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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

テンジン,サイギョウホウシ
1974年 滋賀県
江州今津に天神の宮があり。ここの里老が言うには、昔この今津の前を西行法師が船で渡っていると、磯の方から老翁が来て若狭への道を尋ねた。そこで西行は和歌で答えたところ、その老翁も返歌で答え、消えるように去ったという。これは天神が現れたのだろうと語り伝えている。

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マツ,サイギョウモドシノマツ,サイギョウ,アコギ
1956年 宮城県
西行が北面の武士であったころ、恋仲となった女に「あこぎ」といわれ意味が分からなかったので、出家して松島を訪ねる。そこで牛を飼っていた一人の老人がいつまでも草を食う牛に「あこぎだ」と叱った。西行がその意味を問うと、「伊勢の海あこぎが浦に曳く網も度重なればあらわれやせむ」と古歌を引いて答えた。西行は自分の無学を恥じてここから引き返す。この老人は松島明神の化身だったという。「西行戻り」とも。
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カモコノヌシ,ヒトツメニュウドウノスイジン
1984年 新潟県
昔、加茂湖に一つ目入道の水神が住んでいた。ある時、両津市潟端の丘に登り、馬に乗ってたわむれていたのを飼い主に見つかり侘び証文を書かされる。
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カミヅツミ,リュウグウジョウ
2003年 沖縄県
与那覇村の男は龍宮城で歓待を受けたが、家に帰りたいと神に訴えた。神は地上では三十三代の時が過ぎていることを告げたが、男は帰りたがった。すると神は1つの紙包を男に与えた。それを携えていくと向かうところが道になり、故郷に帰れるという。また故郷に居場所がなかったら、紙包を携えて帰ってくればまた戻ってこられるという。神は男に紙包を絶対に開けてはいけないと戒めた。男は紙包を携えて故郷に帰った。
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ワカノトク,スミヨシミョウジン
1974年 大阪府
和歌は天地を動かし、鬼神を感応せしめる。昔ある者が住吉へ行幸した際、「我見ても久しく成ぬ住吉の岸の姫松幾世へぬらん」と詠むと、明神が現れて「むつましと君はしら波瑞籬の久しき世よりいはひ初めてき」と詠んだという。歌に感得があり、明神が現れたのだ。
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サンノウノミカミ,シンタク
1973年 滋賀県
ある時の天皇が、唐崎の浜に行幸したときに、沖から2艘の漁船が棹を差してきた。天皇はそれを近づけて尋ねると、2人の翁がいた。翁は神変奇特を現して歌を詠んだ。そのときには船はどこにも見えなくなった。これは神託で、山王の御神であったという。
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カモコノヌシ,ヒトツメニュウドウノスイジン
1984年 新潟県
昔、加茂湖に一つ目入道の水神が住んでいた。ある時、両津市潟端の丘に登り、馬に乗ってたわむれていたのを飼い主に見つかり侘び証文を書かされる。その証文には毎日鮮魚をるりの鉤にかけておくから、毎朝その鉤はそのつど返すように書いてあった。
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テング
1942年 高知県
昔、ある男が、天狗から法を授かったと伝えていて、種々の呪禁や祓いなどを行っていたが、ある祭で天狗と長時間問答をしたが、村人には天狗の姿も声も聞こえなかった。後の人はそこを天狗岩と言って年に一度祭を行っている。
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カミ
1929年 長崎県
明治3年8~9月頃から、勝本若宮島の若宮大名神が飛来したという噂がたった。
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テング
1995年 長野県
三河峠で真っ暗になって困っていたら、白髪の爺さんが現れて肩へ乗るよう言い、言う通りにすると直ちに家に到着していた。それは天狗様だったという。
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オトコ,ヤオビクニ
1984年 新潟県
