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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キトウ
2002年 山口県
昭和53、4年頃、子供にひどいカサブタができたと、病院にも連れて行かずに吉祥寺に祈祷を求めた人がいた。住職は病院へ行くように進めたが、是非と懇願されたので祈祷を行ったところ、数日後にカサブタはきれいになくなった。住職はこのような経験があまりなかったため、治るかどうか不安であったが、きれいに症状が消えたので内心驚いた。

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ワルイカミ
1995年 鹿児島県
昭和40年頃、子供が食欲不振、多明などの症状に襲われた。熱はないので訝しみ、ネーシに拝んでもらうと症状が改善した。しばらくしてまた同じ症状になり、別のネーシを訪れた。すると、この子にはあなたの(看護婦としての)腕を妬んだ悪い神がついたのだ。と言われた。そのネーシに祈祷してもらうと治った。
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モンジンサマ
2002年 山口県
30年余り前、不動講員の子供の腹部が急にふくれ、張ってきた。診療所へ行っても病名がわからず、薬も効かない。症状は日増しに悪化した。一方その頃、不動講員の初代講元に「モンジンサマへ行くように」という託宣が下った。モンジンサマへ参ると「Y.Mの家を訪ねろ」という託宣があったので、当家へ赴いたら子供が重篤であるという。祈祷を試みたが症状は悪化した。仕方なく紙縒りで子供に水を口に含ませると、腕の血管がはっきりと脈打ち始めた。Y.Mは「カミサマのおかげだ」と感謝し、講元の指示に従い一週間ほど水垢離をとった。やがて水垢離を終える頃には子供も快方に向かった。
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シロイスガタ
1972年 長崎県
亀浦の祈祷師・井出ヨシさんが46才の頃、神経痛で寝ていると、刀を抜いて出てくる白い姿が家が栄えるので祀ってくれと言った。その通りにすると、以後おできが治せるようになったという。
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ゲドー,イキリョウ,イヌガミ
1985年 徳島県
昭和51年から11ヶ月にわたって原因不明の大病を患っていた人がいた。それまで何度となく手足を咬まれてその部分が痣になり、押すと痛み、見ると歯形ができていた。祈祷師に見てもらうとゲドー(生霊)が憑いていた。拝んでもらうと不思議と体調が良くなった。その人の父親もよく犬神が憑いた。拝んでもらうと犬のように縁側に飛び出したりした。
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シリョウ
2002年 山口県
昭和58年の夏、アマ漁をしていると、海底の岩場に子供の靴が挟まっているのを見つけた。子供にちょうどよさそうなので持って帰ろうかと思ったが、結局そのままにして漁を終え家に帰ると、子供の様子がおかしい。診療所に連れて行ったが埒が明かず、法華寺の住職に伺いをたてると、子供の霊が憑いているという。何か心当たりはないかと尋ねられたので、靴のことを話すと、原因はそれで、靴の持ち主が憑いたのであると言う。早速住職に祈祷してもらい死霊を成仏させたら子供は元気になった。
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タコヤクシ
1976年 東京都
ある女が、いぼがたくさんできて嘆き、目黒のたこ薬師にすがった。たこは食べないと誓って1晩祈ったところ、たちまちいぼが落ちはじめ、2,3日のうちにすべて消えた。
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クダギツネ
2002年 長野県
嘉永元年(1848)の秋頃より本郷村で変病人が続出した。祈祷師によると、病人は同村A家からきたくだ狐だと口走ったという。このA家では親子が昨年末に病気に罹り、日蓮宗僧の祈祷によって回復し、それ以来A家は日蓮宗を熱心に信仰するようになっていた。本郷村では悪狐退散の祈祷を一同で行ったが治まらず、A家を非難した。同村はA家が日蓮宗の信仰を止めないのが原因だと断じ、A家を説得したが埒が明かず、村中の負担にて京都吉田家にくだ封じの祈祷を依頼した。
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ブッチョウノタタリ
1993年 三重県
話者の息子が小さかったころに重い病になり、治らなかった。村内の拝む人に見てもらったところ、神棚の仏ちょう(お札)がたたっていると言われ、それを取り除いたら治った。
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ヘビ
1993年 岩手県 
ある日、ヘビが殺されるところを息子が見ていたら、殺した人でなく息子がサラワレタ(具合が悪くなった)。祈祷してもらって治った。
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ミズガミノサワリ
1981年 宮崎県
高校生の娘が原因不明の病気になった。拝み屋に見てもらうと水神の障りだという事だった。黙ったまま溝に行きいきなり漬物樽を洗ったので水神である河童が驚いたため障っていた。お払いすると治った。
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(クチヨリベンヲダスヤマイ)
1976年 京都府
元禄初年、口より大便を出す病にかかった子がいた。種々の医薬を与え、神仏に祈っても効果がなかったが、葱の白根を煎じて飲ませたところ、一月ほど後に蛇のような虫を下して病は治った。
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カゼフケ
2001年 高知県
農家の奥さんが、墓掃除のあと帰ってくると急に高熱を出した。太夫さんに拝んでもらうと、死霊のカゼにフケられたとしてお祓いや祈祷をしてくれ、帰宅するとけろりと治ったという。カゼフケにやられる、カゼフケにあうなどという。
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ミコガミ
1981年 岡山県
ミコ神様は2階の誰もめったに行かない汚いところにいる。つい祀るのを忘れると、子供の頭や口の周りにミコカサを出す。ミコカサは青い色、膿色のものが口の周り頭に出るカサだ。ミコカサが出たら、「機嫌が悪くなった」と言って橋を三つ渡って、3軒ホイトをして飯を炊いてミコ神さんに供える。その前に神棚を掃除して松を立てると不思議と治った。
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クダ,(ツキモノ)
1988年 長野県
クダが人に憑いたことがある。憑かれた人は頭がとぼけてきて、たくさんご飯を食べたり、高熱を出したりした。祈とう師に拝んでもらって離した。
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コンジン,アラガミノタタリ
1978年 徳島県
ある女性が肋膜に水が貯まり、どうしても治らない。祈祷師に拝んでもらうと金神さんを汚していることがわかり、早速汚れたものを捨て金神様を祀ると数日で水がたまらなくなった。さらに、荒神さんを清めて祀りなおすと病人は全快した。
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キシダケ
1968年 佐賀県
病気をした人が神主に頼んで稲荷を拝んでもらったところ、岸嶽を祀るようにとお告げがあり、祀ったら治ったという。
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オサキ
1975年 群馬県
昭和20年頃ある中年男性が突然苦しみ出し、御獄行者の祈祷の効果なく一晩中狂乱状態であったが翌朝突然治った。ついたオサキは村会議員選挙をめぐる争いが原因としゃべったという。
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ジゾウ
1998年 愛知県
天明の大飢饉のとき、流行病のため赤ん坊がたくさん死んだ。村人達は病を食い止めるために「かど坂のお地蔵さん」にお祈りをすることにした。念仏講の人たちが何日も続けた結果、流行病は次第におさまったという。
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キツネ
1926年 鳥取県
子供が発熱して苦しんだ。医者は感冒と判断したが、役行者が拝むと、狐が憑いていた。狐のいうとおちにごちそうを裏口に置いたら治った。
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ヤマノカミ
1995年 福島県
身体の具合が悪い高校3年の息子を持つ母親が占師に拝んでもらった。その御神託に従い、昔母親が住み40年前に閉山した大宮鉱山の山の神に祈願してもらった。すると息子の病気は治り、無事に卒業、就職できた。
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