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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

マツ,サイギョウモドシノマツ,サイギョウ,アコギ
1956年 宮城県
西行が北面の武士であったころ、恋仲となった女に「あこぎ」といわれ意味が分からなかったので、出家して松島を訪ねる。そこで牛を飼っていた一人の老人がいつまでも草を食う牛に「あこぎだ」と叱った。西行がその意味を問うと、「伊勢の海あこぎが浦に曳く網も度重なればあらわれやせむ」と古歌を引いて答えた。西行は自分の無学を恥じてここから引き返す。この老人は松島明神の化身だったという。「西行戻り」とも。

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サイギョウホウシ,カニ
1916年 島根県
西行が道傍で糞をたれると、ちょうど下に蟹がおり、甲羅の上に落ちた。その蟹と西行が歌の詠みあいをした。
類似事例

テンジン,サイギョウホウシ
1974年 滋賀県
江州今津に天神の宮があり。ここの里老が言うには、昔この今津の前を西行法師が船で渡っていると、磯の方から老翁が来て若狭への道を尋ねた。そこで西行は和歌で答えたところ、その老翁も返歌で答え、消えるように去ったという。これは天神が現れたのだろうと語り伝えている。
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オナイシバアサン
1967年 福島県
船こぎ山の頂上に老婆の形をした石が海の方を向いて立っている。昔、松川与作が漁に出たまま難破したのか帰らなかった。妻はこれを悲しみ船こぎ山に登り沖を眺めては泣いていた。女は風に吹かれ雨に打たれ、そのまま石になってしまった。鎌などで刺すと血が出るとも言われている。この婆さんは、昔、大津波があったときにこの頂上に打ち上げられて石になったとも言われる。
類似事例

オバヅカ
1986年 長野県
捨てられた姨が石となり、たびたび夜泣きして鳴動した。西行法師にお経をあげてもらったところ、2つに割れて血を吹いた。
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ウシオニ
1985年 和歌山県
牛鬼は夜になると川から上がってきて、家の牛小屋に来ては牛を引くといっていた。牛鬼は音もなくやってきて、音もなく帰っていくが、来たことだけは分かるものであった。
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ツエ
1925年 長野県
更級郡佐野の薬師堂に、西行が参拝したときに、池の畔に刺した杖が成長した桜がある。
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キシンボウ
1956年
椿の木を檑木(擂木:すりこぎ)として用いると、後に木心坊というものになって怪をなすといわれた。
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タニノオショブ
1958年 和歌山県
村の西の浦に出る女。
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カワラセイノウシ
1935年 和歌山県
和歌山では瓦製の牛を祀ると小児の瘡が直るという。この迷信の出所は牛は草を食べる、草は瘡に通じるので牛を祀れば草(瘡)を食ってくれるという意味らしい。
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イケノヌシ,ウシ,ダイジャ
1950年 長崎県
池島にある鏡ヶ池の主は牛であると言われ、故に島では牛を飼わない。または池の主が牛を嫌いなので、島では牛を飼わない。
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カイギュウ,ワラシ
1964年 滋賀県
永源寺町は昔カネノ村といったが、そこに怪牛が一匹あらわれ、耕作を荒し村人を悩ませた。この怪牛は顔は牛で、足は馬のようで、尾の先に剣があり、総身の毛は金釘のようであった。その牛が暴れている所へ目は左一眼で、わに口の童子が現れ、牛を追い払った。この童子は鐘明神で、昔殺した孕んだ牛が復讐に来て村を絶やそうとしているので、村人を守るため戦っているという。夜半になってまた牛が現れ、暴れている所に御童子が現れ、牛を退治した。
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ヘソノオ,ホウイ(エナ)
1956年 宮城県
山の神様から出産時に受けたお札と麻でへその緒をしばり、袋に入れて年月日と姓名を書いて保存し、本人が亡くなったときに棺に入れたり(松島・仙台地方)、墓地の一角に埋める(松島・栗原地方)。生誕した子供を守ってくれるよう、祖霊に祈る意味があると思われる。
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カッパ,カワヤロウ
1972年 岐阜県
老人が田の草を取っていると、12・3歳の子供が来て水浴びに行こうと誘った。老人が草引きを理由に断ると、手伝おうと言って子供は草引きを手伝った。昼になり、2人は一緒に老人の家でふくべの汁を食べた。それから川へ行くと老人を沈めようとしたのだがふくべを食べていたので沈まずに浮いた。老人は子供を捕まえて説教をした。するとカワヤロウは川の縁に松が生えているうちはいたずらをしないと誓ったので許したという。
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ヨウマ
1933年 岩手県
今もシャク縄で棺をこぎ台に縛り付ける荒縄を用意するのは、昔行列の途中に死人が妖魔にさらわれない様それに備えるためであるとも伝えらる。
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キツネノヨメイリ,ムジナノヨメイリ
1939年 福島県
陰暦10月10日の夕方に、頭にすり鉢を被り腰にすりこぎを差して豆柿の下に立ってみると、狐の嫁入りが見えるといわれている。あるいは、むじなの嫁入りが見えるともいう。
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ヘビ
1930年 京都府
70年程前、男が仏谷山に牛を放して草を苅っていたら、大きな蛇が牛をたたいたので、牛が暴れた。男は牛をしばりつけていた縄に鎌を投げつけて切り、牛とともに逃げて帰った。その後しばらく男も牛も寝ついた。蛇には耳があったという。
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ツエツキサクラ
1928年 長野県
桑原村字佐野の薬師堂境内にある桜は、西行法師が諸国を巡遊している途中で、杖を湖畔に刺していったものが芽生えたものであるといわれている。
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キツネ
1931年 長野県
秋の終わりのころの寒い朝、通りがかりの人が川の中を老人が這って歩いているのを見た。狐に化かされ油もすっかりなめられていた。老人は田の草を取っている気がしたのだという。
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サルトラヘビ
1987年 岐阜県
牛戻し橋は、さるとらへびが牛に化けて登ろうとしたのを止めた。それでこの土地では牛を飼わない。
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ウシオニ
1985年 和歌山県
毎年大晦日に、牛鬼が出るといわれていた。けれども、その牛鬼を実際に見た人はいないという。
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ワニ
1933年 福島県
寺のお堂に老僧と娘が住んでいた。いつのころからか一人の若衆が娘のもとに通うようになった。たずねてきた西行法師が若衆を怪しみ、薬師の宝刀を投げつけたら、若衆は鰐に変じ海に逃げた。娘はすでにこの世の人間ではなかった。10日ほど後、宝刀を呑んだ鰐が海から揚がった。
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