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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ゴセンゾサマ
1982年 群馬県
六部が道に迷って老夫婦の家に泊めて貰った。お爺さんが「今日はお彼岸の中日だから若い衆がなにか持って来てくれるでしょう」と言ったので待っていたら、お爺さんが手ぶらで帰って来て、「腹が立ったから子供を火の中に突き落としてきたよ」と言った。変なことを言うなと思って寝たが、翌朝起きると六部は墓にいた。村へ行ってみると子供が大やけどをして騒いでいる家があった。ご先祖様を粗末にしてぼた餅をあげなかった罰があたった。

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ロクブ,サル
1937年 兵庫県
狒々に人身御供にされそうになった庄屋の娘を六部が助ける。再び旅に出た六部が狒々の毒により倒れていると、爺さんと婆さんが助けてくれ、地蔵さんにこもるように言われる。その家の息子が戻って爺さんと婆さんを殺し、六部にその罪を着せた。初めに助けられた娘が六部の絵姿の異変によってそれに気づき、打ち首にされそうになった六部を助けた。
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ホトケサマ
1926年 長野県
仏様が自分の命日に、ご馳走になるつもりで墓から出て仏壇に座って待っていた。しかし、家のものは何もしなかったので、爐の側にいた子供を火の中に落として帰った。
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シロイイヌ
2001年 青森県
どれほど経っても犬が帰ってこないから迎えに行ったところ、死んでしまったと告げられた。爺さんはその死骸を引き取っていって家の栃の木の下に埋めたが、やがて木が大きくなりすぎてしまったので、これを伐って臼を作った。すると、その臼でついた餅が、大判小判となった。それを見た隣の爺さんも儲けようと思って臼を借りたが、ついた餅は犬や牛の糞になってしまった。怒った隣の爺さんは、この臼を割って燃やしてしまった。
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コソダテユウレイ
1937年 兵庫県
嫁さんが毎晩六文銭をもって飴を買いに来た。店屋の親父が不思議に思い、嫁さんの跡をつけると、嫁さんは墓場に行き墓の中に入ってしまった。それはこのあいだ腹の大きな嫁さんを埋めた墓だった。墓を掘り返すと、死んだ嫁さんの側で、子供が飴をくわえて生きていた。
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ニゴリガイケ,ロクブ
1943年 徳島県
昔、ある初夏の夕暮れ時に、某氏の家で六部が一夜の宿を乞うた。六部は桐の箱に入った黄金の鶏と、部屋の大小よって大きさが変わる蚊帳を持っていた。翌日、2、3人の若者に六部は斬られた。鶏は飛び去ったが、蚊帳は庄屋の手に入った。庄屋の家で餅をついていると、血の流れている足が2本天井から下がり、餅が血で赤くなった。六部の呪いだという。
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ロクブノタタリ
1971年 福島県
六部が目が見えなくなり、どこにも行かれなくなって、そのうちで泊まっていたが、金をみんなとられてしまった。それで、裏の田んぼに来て、手をはたきながら「貧乏んなれ、貧乏んなれ、貧乏んなれ」と、毎日田んぼに手をはたいていた。そしてその六部がしんでしまってから、そのうちでは夫婦が病気になって亡くなっり、その人のあとの代になっても草刈りへ行って馬の背骨が折れたりした。今でもその家はやっているが、罰が当たって因果をみたのだ。六部の崇の話である。
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ムソロクブ
1919年 徳島県
ある年の暮れに、川の渕で庄屋が、前の晩に泊めた六十六部を殺して秘蔵の宝物である金の鶏と蚊帳を奪った。血まみれになった六部の足は川へと滑り込んだ。その頃庄屋の家で下男が餅をついていると天井から血みどろの足がぶらさがり、1羽の黄金の鶏が現れ米を食い尽くした。その後片足と鶏は六部の笑い声と共にどこかへ消え。その後も色々禍が続いたので庄屋の主人は墓を建立した。
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キツネ
1989年 長野県
ある人が飯田の方へ行ったとき、昼寝していた狐に石を投げたら当たった。狐は痛そうな泣き声を上げて山の方へ逃げた。帰路、狐の寝ていたところに来るとにわかに薄暗くなり、日が暮れた。困ったと思っていると、向こうから弔い行列が来る。怖くなって道端の木に登ると、木の回りを回って、根元に棺を置いて火を焚いて帰っていった。棺が焼け落ちると中から死人が出てきて、木を上ってきた。その人がてっぺんまで上ると枝が折れて落ちた。悲鳴を上げると、辺りは元通り明るく、その人は土手の下に落ちていた。
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ヒダリメッコ
1956年 宮城県
箆岳山みたいなところに老夫婦が住んでいた。あるとき爺が今日は遅くなると行って町に出かけた。晩方になって意外と早く爺が帰ってきたので、爺の顔を見ると左目っこの爺が右目っこになっていた。「狸が化けたか」と気をつけて、爺の好物の南ばん大根を作ったが、爺はその焼き大根を食べようとしないので怪しむと、狸は思い切って食べてむせた。婆はおかしさをこらえ、大きな叺を持ってきて、早くこの中に入れと狸に言う。さらに「おじんつぁんは隙間があると寝付かれないから、いつもぐるぐる縄を巻かせるが」とうそをつき、狸をぐるぐる巻きにする。狸を言いくるめて寝たふりをさせ、そのうち八つ下りになって本当の左目っこの爺が帰ってきたので、婆は今日のことを語った。爺はびっくりしたが、やがて「ばんさまのおかげで狸汁食うにええ」と喜んだという。
