、なら茸を勧めたが、幸伯が持っていた三つ角の銀杏が勝手に割れた。兄が毒消しだといってくれたものだから、幸伯は吸物を食べずに帰った。吸物を食べた百姓のうち2人は即死し、残りも死にかけた。
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オグリハンガン
1935年 三重県
小栗判官という武士が、宴席で謀略により毒を飲まされ、その為に餓鬼のような姿になってしまったが、薬師如来の霊夢を見て、お告げに従い湯の峰温泉につかり全快した。
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キツネ,イシャ
1976年 宮城県
丹野さんという医者が女を診てやったとき、注射を一本した。家に帰ると注射針が折れている。もとの場所へ行ってみると、大きな松の根っこに注射針の折れたのが刺さっていた。
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ヘソノゲイトウ
1956年 宮城県
昔、正直爺さんがいた。お庚神さまの日、何処の家でも餅をついてお休みだったが、爺さんはもち米もないので、畠にいって働いていると天気が悪くなってきた。「お庚神さまの罰かな」と帰ろうとすると3匹の猿をつれたお庚神さまが現れた。爺さんが驚いて帰ろうとすると「爺は感心なやつだ。薬をやるから毎朝1服ずつ飲め。3日たつと爺にきっといい宝が授かる」と言って薬を授けた。お庚神さまの言うとおりにするとヘソがだんだん大きくなってきてかゆいのでこすると「ピーッピッ、ピーッピッ、ピーッピッ、ヒョロヒョロ、ヒャラリーコ、ヒャラリーコ」と面白く鳴った。みんなが聞きに来ていろいろ贈り物をするので爺さんは裕福になり、お殿様にも聞かせて宝物をもらった。慾深爺さんが真似をして失敗し、牢屋に入れられる。
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ライジンノタイコ
1932年 山形県
ある旅人が山頂の風穴に吸い込まれて天上に着き、雷鳴の太鼓叩きをすることになったが、興じすぎて雲を踏み外し、下界の羽黒山に落ちた。雷が落ちたと集まってきた人々に訳を話すと、雷神の太鼓は雲で作られておりどんな病気も治せると言われる。はたしてその通り、病人の前で叩くと忽ち全快した。
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(ゾクシン),(シノゼンチョウ)
1933年 岩手県
死ぬ人は小鼻が落ちる。私の村の或爺が或朝あまりひげが生えてうるさいから削ろうと云うて、鏡を出してみたが、不意に家族に向かって言うには「なんだこれや俺は死ぬぞ。小鼻が落ちて居る」。もちろんそれまでの家人は縁起でもないとかわしたが、その翌日爺はころりと死んだ。
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オヘンドサン
1973年 香川県
粟島の口寄せをする人は、三歳のときに盲目になり、医者に見てもらっても治らなかった。そこへオヘンドサンが来て、一つの目だけ助けるから何でも言うことを聞くかとたずねたので聞くと答えると、からたちの根をけずり甘草の根を混ぜて煎じて飲めば助かるといった。その通りにすると、一つの目が助かったので信仰をするようになったという。
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