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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ニワトリイシ
1967年 福島県
伊達政宗が二本松城を攻めたとき、鶏石が鶏の鳴き声をしたので夜が開けたと思い兵を引き上げたといわれている。

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マツモリジョウ
1956年 宮城県
一名を鴻ノ館という。伊達政宗が国分盛重をこの城に攻めたとき、入沢乙から水を運んでいるのを村の一老人から聞き、水の手を絶ったが、城方で水を流して馬を洗うのが見え、不審に思っていると鳥が(水にみせかけた米に)群がり集まったため計略がばれた。その日は正月三日で、政宗方の門松が折れたので、家老が不吉の前兆であるから城攻めを見合わせて欲しいというと、政宗は松が折れたのは松森が落ちる吉兆だとして一気に攻めおとす。水の手を教えた老人は祟りをうけて死んだ。
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ナベヤクシ
1956年 宮城県
文禄元年(1592)、征韓役に伊達政宗が岩出山城から出陣の途中、軍神の血祭に七ツ森で巻狩りを催したところ不猟で、政宗は機嫌をそこねて大森山へ登る。向こうに黒いものが見え、片倉小十郎に尋ねると、薬師如来だという。不猟の腹いせに鉄砲を打ち放つと、鍋薬師の胸が割れ、同時に政宗の鼻から血が出て止まらない。小十郎は三拝九拝して謝り、笹の葉で拭ったところ鼻血が止まる。政宗も乱暴を悔い、ふもとの周りに道をつけてお留め山にしたという。一説に、射た矢が刎ね返ってきて眼に刺さり、それで政宗は目ッコ(片目)になったとも。
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ヤマイヌ
1985年 愛媛県
畑左衛門が深夜犬寄峠にさしかかったとき、一匹の山犬を殺したらその悲鳴で山犬が集まってきた。左衛門は松の木に登ったが、山犬も登ってきた。そこで鶏の目抜きのある刀に祈ったら、刀が鶏の声を発し、山犬は朝になったと思って逃げた。
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ヤマイヌ
1983年 愛媛県
大洲・松山間の飛脚、畑左衛門が深夜犬寄峠にさしかかり一匹の山犬を殺したところ、他の山犬が集まってきた。左衛門は松の木に登ったが山犬は互いに肩車で乗り継ぎよじ登ってきた。左衛門は自分の刀の目抜きに鶏の名作があり、血潮の温みを得る時は精を得て歌うということを思い出し、刀に祈ると刀の先から鶏の鳴き声がした。山犬は夜明けと勘違いして帰っていった。
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ヨウカイ
1978年 愛知県
ある時、夜更けより尾張の太守が鷹狩りに御出になった。すると山の奥より「申の歳申の月申の日に猿を殺した尾張殿はどこだ」という怪しい声がし、総勢が動けなくなった。そこで尾張太守は強気の士を呼びよせると、士は「何やつぞ」と叫びながら睨みつけると、妖怪は去ったと見えて夜が明けたようになり皆は正気に戻った。
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オニババ
1975年 岡山県
大年の晩にカンダガダンという篠向城の二の丸跡に行くと、金の鳥が鳴くのが聞こえるという。またこの晩は鬼婆が来るといって大火をたいて起きている。
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タカモリジョウ,〔ソバゴメザカ〕
1956年 宮城県
伊達政宗がこの城の今市某を攻めた時、山城で井戸がなく、水は利府の神谷沢から運んでいるのを知って水の手を絶った。城方は寄せ手を欺き、白米と蕎麦粉を高いところから落として馬の脚を洗うふりをしたが、鴉がとまったので計略がばれて落城する。城の西側、青麻道の辺りに蕎麦米坂というところがあって白い米粒のような砂と蕎麦粉のような砂が見られる。落城した後、米と蕎麦が砂に化したという。
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シチニンカリュウド,シチニンミサキ,シチニンヅカ
1927年 静岡県
山中にて深夜、鶏の鳴くことがある。その声を耳にした者は、3日の間に死ぬと言われ、山に入るものは恐れている。
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ダイジャ
1949年 福井県
霞ヶ城の起こりは、城の主には大蛇がいて戦が始まると霞を吐いて城を隠し敵からは見えないようにしたことだという。
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〔ボウフリダ〕
