キツネビ 1990年 長野県 秋の夕方6・7時くらいになると、きつね火が板場の赤坂山の松の根っこに出る。ホオズキのように赤く、ぼおっと出る。円く光り、後光がさしている。きつねのちょうちん行列が始まると、足下にきつねが座っているので、化かされないように早く帰るという。
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キツネビ 1964年 福島県 行く手に青い火が「ぽこっ、ぽこっ」とついては消えた。7時か8時ころ。きつね火を遠くに見るときは、本当のきつねはすぐ足元にいるという。
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(キツネビ) 1990年 長野県 風呂が外にあった頃、よくきつね火を見た。ずうっと灯りを並ばせてみせるのだが、1匹か2匹でやるものらしい。西の方角に見えるのだが、そういうときにはすぐ後ろにきつねがいるという。
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キツネビ 1989年 長野県 夜中、田んぼの中で火が燃えたり丘の向こうの山の辺りで火がついたりして明るくなることがある。きつね火だという。
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キツネビ 1994年 鳥取県 きつね火は今でも出ることがある。
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キツネビ 1981年 長野県 山に並んで出る火がキツネ火。キツネ火が遠くに見えるときは、近くにキツネがいる。
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キツネビ 1990年 長野県 夜中から明け方にかけて、雨降りの日によくきつね火が出たという。
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タヌキノヒ 1975年 高知県 夜、暗い山に青い火がポッと光るのをタヌキの火という。おしっこをして振りまくとなくなる。タヌキのよだれが光るとも、眼が光るともいう。
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キツネビ 1973年 岩手県 狐火は秋から冬にかけて、山のほうに見える。行列を作るが、提灯の明かりとは少し違う。
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キカ,キツネビ 1975年 狐が燃やす火を鬼火という。鬼火は気火であり、その息が夜に燃えるので、きつね火を鬼火というのだろうか。
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キツネビ 1995年 山形県 1934~1940年頃にはよくきつねが出た。近くの沢できつね火がボウッと燃えているのを見た。きつねのヨダレがきつねの歩いた後に垂れていて、光るらしい。
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キツネッピ 1990年 福島県 狐っ火は山の峰等に出る。狐が魔力か呪力で、人の目を紛らわすために火を出す。
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テンビ,ヒノタマ 1940年 岐阜県 天火は火の玉で、ふいに夕方空を通る。大きい音がする。夏に出る。
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キツネ 1997年 岐阜県 昔、小郷の西山で赤い火のような明かりが山をぐるりと囲んでいるのを見た人がいる。これをきつね火といった。
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キツネビ 1987年 長野県 きつね火は1つから次第に10、20と増え、雨模様の暗い晩に多い。馬を引いていてきつね火を見た時は,馬の尻尾に掴まったり,手綱を取ったり,上に乗ったりして馬の歩いていくのに任せないと,とんでもないほうへ連れて行かれてしまう。馬は利口な生き物なので,必ず家につれて帰ってくれるという。
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キツネビ 1990年 山形県 きつね火は向いの遠くの方で火が2つになったり3つになったりすることである。
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キツネビ 1971年 福島県 狐火がカドク寺の方へ行ってからまた西へ戻ってきて、人の足が見えるようにチラチラチラチラはねる。そうしてこんどは提灯を上げて手まりがとぶようにしたり、上がったり下がったりする。これは狐に違いない。たいてい夜10時頃にやるものである。
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オオビタキ 1981年 香川県 妖怪オオビタキ、オビタキは夜中に大火をたく。えんまはんのような顔をしたものが頭巾をかぶって畳半畳ほどの火を4人で担いで走ってくるという。相撲取りの恰好をして山からナワスジを通って火を担ぎながら下りて来るともいう。
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アタマナシ 1936年 兵庫県 夜、漁に出ると、アタマナシという火が出る。日和の日は出ない。
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キツネビ 1986年 福井県 真っ暗な晩に、山裾を転々と火が走る現象をキツネ火という。
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