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検索対象事例

クダン
1992年 宮崎県
クダンは人頭獣体の怪物。首から下は馬・蛇・魚のこともあるが、牛の場合が多い。天下の重大事の予言をして三日で死ぬ。その予言は外れたことがない。昭和の初めに人頭牛体のクダンが生まれ、「大変なことがおきるから食糧を蓄えるように」と言った。それからまもなく第二次世界大戦が起こった。証文の「仍如件」は、このクダンに由来するという。

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クダン
1937年 広島県
クダン(件)は人面牛身の姿をした想像上の獣である。稀に牛の子として生まれ、数日で死んでしまう。死ぬまでの間に飢饉、旱魃、戦争などの重要な事件を予言し、それらは必ず的中する。
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クダン
1952年 広島県
牛が人面牛身の化け物を産むことがある。クダンと言い、生後1週間ほどで死ぬが、それまでに重大な予言を残す。予言は必ず的中するそうだが、第二次世界大戦の初頭、クダンが「3年後には日本の勝利で終わる」と予言したという話を覚えている。
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クダン
1973年 岡山県
昭和38年に調査した時の話。八束村で聞いた話では、件(クダン)が生まれ、来年6月には大戦争があると予言したという。その件は隣の川上村でうまれたとのことなので、川上村へ行くと件は中和村で生まれ、例年は大豊作だが、流行病があると予言したと言う。中和村で聞くと、件は八束村で生まれ、大風が吹くと言ったと言う。
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クダン
1956年
牛の子で、人語を解し、予言めいたことを口にする。「よって件のごとし」という俗説を生じたなどといわれた。流行病などを予言して4,5日ほどしか生きていないという。
類似事例

クダン
1956年
牛の子で、人語を解し、予言めいたことを口にする。「よって件のごとし」という俗説を生じたなどといわれた。流行病などを予言して4,5日ほどしか生きていないという。
類似事例

ツキモノ,クダン
1954年 岡山県
憑き物の結果として、クダンという、牛と人間のアイノコができて、千里眼が出ることがある。どこそこに千里眼が出てこれこれのことを言ったという噂が伝わってくることもある。こうした憑き物がした者が言うことをクチバシルという。
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クダン
1986年 和歌山県
件は頭は人間で体は牛である。件は生まれたら一言何かしゃべって死んでしまう。二度と何も言わない。それで約束事をするとき、言い直しはしないとい意味で、約束事を言った後に「よって件の如し」という。薬の広告で件の絵を見たが、薬の効き目も件の言葉同様きっと約束するということなのだろう。
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クダ
1970年 長野県
クダはネズミに似た動物。1916年ごろ熱病が流行って、病人が「大鹿からきたクダのせいだ」とうわ言を言ったので、飯田から行者を頼んで封じてもらい、水神さんの社に祀った。秋の大祭にお祭りする。藁のツツッコに赤飯を入れて供える。
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クダ
1956年 長野県
『想山著聞奇集』にクダという獣を討ち取ったという話があるが、そこではクダは猫に似て尾の長い獣として見取図に描かれている。
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クダ
1956年 長野県
160年ほど前、三州街道を上ってきた旅人が座光寺か市田あたりで聞いた話を書き残した。それによると、クダという狐に似た獣は家や人にとりついて悩ませるのだという。
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クダン
1955年 岡山県
子供の頃、草間村に生れたクダンを見に行った。ぶよぶよした赤い膚にちらちら毛が生えていたことだけが印象に残っているという。
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キツネ,タヌキ
1999年 福岡県
ある百姓の女房のもとに、狐か狸のような獣が男に化けて通い、女房は妊娠した。女房は出産したが、その後女房は死んでしまった。化物ではなく、ある男だったという風説もあった。
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クロウシ,ウシノヨウナカイブツ,アカウシ
1986年 沖縄県
ヤーマス・ウガンの由来に関する説話では、赤牛ではなく、黒牛が出てくる話が採録されている。「牛のような怪物」という表現の頻度も高い。「天プトク地プトク根入リヤプトク主司」の説話では、赤牛が死ないし死後の世界にかかわる例がある。伊良部島の伝承では小さな赤牛が侵略者をひっかけてミルクガマへとつれ去る。
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クダン
1937年 広島県
満州事変当時、クダンが「来年は大戦争と悪疫で大半の国民が死ぬ。この災いを免れようと思うなら、豆を煎って7つの鳥居をくぐれ」と予言したという。
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メドチ,カッパ
2001年 青森県
馬がめどちの子を孕んだ。生まれた子馬は、体は馬だが、顔はめどちそっくりであった。その子馬は間もなくして死んだので、野原に捨てておいたのだが、その死体はいつの間にかなくなっていた。母馬も死んでしまった。
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クダ,キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
クダが人に憑いたことがある。憑かれた人は、据わった眼で変なことを言う。キツネの真似をしたり、油揚げを食べたいと言ったり、落とし物が落ちている場所を当てたりもするという。乾いたなんばんを火にくべ、布団にくるむとか縄で縛るとかした。大勢で大声を出してキツネを追い出したりもした。
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クダショー,オイヌサマ
1991年 静岡県
原因不明の腹痛や、高熱を出してうわごとを言うときはクダショーが憑いている。そういうとき病人には罰当たりなことがある。禰宜様にお祓いしてもらうか、山住様からお犬様のお姿を借りてきて落す。借りに行った人は後ろをふり向いてはいけない。クダショーはイタチに似た動物で白か灰色の毛。クダショーの家から嫁をもらうと、急に家が栄えるという。
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イヌガミ
1954年 高知県
高岡郡梼原村四万川付近のある婦人の報告によれば、小学校の頃、奥の部落の女性が病気になり、犬神が憑いているという評判が立った。驚くほど大食をし、饒舌にしゃべり、声や動作が犬神統の人とそっくりになった挙げ句、死んでしまった。その後6、7年は病人が出ると必ず犬神が憑くようになった。
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クダン
1976年 京都府
顔が人間で胴体が牛という、件という化け物がいた。「件が今年どういうた」などと言う。
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ダイジャ
1980年 青森県
蛇淵の大蛇が新山大権現の大福別当を飲もうとした。別当は一生に一度しか唱えられない唱え言をして、大蛇の首を落とした。帰宅すると大蛇の首が熊野の森にいて、「3年と世に置かない」と言った。大福別当は三年経たないうちに死んでしまった。
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