1956年 宮城県
天正18年(1590)、葛西大崎一揆の時、伊達政宗が黒川月舟の鶴巣城を攻めたが落ちない。農家で水を飲んだとき、そこの老婆がこの城は鶴の形ゆえ頭のところを断てば落ちると教えた。城を落としたのち褒美に金をやるといって老婆の首を斬る。その首は飛んで田に落ちる。以来、田植えになると髪を振り乱した老婆の亡霊が現れ、棒を振り回して邪魔をしたので、今も耕作しない。
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アカジゾウイシ
1956年 宮城県
南北朝の動乱に、伊達部から小坂峠を越えて北朝方が小原を襲った時、石地蔵がときの声をあげて北朝方を撃退した。歯痛を治すという俗信がある。
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ヒカクノシロ
1931年 宮城県
館山という山にはかつて城があり、渋谷某という小大名が篭っていた。伊達正宗がここを攻めようとしたが、攻めるはずの城の影も形もなくなっていた。城を厳重に取り囲んだところ、真夜中に鳥の羽ばたきの音と共にまた城が消えてしまった。しかし、ある武者が裏切って、山が鶴の形をしているから城が飛ぶのだと教え、山の形を変えてしまったので、城は動くことが出来なくなり、落城したという。
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ホイホイヒ
1943年 奈良県
松永弾正に攻め殺された十市遠忠の怨恨が残ってホイホイ火になった。城に向かってホイホイと叫ぶと、ジャンジャンとうなりをたてて飛んでくるという。
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カミナリ
1978年 京都府
天安2年6月、雷雨の夜に左近衛大宅年麿が北野から稲荷神社の辺りを見たところ、両鶏が空中で戦っているのが見えた。その色は赤かった。戦っている間羽根が散り落ち、遠くのはずが、近くのことのように見えた。
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キンノニワトリ
1940年 大阪府
元日の朝、玉塚という円墳で金の鶏が鳴くのは、ある坊さんが近くに埋めた千両がその古墳にあるからだという。
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フシウシジョウ,ガギュウジョウ,カメ
1931年 栃木県
那須与一が那珂川の東にある平群の山に城を築こうとしたが、数万の烏、烏が恐ろしい叫び声をあげながら現れ、幣束を山の山頂に移した。夢に現れた白髪の老人の言に従い、与一は城山の上に築城をはじめた。その際、数10頭の牛を礎の下に埋めた。城に敵が近付くと、城は臥牛の形になり、唸り声を上げて大地を震わせたが。敵が城門に近付くと城内の大池に現れる亀から吐き出された水が濃霧になり、敵兵を惑わせたという。
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アオオニ,アカオニ
1983年 東京都
ある人がお寺の2階のゲヤに寝ていると、青鬼と赤鬼がやってきてその人をさがしたが鶏が「トッテクショー」と鳴くと、鬼は「夜が明けるからぐずぐずしていると自分がつかまる」と言って帰った。
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ワライオンナ
1943年 高知県
安芸郡和食村で、深山に入った山師が夕方、小屋で尺八を吹いていると、綺麗な女の人が尺八を聞かせてほしいと小屋にきた。女は笑い女と名乗ったので、山師がそれなら笑いを聞かせてくれと頼むと、笑い声は次第に大きくなり、山から谷に響いた。山師が怒って大鋸や手斧を投げたが、女はそれをバリバリと食べた。どうすることもできないと思ったら、鶏の時の声が響き、笑い女は消えた。鶏の声は山師の持っていたお守りが出したものだった。吾川郡にも同様なものがある。
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オウゴンノトリ,シラハノヤ
1939年 京都府
2つの並んだ塚に雌雄の鶏が埋められていて、節分の晩に雄鶏が鳴く。この鶏は黄金で出来ているが、掘り出そうとすると白羽の矢が飛んできて掘ることが出来なかったという。
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ホイホイヒ
1998年 奈良県
松永弾正に攻め殺された十市遠忠の怨恨が残ってホイホイ火になった。城に向かってホイホイと叫ぶと、ジャンジャンとうなりをたてて飛んでくるという。これを見たものは二・三日熱を出すという。
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