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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

スイミャク
1983年 福井県
若狭国の鵜の瀬にある遠敷大明神の社には川があり、この水は京都知恩院の八幡宮前の神地の石に下からよどみ出るという。2月のお水取りの際には水が涸れるといい、若狭と大和に通じる水脈のせいだという。

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ミャウジン,アカイ,ヲトナシカハ
1983年 奈良県
ある年、日照りで二月堂の井が涸れ閼伽が欠乏しそうになった時、僧たちが閼伽井の周りに並び、はるかに若州に向かって持念したところ、たちまちに水が満ちた。その時、遠敷の明神の前にある河の流れが絶え、水の音もなくなった。それより、この河を音無河という。今も閼伽水を若狭と呼ぶのはこのためだ。
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ヘンロスガタノオトコ
1979年 宮崎県
推古天皇の御世、女が川で大根を洗っていると遍路の男がそれを一本所望した。女が遍路に大根を投げつけると遍路の目に当たった。するととたんに川は干上がった。以来、10月半ばから3月半ばにかけこの付近だけ水が干上がるようになった。村人はこの遍路の男は芳野神社の三社大明神の化身であり、水が干上がったのは明神様のお怒りだと語り伝え、干上がる場所を大根川と呼んでいる。
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ニガツドウノイド
1983年 奈良県
東大寺二月堂の下鵜宮にある井戸には、通常は水がないのだが、2月の修二会の時に限って水が湧き出るという。
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モノノタタリ
1976年 福井県・奈良県
若狭の鵜瀬淵(うのせのふち)に鵜が入れば、何故か分からないが死ぬ。また東大寺二月堂の井戸は、普段は枯れているが、毎年2月に寺僧がこの井戸に向かって若狭と叫べば鵜瀬淵の水が湧く。この水で墨を擦り霊符を書く。この霊符は疫病や鬼祟を平癒する。
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ミャウジン,アカイ,ウ
1983年 奈良県
当寺に諸神を勧請した所、我は閼伽水を献上しようという若州遠敷の明神の神託があった。するとたちまちに黒白の2匹の鵜が石地から飛び出し、そこから甘泉が湧き出した。そこで、その泉の周りを石で囲み、閼伽井とした。
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ミシマミョウジン,ダイジャ
1928年 東京都
往古、三宅島で三島明神(事代主命)が大蛇退治をした時、各島々の神も働いたので褒美を与えることになった。そのとき、利島の預り明神が褒美に貰った水を神津島の長浜に置き忘れてしまった、長浜明神がそれをとって隠してしまった。そのため、利島では今でも水が不自由で、神津島の長浜には清水の流れができたのだという。
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ニゲミズ
1976年
武蔵野で、遠くから見れば水が流れているように見え、近付けば違う所で流れているように見える。又、ある人の屋敷の小川は藪に流入してその先が見えない。あるいは12月晦日にだけ水が絶える川の話や、人々が雨から逃げるためなど諸説がある。
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(メカリ)
1975年 福岡県
早鞆明神の宮前は海であり、海中に続く石段がある。毎年12月晦日の子過ぎ丑の刻の間に社人が宮殿の宝剣を胸に当て石段を下り海中に入る。その時海は左右にさっと開くので、和布を一鎌刈ってくる。もし誤って二鎌刈れば海におぼれるという。
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ダイジャ
1994年 愛知県
鵜がたくさんいる鵜の山のふもとには大きな池があり、この池の水を抜くと鵜が逃げてしまうので水を無くしたことはなかった。上野間の人が池の水を抜きにいったが、池に大きな大蛇がいたので驚いて帰った。しかし別の人が池のいりを抜き、その人は祟りで病気になって死んだ。以来、いりを抜くときは必ず御神酒を供えるという。
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イシ
1982年 茨城県
茨城の岩船神社神殿横にある石は常に水を湛え、どうやっても汲み出すことができない。もし汲み出すと必ず雷雨になると信じられ、旱魃時には村人が協力してこの水を汲み出すという。
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ダイジャ
1990年 福島県
鹿島神社の「お池」の水は、神社から流れてくるという。心掛けの悪い人が水を飲みに行くと、側の蛇柳という柳に大蛇がいるのが水に映って見えるという。
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カンノンサマ,ウジガミサマ
1971年 山梨県
昔から長作の観音様と氏神様は密行しているといわれて、両者の間にある河川に藪ができると、河川が荒れるといわれている。
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(ニュウバイニワキデルミズ)
1983年 京都府
京都のある人家の井戸は、普段は釣瓶で水をくむのだが、入梅になると水があふれ出て出水通りの溝に流れ出るという。その水はいたって清らかで冷たく、入梅を過ぎると元に戻るという。
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シングン,ヤノネイシ
1974年 新潟県
佐渡国の鹿伏明神という社には、毎年2月9日に暴風雨となり、その後には矢の根が落ちている。これを神軍と呼んでいる。
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ゴホウスイ
1989年 山梨県
奈良王神社の脇で、御符水といわれている泉水は、旱天にも水が涸れず、どんな雨でも水がにごらず、その水を飲むと病気が平癒するという。この井を掘る時に稲荷明神の像が出現し、今、泥井稲荷といわれている。
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コウボウダイシ
1937年 京都府
犬飼川のほとりの百姓家で弘法大師が飲み水を求めたが、その家は断った。それから犬飼川は水の入用な季節には流れなくなった。
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ツブ
1961年 滋賀県
淡婦大明神の池には、2、3尺まわりの大きな雌雄の田螺がいる。日照りの時には池を干しかえしてその田螺を捕えると雨が降るが、近村にはおおいにたたるという。
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リュウジン
1928年 徳島県
王余魚谷に住んでいた貧しい猟師はある日、深山で美しい妙齢の婦人に出会った。婦人は竜神から紀州の那智の瀧と、この王余魚瀧に住めといわれ、来てみたところよい住処なのでここに住むといった。そして、自分がここに住んでいることは誰にも言うなと猟師に口止めをした。旱魃の時には雨乞いに霊験を顕したという。その後、洪水で社が流されたが、漁夫に発見されたときには何の破損もなかったと伝えられている。
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ザルミカゲ
1980年 茨城県
鹿嶋の南に息棲明神の社があるが、その近くの湖の中に大きな石の瓶が2つある。ただし湖は海につながっていて満ち引きがあるのに、かめの中は真水だという。理由を知る者はいなかったが、これは享保の頃にオランダ人が将軍に献上した石と同じで、石川宮内は「ざるみかげ」という海水を真水に変える石である。
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サザレイシ
1976年 大阪府
莵原郡住吉村の住吉神社の社前の窪みのある石は、普段は水が窪みに水が溜まらないが、毎年土用に入る日から自然に水が溜まる。
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