(ユウレイ) 1989年 静岡県 大きな被害が出た狩野川台風の後、熊坂で幽霊を見た人がある。雨の降る夕方に、古い友人と出会い、立ち話をした。訪問を約束して別れた後、その友人が水害で死んだはずだと思い出し、振り返るともう姿はなかった。
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(ユウレイ) 1989年 静岡県 大きな被害が出た狩野川台風の後、熊坂で幽霊を見た人がある。夜道を風呂敷を背負い、竹の杖をついた老婆が歩いているので声をかけると、聞き取れないほどかすかな声でムニャムニャ言う。追い越して振り返ると、姿がなかった。
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ユウレイ 1959年 静岡県 台風で亡くなった人の死骸があった川口を自動車が通ると幽霊が乗せてくれといって車に乗る。全滅した熊坂まで走ると座席からいなくなっているという。熊坂にお帰りになるのだと言われている。
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ユウレイ 1991年 山形県 会社社長が事故を目撃する。その日から社長宅に幽霊が出るようになった。そのままにしておいたが、近所の人々に「妖怪住宅」と噂されるようになり、何時の間にか自分でも幽霊ではなく妖怪がいると思いこみ、御祓いを頼んだ。
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ユウレイ 1989年 山梨県 樹海に若い女の幽霊が出るというウワサがある。最初に姿を現したのは1981年5月17日夜。ガソリンスタンドの支店長が車で国道139号を走っていると、ずぶぬれの若い女が手をあげた。後部座席に乗せ3キロほど走って後ろを見ると誰もいなかった。その後コックや運転手など次々に幽霊の目撃者があらわれた。
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レイ 1996年 神奈川県 霊感の強い人が行くと霊をしょってくるといわれる場所がある。ある人が霊をしょってきたときには車のところを雨がザーザー降ってくるようなすごい雨音がして大変だったので急いでお祓いしてもらった。
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ヒトダマ 1983年 東京都 関野町で、市議会議員をしていた人が亡くなって、その通夜の夕方、隣の家に遊びに来ていた娘の友人が帰るのを見送っていたら、その友人が眼前に人魂を見たと言う。そこは、その議員がいつも自分の自動車を置いている場所だったと言う。
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キャク 1989年 山梨県 タクシーが青木ケ原で客を乗せ、指示された場所で料金を貰おうと振り返ると客の姿は消え、座席が濡れていた。
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ハンニャ 1922年 大阪府 明治初年頃、ある若者が大阪である宿屋に泊まった。陰気な部屋に通されたので変えてくれと頼んだが他は一杯とのことだった。牛満頃になると首筋からゾクゾクしたかと思うと誰かが身体の上に乗ってきた。重くて身動きできなかったが、乗って来た者の顔を見ると般若のようで、曲がった角が生えて目がつり上がり、口が耳まで裂けて青い顔をしていた。冷たく生臭い息を吹きかけられ、一晩苦しんだ。女中の翌朝言うには実は色々怪異のあった部屋という。その後他の所に泊っても例の般若が現れるようになった。
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キツネ 1966年 栃木県 小雨の降る夜、尾藤塚の前でもの思わしげに立っていることがある。そのまま通り過ぎれば何もないが、下心があって声をかけると、女はどこまでもついて来る。気がつくと美人は消え、悪寒に襲われ2・3日は寝込むことになる。狐が化かしていたのであった。
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ザトウ 1922年 東京都 明治5年頃、東京日本橋に留という男がいたが、毎夜妙なものを見るのが常であった。夢うつつの状態の時、何処からともなく雨の降る音が聞こえ、座頭が枕元に座るのである。座頭は何をするというわけでもないが、毎夜出るので気が滅入り、方々に出かけて泊ってみたが、やはり何処でも出る。東京で名高い陰陽道に詳しい人に頼んで祈祷してもらったところ、見えなくなった。
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バケモノヤシキ,アヤシキコトドモ 1974年 東京都 三年坂中程にあった屋敷は化け物屋敷であった。夜更けに仕事していると側にいた女の顔が伸び縮みしたり、恐ろしい顔になったり、座敷で火が燃えたり、病気で寝込んでいる女が掃除しているので寝込んでいる部屋に行くとやはり寝ていて、戻ってみると掃除していた女は消えていた。
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オリュウヤナギ,オンナノオバケ,ユウレイ 1981年 和歌山県 熊野川町にあったおりゅう柳という大木を伐って、京都の三十三間堂の棟木にした。木が大きすぎて川をなかなか下れなかったところに女のお化けか幽霊が現れて、その女に引かれて川を下っていった。柳の木の跡は祟るので、十二薬師を祀った。
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ユウレイ,オンナ 1982年 新潟県 夜ふけの渡し場で、川向うから女の声で、オウイ、オウイと呼ぶ声がした。船頭がいってみると、人影は見えない。乗るように促すと舟が重くなり、誰かが乗ったようだった。川を渡ってから降りるようにいうと、舟が軽くなったような気がした。船頭が、こんな夜ふけに舟を出させておいて、あいさつもなくというと、首に縄をぶら下げ、目の玉のとび出た、まっさおな顔した女が長い髪を前にたらした姿で現れ、菩提寺へ行くといって草むらへ消えた。
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キツネビ,キツネノタタリ 1997年 長野県 狐火が出て人々を悩まし、通行人が化かされた。猟師が狐を撃ったところ、暗の中に姿が消えた。老人の夢枕に現れた狐は、伏見稲荷のお使いだと明かした。それを祀ったが、猟師の家には3代祟ると言われ、家が絶えた。
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ヒトカゲ 1985年 茨城県 車で走っていると、横切った人をはねたと思い、慌てて車外に出て確認した。そこに人の姿はなく車に戻ると、座席が水でびっしょり濡れていた。
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フナユウレイ 1936年 大阪府 昔、船幽霊がよく出た。暗夜なのに帆がはっきりと見えて、嵐の吹いた方に船が進んでいく。船からは人の話し声がした。
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コウツウジコ,オンナノヒト 1986年 東京都 青梅街道の十字路で、女の人が交通事故で死んだ。その後、十字路のガソリンスタンドで、白い着物を着た女の人が手を上げてタクシーに乗った。目的地に着いたので後ろを見ると姿がなく、座席が濡れていた。
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ヌレオンナ 1991年 静岡県 夜、国道150号を車で走っているとずぶ濡れの女性が立っている。車に乗せるといつのまにか消えていて、シートが濡れている。
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キツネ,ユウレイ 1959年 島根県 幽霊が出るといわれている無人の寺に泊まった。すると半裸体になった黒髪の若い女性が現れた。寝ているふりをしていると、立ち去った。数年前、素封家のお嬢さんが狐に化かされて山へ連れて行かれた。大勢で探したら、寺で見つかったという。
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