ナナフシギ 1967年 茨城県 鹿島大社の七不思議。掘るほど大きくなり大鯰を押さえている要石。一夜にして湧き出した御手洗。鎌足手植えの藤の花の多少で吉凶を占う。岩を掘ると水が出た。塔のくぼみから聞こえる音で天気を知る。松はすべて切り株から芽を出す。
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サンジョウシミズ,コウボウシミズ 1956年 宮城県 この辺りは昔、水の不自由なところであった。弘法大師がここを通る時、貧しい家の老婆に水を所望したところ、親切に遠くから汲んで来てもてなしたので、大師は喜んで泉を授けて行ったといい、弘法清水と称した。今は涸れて涌かない。他に弘法大師と縁のある泉として弘法清水(仙台市若林区六丁ノ目)、弘法水(名取市秋保野尻)、弘法独鈷水(桃生郡河南町北村高福寺)、弘法井(石巻市田代島大泊松盛院)、毬清水(仙台市太白区鉤取栗木)がある。
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オオウナギ 1987年 埼玉県 越生町古池には昔大きな池があり、大鰻が住んでいて、鰻が暴れると地震が起こると言われた。村人は池に地震の神である鹿島様を祀り、要石を置いて鰻を鎮めたという。
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イケノカミサマ,リュウグウ 1928年 長崎県 戸石の前海に牧島という小島がある。この島にある塔の岬のすぐ上手に池の神様という池の祭神がある。この池のそこにある穴は龍宮にまで通じているといわれている。そのため、この池はどんな旱魃のときにも水が枯れることがないといわれている。
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(イシニナッタホシ) 1977年 愛知県 星崎の浦にある星の社は、むかし星が落ちて石となった場所なのでそう名付けられた。その石はいま南野の民の長の家にある。いままた熱田の神を近い所に祀ったところ、7つの星が光を放って降ったので星崎の庄と呼ばれる。
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(マナイノシントク) 1983年 兵庫県 淡路津名郡沼島では、井戸を掘っても2、3尺の下に金鉄よりも硬い岩盤があって掘れない。しかし八幡宮社地の岩石の元から、千軒の家が汲んでも尽きないほどの清水がでる。これは八幡宮の三女神真名井の神徳であるという。
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ナナフシギ 1920年 茨城県 常州鹿島神宮の七不思議。要石・御手洗水・末無川・海の音・御藤・松の箸・根上り松。
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トリアゲイシ 1975年 秋田県 出羽国秋田の男鹿島の海岸に大石の上に一つの石が重なっていて、風雨の激しい時にはこの上の石が波で打ち落とされる。しかし暫くすると元の場所に戻る。
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ナナフシギ 1984年 長野県 立石の七不思議。立石という石は竜宮の頭に届くほど深い。立石寺の香煙は衆生を救う。御手洗いに祈ると小蛇が出て大雨を降らす。立石寺の池の田螺は巻き目がない。迦楼塔の鰐口は無くなってもすぐ戻ってくる。松が抱き合う姿の縁結びの松がある。夫婦杉がある。
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クマノジンジャ 1956年 宮城県 平安末、仙台市と名取市の境の前田に1人の巫女がいて紀州の熊野に年参りをしたが、老後長旅に堪えず、保安4年(1123)、名取川を音無川に見立て、岸に新宮証誠殿、その西に本宮、高館山に那智権現を勧請して、熊野三所権現と称した。巫女は老いて名取老女と呼ばれた。あるとき、熊野の修験が陸奥に下り証誠殿に参籠すると、枕辺に子童が現れ、陸奥に名取老女がおり久しく見えぬが、これを渡してほしいといって消え、枕辺にナギの葉があって「道遠し年もいつしか老いにけり思い起こせよわれも忘れじ」と三十一文字が書いてあった。修験が陸奥に下って老女にこれを伝えると、感激に涙を流して三社を案内したという。
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ヨウゴウイシ 1956年 宮城県 塩釜神社の東南、七曲坂の下にあり、神の姿が映るという光沢のある石。高さ8尺、幅3尺。
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コウミョウイシ,アミダサマ 1990年 長野県 あみだが原には光明石がある。塩六という人が雨飾山から阿弥陀を背負って光明石まで飛んだとき、阿弥陀様の足跡が石についたという。
