エビス,エビス 1949年 大分県 納屋のエビス神社の御神体は、昔高須の漁師が手繰網を引いていると、丸い先の尖った石が3度も同じように引っかかったので奇端であるとして祀ったものである。その後、高須の人が農耕に肥料を使うのを嫌い、納屋に移りたいと夢で知らせたことにより、現在の海岸の地に奉祀された。
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リュウジン 1928年 徳島県 王余魚谷に住んでいた貧しい猟師はある日、深山で美しい妙齢の婦人に出会った。婦人は竜神から紀州の那智の瀧と、この王余魚瀧に住めといわれ、来てみたところよい住処なのでここに住むといった。そして、自分がここに住んでいることは誰にも言うなと猟師に口止めをした。旱魃の時には雨乞いに霊験を顕したという。その後、洪水で社が流されたが、漁夫に発見されたときには何の破損もなかったと伝えられている。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 作ったエビスさんは漁が当たらないといわれている。また、盗んできたエビスさんは漁が当たるから盗んでこいといわれていた。今祀ってあるエビスさんは明治22年に流れ着いたものだという。
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エビス 1975年 奈良県 左衛門尉康方という貴族が、網で魚をとるため舟に乗り、康方は誤ってずぶずぶと水に沈んでしまった。浮かんできたところをみると、3尺ほどのスズキと2尺あまりの鯉を両脇に抱えた蛭子神が、岩の上にいたという。今、民家の棚に安置されている蛭子神の像は、その姿をかたどったものだという。
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エビスサマ 1973年 富山県 沖から流れ寄ったエビス様を神棚に祀ったら大漁が続いた。
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スズキ 1957年 愛知県 ある人が榎渕というところに簗をかけて寝ていたら、夜中に「名のある魚が通るから簗をどけろ」と声がした。「名のある魚なら飛び越えてみろ」と言って、翌朝行って見ると簗にスズキが掛かっていた。とって食べたら家が落ちぶれたので、そのスズキを、家の裏にスズキ大明神として祀った。
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モクギョヲタタクボウ 1956年 宮城県 唐桑鮪立古館の鈴木家では、不漁続きの時、夜に寺の本堂に忍び込んで木魚をたたく棒を持ち出し、船に積み込むと大漁になるという。大漁が続くと、祝儀の金と魚と共に持ち出した棒を返すという。
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マツ,カイブツ 1922年 岩手県 上閉伊郡栗橋村字古里に大きな松の木があり、日光を遮っていた。耕作物の邪魔になるので伐り倒そうとしたが、次の日になると元に戻っていて伐ることができなかった。ある日夢に一人の翁が現れ、木の伐屑を毎夕方に焼き棄てれば成就すると告げた。言うとおりにすると木は倒れ、それを用いて船を造った。しかし、不思議なことに船は一夜のうちに姿を消してしまった。あるとき、漁夫が橋野川の川上で得体の知れないものを見つけ、大权で突き刺した。一度帰り、次の日再び現場に行くと何もいなかった。探している内に漁夫は狂い、あたりは風雨となり大洪水が起こった。一夜たつと河口に突如として奇岩が現れた。人々は、漁夫の突き刺した怪物の化身だと言い囃した。
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エビス・ダイコクサマ 2001年 青森県 エビス・ダイコク様は何処の家にも祀られているが、その呼称は一定せず、「エビス・ダイコク様」「エビス様・ダイコク様」「ダイコク様」などともいう。ダイドコ背面の小部屋との境になる壁に設けられた棚に祀られるが、違う場所に祀られていることもある。ある家が主家の建て替えの際にそれを山に捨てたところ不幸が続いた為、ベットウに祓ってもらってから燃やした。
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エビスサン 1958年 香川県 淡路島の漁師が新川のエビスサンを盗んだ。すると漁師は腹痛をおこし、島の巫女に祈祷してもらうとエビスサンを盗んだ祟りであるという。エビスサンを返すと腹痛がぴたりと止まった。
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エビスサマ 1973年 富山県 四十住又四郎の網にエビス様がかかったので家に祀った。それ以来大漁が続いた。
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エビス 1973年 香川県 漁師の一番の神であるエビスは、御神体に片足がない。これはエビスが早朝に釣りに出かけたが時間を間違い、オオゴノイシに腰掛けて時間待ちをしていたときに、フカに足をかまれてしまったからだという。
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エビスサマ 1939年 青森県 水死人を得ると、エビスさまといい、漁師の神様だといって喜ぶ。このエビスさまを突いたヤスで魚をねらうと、魚は動けなくなるといわれている。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 旧椿村・庄内村の俗信。秋に田植えの夢・時期はずれの瓜の夢・田作りの夢や柿が実っている夢を見ると、家人が近いうちに死ぬという。魚の目が手の中にできると、家人が死ぬといわれている。水に溺れて死にそうな人に唐笠を焚いて当たらせると生き返るといわれている、など。
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リュウジン,リュウオウ,フナダマ 1986年 新潟県 家の中の神棚には禅宗の寺の札、伊勢神宮の大麻、エビスを祀ってあって、特に竜神はないが、村落のお宮の庭に山形県鶴岡の善宝寺の竜王を勧請して祀った祠堂がある。これは公開安全と大漁の神であるとされている。
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ヤクシニョライゾウ 2003年 愛知県 小佐の東方寺が廃寺になり須佐の光明寺に統合されて数年後、小佐の百姓作右ェ門が魚を捕りに出かけたところ、大漁だった。そのとき、「すくいだま」という網の中に石が入っていたので何気なく捨てた。もう一度網を入れるとまた石が入っていたので捨てたが、3度目にそれが薬師如来像であることに気づいて村に持ち帰った。村人は信仰していた薬師如来の再来と喜んで、これを敬った。
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ジゾウカツオ 1922年 静岡県 ある年の6月23日、猟師が鰹漁に出ると、木像の地蔵が網にかかった。その地蔵を海辺の松の木の下に安置して供養すると、網が破れるほどの鰹が獲れるようになった。
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キツネ 1981年 神奈川県 魚屋が新鮮な魚を持っていると狐がついてきて、家に住みついた。その後、魚屋の家は栄えるばかりで、狐は亀五郎いなりといって祀られるようになり、何か事がある時には夢知らせをしたという。
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タメトモサマ 1933年 神奈川県 昔、漁師が置きに出てから帰ろうとしたとき、海中から漁師の名を呼ぶ声がした。網を入れると、古い木像がかかった。鑑定してもらったら為朝様だとわかったので、祠を造って祀った。
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エビス,ダイコク,リュウジン,フナダマ,リュウオウ 1986年 岩手県 各家にはエビス・大黒を祀り、石浜神社の境内には竜神様を祀っている。この場所は、昔、定置網に入っていた死んだ亀を埋めたところだという。進水式の時には、船が3回まわって、「竜神様と石浜の神様へ」と言いながらお神酒を海に注ぐ。船霊としては、女の髪の毛やその他のものを船の中に入れたという。
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