テング 1989年 静岡県 伊東市玖須美の妙照(妙昭)寺には、天狗の詫び書が伝わっている。
 類似事例 |
|
キツネ 1993年 栃木県 下野国宇都宮の成高寺の什物に元禄14年6月7日付けの狐が書いた、寺中立ち退きの証文がある。
 類似事例 |
|
ノギツネ 1940年 新潟県 野狐をかわいがっていたので、その狐が恩返しにと、吉事があると物品や書簡をくれるという。その書簡は現存している。
 類似事例 |
|
キツネ 1982年 東京都 元禄16年5月、三囲稲荷社内に1匹の狐がおり、参詣の者が菓子などを供えると狐が姿をあらわした。
 類似事例 |
|
キツネ,イナリサマ 1940年 滋賀県 明治10年の頃、狐の死骸がしばしば見られるのは天皇の御行の真似をしたために稲荷様に叱られ、罰として食止めを受けたからであると言う。
 類似事例 |
|
キツネ 1976年 東京都 江戸の御瓜畑に狐が現れ瓜を食い荒らすので吏が困り、吉川惟足に祈祷を頼んだ。しかし惟足はそれには及ばないと、書付を与えた。その書付を畑に建てておいたところ、狐の被害が無くなった。書付には、おのが名の作りを食ふ狐かなという発句が書き付けられていた。
 類似事例 |
|
カッパ 1933年 山口県 河童の手形が残されている。馬を引き込もうとして失敗した河童が、再び悪事を働かぬと誓いをして許してもらった詫証文である。
 類似事例 |
|
キツネ 1975年 京都府 慶應2年4月、皇居の艮隅を拡張された時、有栖川宮邸が移った場所の森に住んでいた狐が住居を失い、日夜女中局の庭に現われるようになった。女中が立ち去るように命じると、妙見寺の森に勧請があればもう出ないというので、妙見寺に建築費用などの下賜がなされた。しかしその後も狐は庭に現われた。
 類似事例 |
|
キツネ 1976年 滋賀県 正念寺という一向宗の寺に狐が住んでいた。人の目には見えず、寺を火災から守り、住僧が他出の時には守護してついていくという。ある時住僧の草履に物をのせた者があったが、帰ってから物陰から人語をなして、吾が草履の上にいたのに、物をのせられたと大いに怒った。住僧は、人の目に見えないのだから仕方が無いことであると言ってそれをなだめた。また、狐憑きの事を寺が頼まれた時に、災いをなすのは野狐であると答えた。また、官を進むために金が入用であると、賽銭箱からこぼれた金を集めていた。
 類似事例 |
|
キツネノショカン 1976年 岐阜県 元禄年間のこと。美濃国席田郡春近村の井上与三次郎というものが、狐と相馴れた仲になっていた。その狐が旅に出るというので、井上が餞別銭などを渡したら、狐は喜び漢詩を残した。
 類似事例 |
|
タヌキ,ムジナ 2003年 山梨県 鎌倉の建長寺の僧侶に化けた狸が宿をとって、絵または書物を書き残したという話がある。
 類似事例 |
|
テング,テガタ 1916年 和歌山県 昔、天狗が福勝寺の観音様に叱られ下座して手をついた跡が残っており、天狗の手形といわれている。
 類似事例 |
|
キツネ 1977年 東京都 元禄の頃、本所小梅の稲荷の社に狐が住んでいた。近所の茶屋の老婆が呼ぶと姿を現すが、他の人が呼んでも出てこなかった。
 類似事例 |
|
キツネ 1937年 福井県 狐ごと稲荷堂を埋めてしまったので、それをなじりにやって来た知人が家に不幸が続くと言った。切りつけると正体の狐となって逃げた。翌日に、本物の知人がやって来た。
 類似事例 |
|
カッパ 1928年 島根県 河童の宮に祀ってあった河童の詫鉦文を河童が夜に取り返しに来て、詰めを扉で掻くので、八幡社に移してしまった。
 類似事例 |
|
(キツネツキ) 1975年 宇喜多秀家の娘に狐が憑いたのを太閤が聞いて、京都の稲荷へ、狐を娘から退けなければ日本中の狐を狩るとの旨の書状を出した。
 類似事例 |
|
キツネ 1943年 山梨県 アタチが原に悪い狐がいたので、寺の小僧が原へ行き、和尚に化けた狐を騙して大袋に入れ、寺に戻って釜の口でうんと炙ってやった。狐は泣き騒いでようやく許してもらったが、それから小僧がアタチが原を通る度「ケツあぶりのヒコンジョウ」と大声で悪口を言った。
 類似事例 |
|
ヤコツキ 1955年 熊本県 資産家の息子に野狐がつき、その家運も傾いた。ある寺の境内の狐ということで、親にご無沙汰をしているので申し訳をしてくれという。僧が申し訳をするとその後家運も復興したが再び憑き、家運を復興させたのに祀らないことを責めた。家のものに狐の住む寺に参らせると二声、三声鳴いて退散した。
 類似事例 |
|
ムカデ 1979年 『閑田耕筆』に引用されている『醍醐随筆』に、祈祷札の下に誤って蜈蚣(ムカデ)を打ち付けたが、それが二十数年経っても死ななかったという話が載っている。
 類似事例 |
|
キツネ 1998年 奈良県 昔、寺の裏に竹薮があり、そこに狐が棲んでいた。その狐が、夜になると人間のように鐘を叩き、お勤めをしたという。
 類似事例 |
|