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ナカヤマトウゲ,オイヌイシ 1956年 宮城県 仙台市の北山から泉市の根白石に越える峠。昔は狼が多いので知られ、根白石の山根から仙台へ炭薪を行商にくる人々は、夕方集合して駄馬を一団にして最後尾の馬はモトツ(手綱)を引きずり、狼除けとしていた。ある日実沢の百姓が夜に独りで峠にかかると、1匹の狼が口を大きく開いている。咽喉に挟まっていた骨をとってやると尾をふりながら去った。次の夜、その狼がお礼に猪をもってきて、縁側においてあった。それ以後仙台から夜に帰るときは、骨を抜いてやった場所にいて送ってくれたので、峠から実沢への分かれ道に三峯の碑を建てた。これを狼(オイヌ)石という。
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モミ,シロヘビ,ホウウンジ 1956年 宮城県 境内の東側にあった、当時の仙台市内第一の巨木で、樹上に落雷の痕があって刈り込みのようなかたちであった。深沼の漁船の目標として知られ、木の空洞に白蛇が住んでいた。大正初めに枯死。
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ダイジャ 1990年 福島県 鹿島神社の「お池」の水は、神社から流れてくるという。心掛けの悪い人が水を飲みに行くと、側の蛇柳という柳に大蛇がいるのが水に映って見えるという。
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テングスモウトリバ 1956年 宮城県 大倉ダム東岸の断崖の上にある狭い台地。その下の大倉川渓谷にある天狗橋は、天狗が一夜で架けたといわれる。その対岸に小倉神社が立つ。ほか、天狗相撲取場は各地にある。伊具郡丸森町佐野、仙台市太白区秋保神ヶ根、同区秋保野尻、仙台市太白区長町砂押、仙台市泉区七北田山ノ寺、玉造郡鳴子町鬼首片山など。
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ナノカマワリノイシ 1929年 長崎県 雲仙の温泉場の近くに、七日廻りの石というものがある。これは、ある時邪険な母親が子を背負ってここを通った時に子どもが泣き出したので、「泣き止まないなら置いていく」と小さな石に置いて歩き出した。ところがそれほど離れていないにもかかわらず子の鳴き声がどんどん小さくなったので振り返ると、子の姿はなく大きな石があった。その石の周りを七日七晩周囲を廻って探したのでこの名がついたと言う。
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イナホ 1973年 鹿児島県 霧島の山の中には大きな池があり、大きな蛇が棲んでいるという。この山は常に参拝客が多かったが、にわかに霧がたって大風が吹き、地がとどろいて闇夜のように真っ暗となり、ともすれば風に吹かれて死ぬ者もある。しかるに神代の古実といって、先達が人に教えることには、手毎に稲穂を持ち、もしこの霧が出たときにはそれで払えば、しばらくすると天が晴れて、事故がないという。
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オカマシャ 1956年 宮城県 塩土翁神が塩を焼いたという四つの神釜を神体とする。一口は径四尺、三口は四尺八寸の鉄釜で竜神が献じたといいつたえ、今そこを釜渕という。毎年7月10日汐汲み神事を行い、海水を釜渕から汲んで神釜の水を替える。釜は初め七口ないし十五口あったとも。のち四方に散在し、二口は野田、一口は釜渕、四口は加美郡色麻村の四釜、二口は肝沢郡水沢の塩釜、一口は黒川郡富谷町志戸田、一口は仙台市石名坂円福寺にあるという。汐を駄送したとき、和加佐彦命が童形に化し、紫の腹かけを着けて牛を牽いた。牛はのちに石と化して牛石となり、藤のムチから根を生じたという。子供に紫色の腹かけを着せると丈夫に育つといわれる。
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ギョウニンヅカ,ヒトミゴクウ 1956年 宮城県 広瀬川が深沼で海に注いでいたころ、川の流れが定まらず住民が水害に苦しんだ。1人の行人が、「土中で21日間鈴の音がしたら、流れが定まり水害はなくなる」といって生き埋めになる。住民が塚に節を抜いた竹をさして毎日鈴の音を聞いたところ、21日で絶えた。その後、川は名取川に合流して水害はなくなった。他にも行人塚あり。仙台市青葉区上愛子(生き埋め伝説)、仙台市青葉区川内(榎塚とも)、栗原郡高清水町経ヶ崎(行人万海が生き埋め、満開壇とも)、仙台市若林区北八番丁全玖院(詳細はC0310742)。
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