ドクロ 1974年 徳島県 阿波勝浦郡の大はら浦にある、千代が丸観音堂の修復に伴い、その地から非常に大きな石の唐櫃が掘り出され、その中には大変大きな髑髏が2つ入っていた。また剣や刀や鉾や矢ノ根もあり、そのどれもが大きく長かったという。元禄15年4月24日の出来事である。
類似事例 |
|
スズメ,カンノン 1995年 愛知県 江戸時代中期、村人は雀がその塚を突付いているのを見て、掘ってみたら15センチの観音像が出てきた。
類似事例 |
|
ドクロ 1979年 岐阜県 美濃国の金勝山に石窟があり、その中には大きな髑髏が壇上に乗せてあった。その髑髏には剣が両耳の間を貫いているのだが、その大きさが通常の人の3倍以上であったという。
類似事例 |
|
アミダサマ 1985年 愛媛県 高助の寺の阿弥陀様を修繕の男がすりかえ、本浦の寺に納めようとしたら歩けなくなったので元に返した。
類似事例 |
|
ウメゾノノテンジン 1975年 長崎県 元禄年中のこと。肥前国長崎丸山にある富の者がおり、普段から天満宮を信じ、大宰府の飛梅の枯木で聖僧を彫りこれを拝していた。あるとき喧嘩で殺されたが、夢のように生き返り、家に帰って次第を語った。神像を見ると、その体に刀傷があった。
類似事例 |
|
カンノン 1989年 広島県 昔、火事で観音堂が焼失した時観音像だけ探しても見つからなかった。村人が堂宇は再建したが観音像は安置しなかった。2年後の夏に子供が観音堂近くの滝で泳いでいる時に黒くなった観音像を滝つぼの中で見つけた。
類似事例 |
|
リュウ 1976年 茨城県 稲田姫を祀る小祠の近くで崖崩れがあったので修復しようとしたら、大きな瓶のようなものが出てきた。鍬に当たって欠けた所を拾ってみると大きな歯骨であった。官の検分をうけたところ、瓶は竜頭であると決定した。由縁はわからないが、稲田姫を祀るのはこの竜を鎮めるためだろうかと、その地で仕官している人が語った。
類似事例 |
|
カンノンゾウ,(ユメノオツゲ 1989年 長野県 長石寺に泥棒が入って本尊を盗んだが、背中が重くなって恐ろしくなり、天竜川へ捨てた。観音は流れて泰阜村の門島に着いた。泰阜の明島のある人の夢枕に観音様が立ち、助けを求めた。その人が目を覚ましてから淵に行くと観音があった。拾い上げて船で返しに行くと、台座にぴたりとはまったという。
類似事例 |
|
(カンノンノジゲン) 1982年 京都府 享保16年5月、富小路通三条上る町米屋何某の13歳の娘の夢に、毎夜革堂の観音が現れ、汝の床の下に観音が埋まっているので掘り出せと言った。父母に言ったが信じてもらえなかった。ある時この娘が昼寝をしていると、急に起き出し床の下を掘った。土中に金の塊があったので父母は驚き水で洗えば3寸ほどの銅の観音であった。
類似事例 |
|
(ユメノオツゲ) 1989年 長野県 泥棒に捨てられた観音は天竜川に流れて泰阜村まで行った。そこの明島という場所のある人の夢枕に立ち、助けを求めた。その人が淵に行ってみると、本当に観音があった。拾い上げて船で送り届けると、観音像は寺にあった台座にピタリとはまったという。
類似事例 |
|
キシン,オニ 1974年 愛知県 三州設楽郡、煙厳山鳳来寺で、慶安2年、ある伽藍の跡地から石棺が発見され、中から1尺計の髑髏が出てきた。それはその寺の開山が召し抱えて、開山の手により成仏させられた鬼の首なのだろうと寺僧は語った。
類似事例 |
|
(カンノンノタタリ) 1999年 長野県 昔、山塚の観音様を平岡の人が担いで動かしたら、気分が悪くなった。それで恐ろしくなり元の場所に戻したという。
