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検索対象事例

トウベ,ヘビ,ダイジャ,(タタリ)
1986年 大分県
トウベは架空の蛇で憑かれた人にしか見えない。一方で実在の蛇の例がつくのだと信じている地域もある。白蛇・赤蛇・大蛇を殺したために祟られた話が各地に伝わっている。

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ヘビ,タタリ
1996年 神奈川県
大きな蛇を殺したら、その地方の人が全部具合が悪くなった。先達に聞くと蛇の祟りだという。
類似事例

トウベ,ヘビ
1986年 大分県
トウベ持ちの家に嫁入りした女が,家を出て実家に帰ろうとしたところ,トウベ(蛇)が戸口にぶら下がって邪魔をした。
類似事例

(ゾクシン),ヘビ
1933年 栃木県
蛇を殺すと祟られるという。
類似事例

ヘビ
1954年 高知県
仁淀川上流のトンベという地方では、家の者が年に1度川原に蛇を連れて行くのを見ると、蛇の眷族75匹がその後についているなどと言う。蛇に憑かれると、犬神と同じように狂人めいた言動をするようになると言っている。
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ツキモノ,キツネ,ヘビ
1986年 長野県
きつねや蛇が人に憑くことがあるという。キツネツキはきつねのようになり、常識はずれの行動をした。ヘビツキは蛇の祟りをうけて病気になると言われた。祈祷師に頼んで離してもらった。
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トウビョウ
1913年
トウビョウは白い首輪をつけており、トウビョウを養う家の者が自らトウビョウを虐待すれば祟られるが、他家の者が虐待する分には問題ない。トウビョウがいるという噂のある金持ちの家に、旅の商人が来た。小甕があったので蓋を取ってみると、中で何かが蠢いていた。気味が悪かったので、鉄瓶の熱湯をかけて立ち去った。その後、その家では、このためトウビョウが死んだのを喜んだという。
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シロヘビ,(ゾクシン)
1939年 和歌山県
白い蛇を殺すと祟る。
類似事例

トウビョウ,トンベガミ
1949年 徳島県
トウビョウをトンベガミともいう。小さな蛇の姿で、トンガミ持の家の壺や徳利で飼われる。その家の主人を喧嘩したり、野山に出てきたトンベガミをいじめると、憑かれる。症状はひどくない。憑かれたら、持ち家にこっそり肥をまく。トンベガミを不遜に扱ってはいけない。
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ヘビガミ
1922年 愛媛県
蛇神一名蛇持ちの人があって、誰かを憎いと思ったり、欲しいものが手に入らなかったりするととり憑く。憑かれた人は某方の蛇であると口走りながら、蛇のような狂態を示す。このような場合は医者には見せず山伏や巫女を招いて祈祷をし、死に至らしめることもある。蛇持ちの家は蛇筋といい、代々続くものと信じていた。
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ダイジャ
1937年 新潟県
竹薮の中では大蛇が木の株に化けて出る。昔近くの家では病人が絶えないので、巫女に見てもらうと、大蛇の祟りだと言われた。そのため、大蛇を祀ってからというもの、ここでは大きな蛇が見かけられるようになった。
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ツトヘビ,ツトッコ
1938年 愛知県
槌の形、あるいは苞の形をしているといわれる。強い毒を持っていて噛まれると死んでしまうと恐れられていた。普通の蛇が鎌首をもたげているところを打つと首が飛んでいき、後にツトッコという蛇になるので、探して殺しておかなければならないといわれている。見たという人があるが、実在の動物ではない。
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トンビョウガミ
1963年 愛媛県
「つきもの」の信仰があり、トンビョウサン・トンベ神など蛇をまつる信仰である。これは家筋で、この家筋とは縁組を嫌う。1尺ほどの首玉のついた小蛇で、恨みのある相手を襲い、祟るという。
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(ゾクシン),ナガモノ,ヘビ
1935年 栃木県
長物(蛇の類)を殺すと、祟られるという。
類似事例

(ツキモノ)
1989年 長野県
憑き物に憑かれると、人を化かしたり、人を殺したり不幸にしたりしたという。
類似事例

ダイジャ
1991年 栃木県
タケの沢で大鼾をかいて寝ていた9尺あまりの大蛇を殺した。翌年、桑の根元に生えていた茸を食べたら原因不明の高熱を発して死んでしまった。家人が占ってみたら、その茸は大蛇がたたるために茸に化したものだった。その家では、大蛇の霊を蛇神さまとして祀った。
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ツトヘビ,ツトッコ,ノヅチ
1956年
槌の形、または藁苞の形をした猛毒の蛇がおり、咬まれると死ぬと恐れられていた。あるいは普通の蛇が鎌首をもたげてきたところを打つと、首が飛んでいく。それをよく殺しておかないと、あとでツトッコになって仇をするともいわれる。
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ゲドウ,トウビョウ
1959年 広島県
外道やトウビョウを信じていた地方では、病人が出ると近所の世話好きな婆さんや女房たちがトウビョウをお灸で退治をした。外道は、ムナジの霊力、トウビョウは蛇の霊力であると言う。どちらも筋があり、人に憑く。
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トウビョウ
1922年 山口県
トウビョウは百匹いる。士族の家にもある。トウビョウは人に憑く。一人がトウビョウ持でも他の家族がそうとは限らない。トウビョウ持であることは本人しか知らない。百匹の蛇のうち一匹でも傷つけるとその人はトウビョウ持になる。萩の松下村の、ある家の妻がトウビョウ持だった。その家の下男が押入れで瓶を見つけたが、その中に蛇がうようよしていたので煮湯を持ってきて注いだ。便所にいた妻は叫び声を上げて気絶していた。手当をすると妻は治ったが、もうトウビョウ持ではなかった。
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ヘビモチ,ハクジャ,トウビョウ
1954年 岡山県
白蛇は家を富ますと言われ、富豪の妹尾家では毎年、蛇の食用として米1俵を倉に撒いたという。一方トウビョウは同じ蛇でも、これに触れると祟りがあるとして畏れられ、トウビョウ屋敷と呼ばれる屋敷に居住することも忌み嫌われる。
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ツユジン
1952年 島根県
ツユジン(ツユ神)を屋敷内に祀る家がある。正体は赤い蛇で非常に祟り強く、近くの木や草を刈るとすぐ祟る。他の家では1尺くらいの蛇を床下に祀っており、主人が三度三度食事を与えている。給仕を怠ると家中を這いまわり、家が繁盛するよう大切に扱う。
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