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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヒハツショウニン
1991年 香川県
中寺に飛び鉢の方を使う上人がいて、瀬戸内海を通る船に鉢を飛ばして追いかける。船頭が鉢に白米を入れると鉢は帰るが、入れないと鉢が燃え、火を吹きながらどこまでも船を追いかけてくるという。

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ハチ
1940年 兵庫県
法道上人はよく、鉢を海に飛ばして、往来の客船に供米を乞うた。
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ヌシ
2000年 茨城県
高瀬船が三又沖に差し掛かった時、朱色をした大緋鯉が光を放ちながら船を追ってきた。船員は驚いて、水神の化身ともいいながら船室に逃げた。船長がこの混乱収拾の為、米を持って船外に行き、経文を唱えて米を投げ入れると緋鯉は大きく跳ねて去って行った。
類似事例

ゲンベエブチ
1956年 宮城県
昔1人の僧が、毎年盆中に米ヶ袋の家を歩いて棚経をあげ、盆棚のお下がりを馳走になっていたが、何年たっても年を取る様子がない。ある年、またやってきて一軒の家で麦飯を馳走になる。そばで3,4人の若者が下の渕で毒流しの相談をしているのを聞きつけ、盆中の殺生は止めなされと固く戒めて帰る。源兵衛という者が跡をつけていくと僧は渕の中に消える。源兵衛が毒を流すと大鰻が浮んだので割いてみると、腹の中から麦飯が出る。
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クリカラリュウ
1965年 滋賀県
相応和尚が空鉢の秘法を行ったところ近江の商人が鉢を追い返した。すると毎年平方浦の船は破損するようになった。中古小野という名の行人に修法してもらったら海上は平穏になったが、行人は沈んだ船には竜が住んでいるといった。
類似事例

ホトケ
1934年 鳥取県
盆の16日にまだ向こうへ帰らない仏が、海にいて、柄杓をくれという。もし柄杓を渡すと船に水を入れてひっくり返す。そのため、船を出さない。
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ウジガミサン
1965年 高知県
氏神さまを信仰したおかげで助かった人がいる。室戸から大きな漁船に乗ることになり、出立の朝にヤナギカケを作った。しかしその皿が引っくり返り、気持ちが悪いのでやめにした。次の日には、お宮の前で扇子を忘れたのを思い出して取りに帰った。出直して、またお宮の前でハンカチを忘れたのに気づいたが、そのまま出航した。しかしどうにも気持ちが悪いので、女房が引返すように電報を打ち、須崎から帰って来た。その船はそのまま行方不明になってしまった。
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オカマノヌシ
1990年 山梨県
釜口の一の釜には何か神さんか何かいて、ブラクで困ることがあればそこへ行ってごめしん(頼み)言えば、膳椀をお釜の主が貸してくれた。それは昔機を織っていた人で継親に怒られ、お釜へとんどうだ(飛び込んだ)人が関係しているという。
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ハチ,シナノノホウシ
1940年 奈良県
信濃の法師は修行を積むうち、人の倉に飛鉢して米俵を奪った。
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オウタカミサ,(ワンカシブチ)
1991年 山梨県
村内に人寄せがあって、膳椀が不足なときには前の晩に往太神様の前の池に行ってお願いして翌朝行くと必ず浮かんでいた。ある時、不心得者がいて仲間げんかをしてお椀を割り、不足のまま池に返したので神様は怒ってそれ以来頼んでも聞き入れなくなった。
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フナユウレイ,グゼブネ
1932年 長崎県
航海中にもやに包まれたときは節分の豆を口に入れてそれを吹くともやが晴れる。平戸島附近では船幽霊をぐぜ船と言った。後を追っていくと瀬に乗り上げたりする。苫や灰を撒いたり、燃えさしの薪を投げ付けて難を避けたようである。
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ホトケサマ
1982年 新潟県
彼岸の中日に仏様は、みやげダンゴ(ボタ餅)をもって一旦あの世へ戻ってこられ、この日の夕方には藁火をたいて迎え火をする。
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カマ
1976年 岡山県
備中吉備津宮で巫女が釜の下に火を焚いて、洗い米をひとつまみ入れ、水を入れて沸かすと、いつも釜が動く。神が受け入れれば、雷のように鳴り動くという。
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ドクジャ
1976年 静岡県
桜村に池の社という方5町程の2つの池がある。毎年8月彼岸の中の午の刻に半切り桶に赤飯を盛って水泳が達者なものが池の半ばまで押し行き池の真中で手放す。池の水が渦巻いて桶は水中に沈む。伝えによると昔、国主が入国した頃、妾とこの池辺りに遊興した。すると俄かに池に波が立ち妾が池に引き込まれてしまった。国主は怒って池に焼いた石を投げ入れさせ続けた。7日7夜続けたところ毒蛇が死んで浮かんできた。頭は牛のようで、背に黒い鱗があり、白い角が生えていた。また肥後の阿闍梨皇円の霊魂がこの池に入ったとも言われる。
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ナガレボトケ
1964年 福島県
水死人を流れ仏という。死人を海で引き上げるときにはおもかじのほうからする。「仏にしてやるから漁をさせろ」といって上げるが、そのような船には確かに漁があるという。
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ミズセガキ,シロモメン
1964年 福島県
海で人が落ちたときは、村の船が3日くらいさがしにでる。死人が上がらないときは、きまった場所で水施餓鬼をおこない、しろもめんを1反、長く浜辺から海に引いて、親類・友人たちがこれを陸のほうへあげる。これにつかまってあがれという意味だという。
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ボウコ,カイナンデシンダヒトノボウレイ
1984年 新潟県
漁で、ボウコが船につきまとったとき、節分に撒いたオニマメをもって行って投げるといなくなる。このボウコというのは海難で死んだ人の亡霊をいう。
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ハチ,ホウドウ
1940年 兵庫県
僧、法道は飛鉢法を使って供米を乞うた。一度は米俵をことごとく鉢につけて持ち去ろうとしたが、相手の男が必死に謝罪したので、米俵は元のように飛返した。
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イケノヌシ
1980年 香川県
阿波に鵜を使って魚を獲る漁師がいた。讃岐に行く途中、峠の頂上で旅の僧と出会って昼食を共にし、団子を勧めると噛まずに飲み込むように食べた。僧は、魚を獲るのは無益な殺生ゆえやめるよう忠告した。その後付近の池で漁をしていると、3尺もある池の主が鵜を引きずり込んだ。格闘の末池の主を捕らえ、腹を割くと、僧に与えた団子が出てきた。
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ウミボウズ
1939年 兵庫県
海坊主に会ったら、何でもいいから船で一番大切なものを投げろといわれている。ただし、船のミヨシから投げなければならない。
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ヒノタマ,アントクサマノヒダマ
1928年 長崎県
山から夜な夜な火の玉が飛ぶ。ところが、火の玉は陸地にいる人には見えず、海上に出ている漁夫にのみ見える。里人はこれを安徳さまの火玉と言って尊崇している。
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