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ロクブノタタリ
1982年 宮城県
六部は1人では歩かない。小金を持っているので、できるだけ2人1組で歩く。2人組の六部が泊めてもらって翌朝出ようとしたら、連れの六部は先に行ったといわれた。不思議に思って鍋の表面の油で占ったら、連れの六部はこの世にいないと出た。そして竃の灰の中にその六部の鈴があった。六部を殺した家は祟られる。
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テング
1922年 岩手県
炭焼きをしていた子供が、大檜のところで白髪の老人に連れ去られ、岩屋に住むようになった。食べたことも無いようなおいしいものが出てきたりしたが、両親が祈願をこめた八幡神社のお告げには天狗も逆らえず、子供を返した。
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ロクブノレイ
1998年 徳島県
母方の祖父が、道すがら突然睡魔に襲われ、道端の草むらで眠り込んでしまった。しばらくすると急に寒くなったので驚いて家に戻り、布団を何枚もかぶって寝込んでしまった。髪を振り乱した女が見ているなどと言うので祈祷師に見てもらうと、件の草むらで空腹のために行き倒れて死んだ六部が、誰にも祀ってもらえないために取り憑いたとわかった。
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キツネ
1960年 三重県
爺さんが薪を馬の背に乗せて運んでいたら、狐が馬の背に飛び乗って悪戯をした。爺さんは狐を縄で縛り、家に帰ると、狐の姿がない。狐は家の中に入っていた。狐は仏様に化けて仏壇に隠れたので、爺さんはご飯で狐を誘い出し、狐が食べようとしたところを手斧で叩いた。
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キツネ
1954年 神奈川県
大下の爺様が釣りに行き、山道で昼寝する狐の頭の先をとんとんと叩いて通った。するとあたりが真っ暗になり、近くの家の宿を借りたが、ずっと先に行って寝てくれ言われたので先へ行くと、本宿の池に落ちたという。また、昼寝する狐を嚇して畑を打っていると、遠くから葬式が来て棺をおいていった。木に登って見ていると、棺から化け物が出て来たという。
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キツネ
1998年 福島県
爺さまが狐を馬鹿にして火を焚いていぶした。そうしたら、その後、婆さまが帰ってこないことがあった。心配していたら、ボロボロになって帰ってきた。氏神様の石の上に泊まってきたという。狐が仕返しをしたのである。
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バカムスコトカゲボウシ
1956年 宮城県
老夫婦に息子が3人いて、兄はたいへん利口、中の兄は中くらい、末っ子は馬鹿だった。上の2人はよく稼ぐから婆もひいきで、羊を2匹買って1匹ずつ任せた。あるお天気の日に兄たちは羊に草を食わせに行き、末子は婆の作った団子を届けにいった。途中、末子の脇の方を痩せた病人のような奴がゆーらり、ゆーらり歩いているので、末子はわかいそうに思い、団子を食わせようとした。しかしさっぱり食おうとしないので、竹で土の中へ埋めて歩き出した。ところが今後は痩せた奴が後から歩いてくるので又団子を土に埋めた。どこまで歩いてもその痩せた奴がついてきて、その度に団子を食わせたので、兄たちのいる山に来た時は団子がなくなってしまった。その話を聞いて兄たちが言うには、「そいつは影法師といって、お天気のいいときにゃ、いっつも出るのさ」といって、家に帰ってお昼を食べたという。
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シレイ
1970年 高知県
具合が悪いので祈祷師に見てもらうと何かが憑いていた。突然墓場に走り出し先祖の墓の周りを3周回って、仰向けになって倒れた。正気になったのでわけを聞くと、1度も先祖に餅をあげていなかった事に怒っていた先祖が憑いていたのである。
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フルダヌキ
1955年 岡山県
ある雨の夜寺に老人がやってくる。老僧は青石を焼いておいて老人に在所を尋ねる。日が暮れたので宿を乞いたいということであった。老僧は夕飯も過ぎたが蕎麦焼きならあるといって焼いた青石を老人の膝に投げると、老人はあっと叫んでそのまま出て行くが、谷で死んだ。翌朝行って見ると谷底に穴があり、そこで古狸が焼け死んでいた。膝と思ったのは陰嚢であった。その土地の名を玉落谷という。
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ダイジャ
1975年 山形県
昔狩川に千貫長者がいた。ある夜立派な若者が訪れ長者の娘と恋に落ちた。娘は身篭ったが産気づかない。手を尽くしたが効き目はなかった。ある日六部が来て、姫を救うには邸内の松にある鳶の卵を飲ませよという。長者は若者を松に登らせたが、若者は鳶にさらわれ地面に叩きつけられた。六部は「私は以前あなたに助けられた蛙で、婿になりすましていた若者は私を飲みこもうとした大蛇で、沼の主である。蛇は恨みを晴らそうと婿になった」という。見ると婿は大蛇であった。産気づいた娘が生んだのは無数の蛇であった。娘は死に、六部は姿を消した。
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タヌキ
1986年 埼玉県
名栗村の炭焼きのじい様が夜に寝酒を飲んでいると、墨染めの衣を着た坊さんが尋ねてきたので、ご馳走した。それが何回か続くようになったのでじい様は怪しみ、焼き団子を進ぜようと言って火箸でいろりの灰の中から石をつまみ出し、坊さんの衣にくるんだ。すると坊さんは「あっちっち」と言って外へ飛び出して行った。次の日、山道に古狸がやけどをして死んでいた。
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