佐渡の羽茂の里に住んでいた男は、加持祈禱をやって村人を驚かせていた。ある晩、村人たちを招いて珍しい肉を得たから食べてくれと焼肉らしいものを出すが、村人たちは気味悪がって誰も箸をつけない。田屋のじいさんが、その1片を袂に入れて帰る。娘がそれを知らずに食べ、それは人魚の肉で、娘はそれから齢をとらなくなる。その後、比丘尼になって、若狭の国に渡り、再び佐渡に戻ってくるが、若狭の国へ戻り、1000年の命のうち200年を国主に譲って大往生を遂げる。若狭の人々は八百姫明神と崇めた。
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ユウレイ,ボウレイ
1974年 福井県
若狭国常神村である日、寺の和尚の許に幽霊が現れ、死んだ船頭の主人が遺した銀子を主人の家に返して欲しいと頼んで消えた。翌日櫃が流れ着き、中に往来切手などと共に銀子が入っていたので、船頭の舎兄に返した。
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カミカクシ,テング
1919年 京都府
西陣辺りの大きな織屋の「少し低能な下男」は時々神隠しにあったり、天狗に憑まれたりする。あるとき突然二三日いなくなったので尋ねると、天狗に連れられて安芸の宮島へ参詣したと話した。詳しく問いただしても返答が事実にぴったり合っていたという。
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ノウインホウシ,ウタ
1983年 静岡県
むかし、能因法師が東国を遍歴していた時に、伊豆の国の三島神社に詣でた。その時農民が雨乞いの歌を所望していたので、「天の川苗代水にせきくだせ天降ります神ならば川」と詠んだところ、天地が感応したのか、大雨が降ったという。
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リュウジン
1974年 宮崎県
日州飫肥領の井津という場所に児島という島があり、昔から弁財天があり、中頃より虚空蔵を安置していた。昔は地続きであったが大風雨によって道路が切れて離島となったので、土地の漁師が漁場を失い困っていた。ある日漁師が禅宗の寺へ行き、和尚に相談すると、和尚は漁師の事を思いやって一書を与えた。漁師がその書を石に括って海に投じたところ、その夜に風雨震動著しく、翌朝見ると陸続きになっていたという。その書は偈であり、虚空蔵をたたえていた。
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テング,カミサマ
1933年 神奈川県
叶明神社の山頂の松の木は天狗のとまるところと言われている。石段も、幾度修理しても崩れるので、天狗が歩くのだと言う。房州の漁夫が、夕方上に登って天狗かくしにあったとも言う。たそがれ時神様が境内を散歩し、その姿を見た漁夫が熱を出して死んだとも言う。
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ワカノトク
1974年 福岡県・滋賀県
和歌は天地を動かし、鬼神を感応せしめる。宰府天神の飛梅、江洲唐崎の松が枯れようとした時、詠歌によって緑が青々と戻ったという。
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テング,テンゴーサマ
1922年 神奈川県
夜、渡船場付近には天狗が出るという忠告を無視して、そんなもの出るものか大言を吐いて渡船場への坂道にかかると、風もないのに路傍の楢の木が、両側から道をはさんで動き出した。通ることができず、天狗の仕業かと恐れて先の大言を詫びた所、幾分収まったので、この間に通り抜けたが、坂を登り始めると何物かに息を吹きかけられた。老人は天狗をテンゴーサマと尊称する。
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イソテング
2002年 愛知県
おじいさんが若かった頃、鳶ヶ崎に漁に行ったとき、今にも雨が降り出しそうな暗い夜だったが、面白いほど魚がとれ腰のびくはずっしりと重くなっていた。突然あたりが明るくなったので驚いて空を見上げると海田の海の方から大きな火の玉が2、3こちらに飛んできた。磯天狗と思いわらじを頭に載せ一心に念仏を唱えた。そのうち火の玉は南の方へ飛んでいったが、びくの魚はなくなっていた。
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ジャ
1986年 愛媛県
帯江のお伊勢さまを祀ってあるところの下の川の淵は、お伊勢さまの淵といって、大きなジャが住んでいるという。昔はそこを道が通っていたがジャが出るといって人はそこを通りたがらず、よくその淵よりも山よりの話者の家の前の急な道を通っていった。
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フナダマサマ
1946年 山口県
真宮島には昔、渡海の船を解く場所があり、今でもある人はその場所から陸に上がってきた船霊様達が話し合っている声を雨の夜に聞くことができる。
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