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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(オンタケサン)
1981年
ある人が御嶽山に登った時に、案内の者の言う事を聞かずに、頂上の御手洗で草鞋を捨てて、新しいものに履き替えた。その罰は自分に当たると豪語していたが、実際に参拝後に気分が悪くなり、一人下山したが、途中で道に迷ったかして、遂に見つける事ができなかったという。

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テアライイシ
1930年 兵庫県
西国26番札所一乗寺のある法花山の登り口には大きな手洗石が置いてあり、参詣の善男善女はこの手洗石の中に手ぬぐいを投げ入れた。罪の重い者の手ぬぐいは下に沈み、手拭が沈んだものは先に進むことができなくなった。それでも無理に進もうとすると、目の前に大河が現れ、他の者は船に乗って渡っていくのに、自分だけは渡れず、下山するしかなかったという。今はその手洗石はなくなり、善悪関係なく参詣することができる。
類似事例

テン
1941年 新潟県
ある人が寺の草履を1足失敬しようとしたが、燈篭の周りを廻っても帰り道が分からない。盗んだものを早く返せという声が聞こえ、急いで取ったものを返して逃げた。その声を出したのは貂であった。
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ボウレイ,アヤカシ
1992年 広島県
大元の上にある山に2人で椎茸をとりに行くと、紺絣を着て豆絞りの手拭いで頬かぶりをした人が前を歩いているのを見かけた。登りきった所には大きな岩があり、その先に道がないにもかかわらず岩の向こう側へと消えていった。こういう場合に苛々すると道に迷い山から出られなくなるため、一服して「ちいらんご」と言い、山を下るとよいという。
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キツネ,ビョウニン
1926年 長野県
30年ほど前、畑の仕事に行った馬鹿者が家へ帰ると、腹を病み出した。御嶽講の行者にお祈りしてもらったところ、病人の心持はよくなったが、後に死んだ。
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ウバイシ
1986年 愛知県
ある比丘尼が女人禁制を犯して山に登り、傍らの石に手をついたところ、手が石から離れなくなった。祈祷師を頼んで手を離してもらったが、放置していたら姥石になっていたといわれる。
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イナリサマ
1975年 福島県
深谷のお稲荷様を信仰しなかった人が、酒を買いに行く途中に稲荷様の方向に向って立小便をしたら、帰りに迷わされて夜通し山の中を歩かされた。
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アヅマカンノン
1929年 長崎県
以前は九千峰の方が、近くの吾妻岳より低かった。ある行者が祈願をたてると効果が現れて、九千峰が吾妻岳をしのぐに到った。ある日行者の前を美女が歩いて行を妨げるので、遂に彼は美に迷い祈願は挫折して九千峰の高さがとまった。その女性は吾妻岳の観音様で九千峰が高くなるのを妬んで誘惑したのである。
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ダイブツサマノヨウナヒト
1982年 群馬県
大仏様のような人が米山薬師を背負って来て丸山に降ろし、金山に腰掛けて、渡良瀬川で足を洗った。そのときの草鞋の土が大丸山、小丸山。
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テンドウダケ
1934年 佐賀県
天道岳の峰の巨木が立ち枯れていたので数軒の人が切り倒して家具を作ったら、まもなくその家々は火事になった。また、天道岳頂上の草を切っていたら、箕ほどのガマが起こっていたので平身低頭して謝ったが、その人は後に病気になり死んだ。1人で登山をすると必ず行方不明になった。
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オオカミ
1960年 東京都
川崎市堰のイッチャンが、御嶽さんのお札が盗難に遭わないようにトウロをつけに行った。内心では、こんなもの効くものか、と思いながら山に入って行くと、狼が出てきて「ウー」とうなった。イッチャンは「もったいない、もったいない」と謝ったので、かみ付かれなかったという。
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テング
1936年 岐阜県
御嶽様へ雨乞いに行った者が地獄谷へ礼参りに行き、象の鼻というところで岩の端から底を覗くと断崖に恐ろしい形相のものが睨み上げて恐ろしくなった。その後急に大嵐になった。
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テング
1995年 群馬県
行者が御嶽山の御堂に一週間ばかり籠もった。満願の日に奥の諏訪山にお礼参りに行くと天狗がのりうつった。
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テング
1936年 岐阜県
夕暮れに履物をおろすと天狗にさらわれると言われているのを無視しておろしたところ、門口に立っていたほっそりした男について来いといわれた。ついては行ったが面白くなかったので休んでいると男は帰れといい姿を消した。1時間ほどの事だったが、5日間も行方不明扱いになっていた。
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テヌグイ
1933年 岐阜県
源次という信心厚い者が、手癖の悪い友人と立山に登った。少し後れて行った友人が路傍の割木を盗もうとしたら、頬冠りしていた手ぬぐいが落ちてそのままなくなったので、そのまま家に帰った。源次が立山の山頂に行くと、空から手ぬぐいが落ちてきた。それは友人の手ぬぐいだった。
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イワヤヤマ,ヒノモノダチ
1973年 愛知県
愛知県のある男性が、繁栄していた商売が頓挫してから、衰運に傾くばかりか脚まで悪くして、不自由の身となった。そうして流れ流れて岩屋山に辿り着き、火の物断ちをしながら1週間籠った。すると脚は快癒し、感激しながら帰宅すると家運も再びもちなおしたのである。
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ヒトコトヌシノオオカミ
1929年 奈良県
天皇が葛城山に登ったとき、向かいの山を登る人がいた。天皇の行く手を阻むので、怒った天皇が矢を射った。すると相手は一言主之大神だと名乗ったので、天皇はかしこんで衣を献上した。一言主之大神は、天皇が帰る際に大神山から降りてきて長谷の山口まで送りにやってきた。
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(ヤマノコエ)
1972年 長崎県
山の神の日に、竹を多く取ろうと考えた人が山から戻らなかった。探しに行くと、山が「返さない」と言ったという。
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(フチノヌシ)
1975年 愛知県
祐福寺下にある淵には、主がいた。膳椀を貸していたが、ある人が膳の足が一本取れたままで返した。すると、主は怒って貸してくれなくなったという。
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リョウシノボウレイ
1982年 宮城県
漁師が難破して覚悟を決め、供養の金を胴巻に巻いたまま浜に打ち上げられた。見つけた人は金だけとって死体を海に打ち捨てた。金を取った人は金持ちになり、子どももできて幸せだったが、子どもがいなくなってしまった。回国様に聞くと恐山にいるという。行って寺の和尚に相談すると、「その子を呼んでやるがわしの衣の陰から出るな、決してすがるな」という。やがて子どもが来て和尚に「自分は漁師の亡霊の生まれ変わりだ」と言った。金を取った人が泣き崩れ、気がつくとそこは寺ではなく衣杉の下にうずくまっていた。その人は家には帰らなかった。
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ミチマグナイ
1978年 埼玉県
ある男が、山に木を切り出しに行って下りる際、15分で着くはずの場所に夕方になってやっとのことで辿り着いたという。通り慣れた道が道まぐないをして迷わせたのだという。その男は、不祝儀でもらった酒を妻に黙って山に持って上がり、飲んだという。
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