類似事例 |
|
センジュカンゼオンボサツ 2003年 愛知県 元正天皇の頃に、勘少と藤六という兄弟が網引きや釣りで生活していた。霊亀元年の春、船を浮かべ小佐が瀬で網を引き上げると、魚ではなく小石が入っていた。石を捨てて場所を変えても、同じことが七回あった。兄弟がその石を船に置いて漁をすると、大漁になった。喜んで帰り夜になると、船の中から明かりが見えた。光っているのは小石で、勘少が家に持ち帰ると、それは千手観世音菩薩だった。二人はさらに堂を建てて千手観音をまつることを願った。すると千手観音が現れ、本身が阿弥陀仏であること、行基に頼むとよいことなどを告げた。行基に頼むと阿弥陀・観音・勢至の三尊を堂に安置された。これを須佐の古寺といい、現在の極楽寺である。
類似事例 |
|
モノツキ 1974年 東京都 住むと必ず病気になり、あるいは死んでしまうという長屋にある人が住んだところ、家来が物に憑き供養を願った。天和2年6月23日に長屋の下を掘らせたら髑髏が発掘された。それを供養したら長屋の住人に障りは出なくなった。
類似事例 |
|
ジゾウ 1982年 京都府 享保15年7月、両替町通竹屋町上る町西方町の家の主人の夢にある人が現れ、我は土蔵の内にいるので早く出せと言った。翌日主人が土蔵を見たところ特に何も無いので、地面を2尺程掘ったら石仏の地蔵像が出てきた。背中を見ると弘法大師作、西方寺とあった。西方寺は新地に移っていたが、昔はこの地にあったことがこの為に判明した。石像は安置して当年より地蔵祭を始めた。
類似事例 |
|
ヤスヅキカンノン 2002年 新潟県 粟島浦村内浦の観音寺に祀られている十一面観音はヤス突き観音と呼ばれている。その由来は、漁師が沖合の海底に光るものを見つけ、それをヤスで突くと脇腹から血を流した仏像が上がって来たという。それが観音像であり、この地は仏崎という地名がついた。仏像が沈んでいた海底は、今も海草が生えないところがあり白い岩が見えるという。
類似事例 |
|
スイショウノカンノン 1979年 長崎県 唐比の池あたりに甫陀林という僧院がある。そこに高さ1寸(約3cm)の水晶で出来た観音像が安置されている。先年ある者がこの観音像を盗み出したが、小倉で奇験が生じたため元に戻したという。また途中この観音像を落としたので傷が入っていたが、時が経つにつれて傷が無くなったという。
類似事例 |
|
ニンギョウ 1985年 福島県 3年ばかり前、赤松の根元から15センチ程の人形が出た。紺色の毛糸を束ねるように作ってあり、腹の真中に5寸釘が打ち込まれ、松の根元に突きささっていた。その後、木挽や左官や製材職人が怪我をするという事件が起こったので、神官の人に、人形のお祓いをして焼いてもらった。
類似事例 |
|
ブツゾウ,ユメ 1941年 朝鮮 黄海道信川郡の九月山の中腹にある寺には、銅の仏像があった。ある夜僧は仏像が盗まれ山頂で溶かされる夢を見た。起きてすぐ仏殿に行くと、そこには大蛇がいて仏像は無くなっていた。急いで山頂にいくと仏像を溶かしているところであり、僧は飛びかかって仏像を取り返した。寺に戻ったが大蛇はおらず、仏像は股の所が溶かされていた。この仏像は今も安置されていて、股には土が塗られている。
類似事例 |
|
ドクロ,ダイジャ 1974年 神奈川県 鎌倉の深沢で洪水があり、いたるところで山崩れが起きたが、その時差し渡し3尺の髑髏が出土した。歯の大きさは1寸8分程あったという。江の島の縁起にいう、深沢の大蛇のことか。
類似事例 |
|