ロクブ,タタリ 1989年 長野県 正月のオカンニチの晩、酒屋の老人がオンタサマに「村内で大勢人が死んでいるのは何故か」と尋ねた。すると「オンタゴンゲンとして教えることはできない」と言った。此田のお宮の木を村人が売ったので立腹しているという。代わりに白倉権現が昔やって来た7人の六部の鉦を奪ったからで、その鉦を1つ叩くと八十八カ所の観音様の霊が寄ってきて、それが此田に浮遊しているので送り出さなければならないと教えてくれた。送った後はショーゴー霊神として祀らないとこれから三ヶ月の間に15・6件の大難を受けるという。その通りにして祀った。
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ロクブ,タタリ 1989年 長野県 村人の所行が原因で立腹しているオンタゴンゲンの代わりに白倉権現が、昔やって来た7人の六部の鉦を奪ったからで、その鉦を1つ叩くと八十八カ所の観音様の霊が寄ってきて、それが此田に浮遊しているので送り出さなければならないと教えてくれた。送った後はショーゴー霊神として祀らないとこれから三ヶ月の間に15・6件の大難を受けるという。その通りにして祀った。
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シイノキダニ 1986年 滋賀県 昔、谷の木を売ろうとしたところ、その晩に村の氏子の家の中戸が全部外れたので怖くなり、売るのをやめた。明治40年頃にも売る話が出たが、家々の表戸が壊されて大騒ぎになり、以後、谷の木は売らないことにした。
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ヒトダマ 1938年 福島県 明治35年までのことである。下坂の新坂からヒトダマのようなものがフワフワと出て、お宮の南のあたりで消えたかと思うと、また現れる。お宮の中に人がいるとお宮に入らないのだという。
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オオバンコバンノバケモノ 1976年 山口県 つぶれた酒屋にお化けが出た。度胸のある男が行くと化物が出て、自分は大判小判の化け物だと名乗り、酒屋の後を継いでくれと頼んだ。男は酒屋をやって成功した。
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イヌ 1928年 京都府 堂守の老人が居眠りをしていても時間になると犬が起こしてくれていた。ある晩、老人も犬も眠ってしまったために鐘を撞くことができなかった。その責任をとってその晩、犬が舌を噛み切って自殺した。
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ゴシンボク,ケヤキ 1990年 長野県 叶里のお宮にあるけやきの木は伐ってはいけないといわれていた。ところがある人がこの木を伐ったところ、木から血が流れて、その人は死んでしまったという。
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ノロイノカミ,ウシノコクマイリ,ウシ 1934年 兵庫県 丑の刻詣りは、のろいのかみと言われる。昔の鏡を下げてお宮に行くと、お宮の前にいた大きな牛が、頭を動かしている。
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カイオン 1958年 香川県 ネゴヤで寝ていると向かいの山で、大勢で木を切っている音がする。しかしだれもその夜木を切った者はいなかった。
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(ゾクシン) 1972年 沖縄県 村内で死者が出た場合、死霊が進入するのを防ぐため、家々では門前に様々な魔除けをする。
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テング 1988年 富山県 戦争中にある年寄りが杉の木を売って暮しを立てたら、旅先で死んだ。その木は天狗がいる木だったらしい。
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オテングサマ,コエ,オト 1969年 埼玉県 お天狗様が立腹すると山で災難に遭遇する。ギリギリギリ、ドサーンと木を倒すような音を出したり、大きな笑い声がしたりするという。また、その姿は大きくなったり、小さく見えたりするとも伝えている。
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ミサキ 1975年 愛媛県 ミサキとは、死んだ人が行くべき先へ行くことができない者のことである。自分の代わりになる人が来ると行くことができるので、人を引き込む。
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サル 1958年 岩手県 昔は60になった老人を山に捨てていて、それが猿になるのだと言っていた。
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スナ 1977年 和歌山県 お宮があった頃、そこには大きな木があった。そこには砂が降ったという。
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レイコン 1953年 新潟県 寺に碁を打ちに来ていた老人が重病になった。ある晩、寺を徘徊する幽霊の足音が聞こえてきたので、住職はこの老人の死を知った。数10分後その老人が死亡したと知らせにきた。
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テング 1940年 岩手県 山から天狗が通ってくる酒屋があった。姿は見えないが、通いに来たときには必ず大風が吹き、なにやらただならぬ空気が流れる。酒屋の主人は天狗が通い来てもべつに商売に支障はなく、かえって火の用心がよくなったとさえ言っている。
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キツネ 1935年 キツネが酒屋のモトスリの真似をする。
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キツネノキキリ 1939年 青森県 ある青年が野宿していると、夜中に大勢の人が木を切る音が聞こえた。しかし、夜が明けてそこへ行くと、そこは木のないところであった。
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キツネ 1931年 長野県 秋の終わりのころの寒い朝、通りがかりの人が川の中を老人が這って歩いているのを見た。狐に化かされ油もすっかりなめられていた。老人は田の草を取っている気がしたのだという。
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シンバツ 1973年 鳥取県 お宮の森の木を焚くと神罰がおこるという。
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