タヌキ 1989年 静岡県 静岡市西島のある家に、狸の和尚の書いた掛字が残っている。
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タヌキ 1989年 静岡県 瓦屋の山本屋という家に、狸の和尚の書いたみみずくの墨絵が残っている。
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タヌキ 1973年 千葉県 下総国香取大貫村の藤堂家陣屋に仕える者の家に、文字を書く1匹の狸が住んでいる。この狸は天井にいて、主人が、筆に墨をふくませ机の上に置くと、白紙と筆は宙に浮いて天井に消える。後で主人が天井にのぼると「鶴亀」や「松竹」と書かれていて「田ぬき百八歳」とある。しかもこの書は、次の年になると「百九歳」と変わっている。
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タヌキ 1989年 静岡県 庄屋の下のちという家に僧が来た。丸子で一物の犬(1匹しか子を産まない犬)に食い殺されたとき、正体を現して狸になった。その僧の書いた掛軸が残っている。
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タヌキ 1931年 山梨県 山梨県猿橋の某家にあった。狸が化けた和尚が書いた図は、人に擦り返られたそうである。
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タヌキ,ムジナ 2003年 山梨県 僧侶に化けて、泊った狸の残した書物が、藤兵ヱという人の家にあるといわれる。
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タヌキ,ムジナ 2003年 山梨県 鎌倉の建長寺の僧侶に化けた狸が宿をとって、絵または書物を書き残したという話がある。
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タヌキ 1960年 京都府 京都と丹波の境に狸を憑けてくれるお堂があった。明治20年頃、ある古着屋が狸の験徳で大もうけした.が、狸は増える上に大食で出費もかさむ。ある夜、狸に呼び出されたが、嫌気が差して行かなかった。すると狸は1匹残らず消えうせ、古着屋は失敗続きで落ちぶれた。
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タヌキ 1989年 静岡県 小河内のある家に富士宮から和尚が来た。飯の時に人を寄り付けない。安倍川の渡しで一もうずの犬に食い殺されたとき、正体を現して狸になった。その和尚が筆を口にくわえて書いたという、絵とも字ともつかぬものが残っている。
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タヌキ 1986年 愛媛県 昔六角堂の大榎に狸が住んでいた。ある日住職が見ると狸が木の枝でドクロを天地四方にふっていた。すると侍が西から東、北から南と行ったり戻ったり、狸にたぶらかされていた。狸が枝の上に忘れていったドクロを住職が取り上げると、神通力を失った。
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キツネ 1999年 石川県 嶋屋喜衛門の家に屋島の合戦の屏風があり、ある日道士が来てまじないを唱えると中の人々が戦をはじめた。この道士は実は立山に棲む白狐で人間と遊んでいたが、最近生まれた犬の子がやがて自分を害するに違いなく、行方をくらますことにした。長らく親しんだ人々との別れだと言って去っていった。嶋屋には稲荷大明神の掛け軸がある。
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タヌキ,アシマガリ 1943年 香川県 話者(広瀬)のうちの東隣のおじいさんが、田石の神様に参って帰る途中、日が暮れてしまった。見ると一間ほど前に白い狸がいる。その狸は足まがりといって、人の足の前にまとわりついてなかなか歩けない。おじいさんは足で前をけると、「キャッ」といって姿を消した。家に帰ったのはすでに12時であった。
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タヌキオショウ 1977年 神奈川県 昔、建長寺の和尚が村渡しとなって視察に来た際に、当時名手であった根岸家に宿泊した。しかし、この和尚は、皆とは別に食事をとったり、風呂も最後に入ったりする。おかしいと思って覗いてみたところ、飯を尾でかきこんだり、湯の中で尾を遊ばせたりしていた。この和尚さんの正体は、実は狸であったのだが、これが書いた「白沢」という掛軸は今でも残っている。
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タヌキ 1931年 東京都 青梅あたりでは、狸が化けた和尚は白鷺の図を書いたがたいていは後になると消え失せてしまったという。
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フルギツネ 1933年 兵庫県 明治初年、常源寺にある寺子屋に大きな古狸が現れた。腕白な子供が棒で追い出したが、縁の下から子供の課業の真似をする狸の声が度々聞こえたという。
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ヤシマノハゲダヌキ 1922年 香川県 屋島の禿狸は源平屋島合戦の時、木の上に登って戦を見物して行ったのでその一部始終を知っている。その後禿狸は八栗寺に移して、屋島の合戦を演じて四国における狸大将として暮らしていたが、ある時狩人に殺されたという。これは禿狸が死後人に乗り移って話した身の上話という。また祖父母の話では、嘉永安政頃、阿波西林村の女髪結の体を借りて、吉凶その他を予言したり、他の狸憑から狸落しをしていたという。日清日露戦争では多くの乾分を従え、満州へ出征して大いに働いたという。
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フルダヌキ 1982年 滋賀県 お医者さんの屋敷の裏の竹薮に住みついた狸が、観音様にお参りに行く人にいたずらをするので困る。ある晩、病人のおばあさんに膏薬を貼ってやると、それは観音様の堂の裏に張ってあった。いたずらは続いたが、竹薮は残したので、家は栄えた。
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タヌキ 1973年 千葉県 下総国香取大貫村で文化2~3年頃、ある家の天井の上に狸が住んでいて、髪と筆を用意して書を乞えばそれらはひとりでに天井上に上がり1~2文字が書かれていた。ある時主人が狸に人が来るから何か面白い事をしろと言ったら市の幻影を出した。
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タヌキ 1976年 愛媛県 廻船問屋、松屋の裏道に住む狸は人を化かす。富さんという人も化かされて、一晩中山の中をうろついた。松屋のばあさんは怒り、狸を何とかしようと考えていると、ある日松の木の上に目を輝かせているものと出会った。おばあさんがしかりつけると、その怪物は山を鳴らして逃走し、以来出なくなったという。
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タヌキ 1989年 静岡県 ヒヨケという宿に鎌倉建長寺の貫主が来た。犬が嫌いで、飯の時に人を寄り付けない。覗くと犬食いをしていた。三島でむく犬に食い殺され、数日後に大きな古狸の正体を現した。古狸の書いた、「亀」字を裏返した掛軸が残っている。
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