ケ 1980年 東京都 宝永の末に富士山が噴火した後、江戸に白くて長い毛が降ってきたという。
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フシンノコト,アメ,ケ 1974年 東京都 寛政5年7月15日、江戸で小雨といっしょに毛が降った。色は白く長さ5・6寸で長いものは1尺2・3寸のものもあった。赤いものも少しあった。
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(フンカノゼンチョウ) 1974年 宝永4年に富士山の頂上が焼けた。それより前に異形の獣が千匹ほど行列をなして甲州の方へ去っていった。それから数日後に噴火した。
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(クロケブリ) 1980年 享保の頃、土や木から黒い煙が立ち上がったことがあった。それは春の、南風が吹く日である。
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ダイジャボウ 1975年 埼玉県 昔、ダイジャボウ、アカボウサマという巨人がいてどこからともなく大きな山を背負ってきて置いたのが富士山になった。これを入れてきたモッコの土が落ちて浅間山になった。浅間山の噴煙は、その時のほこりである。
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クリノゴンゲンノインモウ 1928年 群馬県 慶長の頃の洪水で神流川が洪水を起こしたとき、川の板橋に怪しい長い毛が流れかかった。長さは33尋(およそ50メートル)あまりあり、色は黒く美しく艶やかだったが、何の毛かわからなかった。そこで巫女を招いて占わせてみると、この毛は同村栗野権現の流した陰毛だというので、同社へ送り返したという。
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テング 1932年 茨城県 明治初年の頃、お宮が焼けた翌日に人々が焼跡に行ったところ、灰ばかりで木屑も焼材木もなかった。不思議に思っていたら、裏の山の谷間で発見された。天狗が運んだのだろうと語られている。
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フジマツリノムギワラヘビ 1929年 東京都 宝永の頃、秋に江戸で疫病が流行った。駒込富士付近の百姓喜八が作って富士祭で売ったふじの蛇を持っている家には、疫病がまったく出なかった。それより富士祭の麥藁蛇が名物になった。
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オニ 1978年 天明3年6月9日から怪しい天気が続き、7月6日から一晩中砂が降り雷が鳴り続けた。宝永の富士の噴火に似ていたので人々が怪しんでいると午の時過ぎに急に暗くなり長い雷がなり山が鳴動して生臭いにおいが漂った。その後も砂が降り続けた。
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オオケムシ,オオボウズ 1922年 京都府 嘉永7年に起きた御所の火事の原因。下女が風呂の湯をわかしているとき毛虫を竈にくべると、そのけむりが緋の法衣を着た大きい坊主となって屋根から屋根へとびまわり、そこから火がついた。
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リュウ 1977年 寛政13年5月中旬に、摂州の海辺から怪風が吹いて、大坂市中を荒らした。これは竜が昇天したためだという。
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ウシ 1933年 岐阜県 江戸時代中期頃、ある川が大雨で出水したとき、大きな牛のようなものが半分土砂に埋もれて現れた。斧を打ち込むとむくむくと動いて血を流し、川が真っ赤になった。
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ウマ 1976年 東京都 寛永の頃、江戸に耳の下に長さ2寸程の角の生えた駿馬がおり、日光山に進呈された。
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〔カンロ〕 1977年 東京都 寛政元年12月から正月にかけて、江戸市中の林のある場所や、道、橋の、木の葉や石の上に甘露が降った。
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(カキ) 1980年 群馬県 享保の頃、江戸で大火事があった4年後の正月。赤城山で夜な夜な火が燃えた。その後4月14日に青山から火が出て大火事となり、赤城あたりで人が死んだ。正月に見えたのは、火気が集まっている様子だったものと思われる。
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ヘビ 1931年 長野県 昔々、大蛇が田枚数にわたって寝そべり、田に水を注ぐことができなかった。村人が怒って大草刈鎌で切りつけると、大蛇はのたうって土煙を漂わせ、一帯を真黒にした。そのため土が黒いのだと言われている。
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(ツナミ),(ヤマノヨウナモノ) 1982年 享保13年7月末、伊勢浦を見たところ、沖のほうに突然大山のようなものが現れた。浦辺の人々は津波だと思い銘々に用意をした。するとその山の様な物は2つに分かれ、一方は東に、もう一方は西へと飛んでいった。その翌日江戸近国では山が破れ水が噴出し江戸が洪水になった。22年前の伊勢御遷宮の際も伊勢浦に同じようなものが現れ東海道が洪水になった。明年は21年目の御遷宮である。何か関係があるのだろうか。
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フッテキタジュウモウ 1993年 東京都 糀町で暴風雨の夜、獣の毛が降ってきた。麹町あたりでは、獣が馬のようなものを食べながら飛んでいるのを見た人もいる。『山海経』の天馬のようなものか。
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オニ 1985年 新潟県 正面倉山のカユノクソノハゲという岩肌には草が生えない。小正月のとき鬼が小豆粥を食べ過ぎて大便をそこに垂れて以来、生えないのだという。
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ケ 1976年 慶長元年閏7月12日、地震があり、諸国に長さ4,5寸の毛が降った。
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