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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(ニンジュツツカイ)
1974年 愛媛県
炭焼きという所の門田の早助は、忍術が使えた。ある晩、夕食中に一晩で金毘羅様へいけるかという話になり、早助は金毘羅さんへ出かけた。11時頃に護摩札を背負って帰ってきた。皆は嘘だろうと言ったが、早助は背中のお札を見せたという。

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テング
1933年 兵庫県
25年以上前のこと。ある男が、不意にいなくなっては「摩耶山へ詣ってきた」「金比羅さんへ詣ってきた」と言ってひょっこりと帰ってきた。周りの人は疑ったが、そんなときは男は讃岐の金比羅さんの御札を懐から出して見せたりした。本人が語るところによると時折天狗が迎えに来て、遠方へと連れて行くのだという。
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ヤマノババ
1933年 岩手県
和尚さんに言われて、小僧が山へ薪をとりに行った昼に味噌の入った握り飯を食べるとき、味噌を一粒落としてしまった。帰りに小僧は山の婆に襲われた。小僧は和尚さんからもらったお札の力で寺まで逃げ戻った。寺まできた鬼婆を和尚は一粒の味噌に化けさせ、小僧に食べさせた。婆は味噌が化けたものだった。
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スミヤノカザアナ
2001年 新潟県
日影にある炭屋という家の風穴に頼むと、お金やお膳を用立ててくれた。
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カタナ,ハンニャノフダ
1972年 岐阜県
横蔵寺の大般若のお札は霊験あらたかなので戸口に祀る。昔、ボロボロの鍔を付けた刀を持った侍がいた。この侍が寝ているところを蛇が向かってきた。もう1人の侍がそれを見ていたところ、刀がシューッと音を立てて抜け、蛇を近寄らせなかった。目撃した侍は寝ていた侍を起こし、刀を取り替えてもらった。刀屋に見せたところ、刀はボロボロの古いものだったが、般若のお札が貼ってあった。そのおかげで蛇に飲まれずにすんだのだという。
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ヘビ
1981年 東京都
昔、里にたくさん蛇がいて困っていた。そこで1人の若者が遠くの神様のもとに行き、一心不乱に拝んだ。帰りに1人のお坊さんがついてきた。宿を請うので泊めると、翌朝布団の中には1枚のお札が残っていただけだった。若者がこの御札を懐中にして田に行くと蛇に襲われたが、蛇はお札があるので呑み込めなかった。そして大勢の村人によって蛇は退治された。
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オニバンバ
1941年 秋田県
小僧が鬼婆にだまされて喰われそうになったが、和尚に渡されていた3枚の札を使って逃げた。和尚は小僧を寺にかくまい、機転をきかせて鬼婆を豆にして食べてしまった。
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ミガワリジゾウ
1987年 長野県
昔,女中や下男を沢山使っている長者がおり,昼食を田に運ぶ仕事を女中にさせていた。その中に信心深い娘がいて,村の地蔵の傍を通る時には一椀に飯を持って通っていたが,「娘が男の所に飯を運んでいるのではないか」と噂するものが出た。そこで長者は娘を問いただしたが,地蔵にあげているという娘の言葉を信じず,焼け火箸で顔を焼いて白状させようとした。ところが不思議なことに娘は火傷せず,地蔵様の額に火箸のかたがついた。その後,長者は貧乏になり,娘は無事に暮らしたという。
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ワラシベチョウジャ,ウワバミ
1968年 愛媛県
年の暮れに、貧乏人が藁3本を持って旅に出た。葱を洗う女に藁をあげ、三年味噌をもらう。その味噌をやって寺に泊まる。和尚が味噌を隠すが、小僧が教えて錆刀を持ってくる。夜に大蛇を退治して和尚に金をもらい、家に帰って節季の払いをしたという。
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ヤマワロ
1950年 熊本県
炭焼きのため山中で寝ているとヤマワロがきて夜通し小柴を折って邪魔をする。そこで1度帰宅し、大神宮のお札を持ってきたところ、その晩からこなくなった。また、炭焼きは炭竈をヤマワロの通り道に作らないよう用心する。
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テングンサン
1978年 岐阜県
炭焼きをしていた男がてんぐんさんに九州の山に連れて行かれて剣術の稽古をした。ある日念仏を唱えたら「そんな弱虫は帰れ」と言われて、送られた。そのとき手にさせられた漆塗りの4尺棒がその家にあったが、火事で焼けてしまった。
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ダイダラボウ
1986年 埼玉県
昔、秩父にダイダラ坊という大男がいた。ある年、ダイダラ坊は旅に出ることになった。そして昼飯の時に腰を下ろした所が定峰峠で、粥を煮て食ったところが粥新田峠、使った箸を突き立てた所が二本木峠、笠を置いた所が笠山だという。また、腹いっぱいになったダイダラ坊が大あくびをするのに足を伸ばすと、その足は槻川まで届いた。そして粥を煮た釜は荒川で洗い、その近くに伏せておいた。それが釜伏山である。
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クモノオニババ
1955年 青森県
寺を勘当された小僧が山中の一軒家に泊めてもらう。気味悪いので、和尚からもらった3枚の守り札を使って逃げ出すと、果たして鬼婆の蜘蛛だった。釜で寝入ったところを焼き殺し、無事、和尚様のところに帰ることができた。
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オニバンバ
1965年 山形県
山に遊びに行った小僧が音に誘われて歩き回ると道に迷い、明かりのついた家で泊めてもらった。夜中に自分を食う相談をしているのを知り、お守りの札の力を頼りに逃げ、びつき(蛙)に助けられて無事に家に戻ったという。
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オニバンバ
1964年 山形県
小僧はお坊さまの言いつけを守らず山奥に入って鬼婆んばに会ってしまったが、授かっていたお札の力で何とか寺まで戻ってきた。お坊さまは婆を味噌に変身させ食べ退治したが、小僧が修行しないと鬼の姿になるので、小僧は懸命にお経を読んで立派な僧になった。
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ヨツヤノカイカ
1921年 徳島県
龍蔵土手に真夜中火の玉が出るとおそれられていた。豪気な若者多助は火の玉を生け捕りにすると言って出かけ、捕らえてきた樹木のホタ様の物を柱に結び付けておいたが、毎夜丑光頃「火を返せ」と声がするので帰した。多助はその翌日から病気になり二三日で死んだ。
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カナシバリ,ヒトノテ
1994年 京都府
若い頃炭窯に泊り込んで炭焼きをしていた。その晩は何かの気配で目覚めたら、周囲にぶら下げてある筵の間から人の手が出ていた。その瞬間金縛りにあって身動きができなかった。
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ヤマノババア
1942年 新潟県
小僧が夜に山で山姥の家に泊まり、食べられそうになるが、和尚から渡されていた3枚のお札を使って無事に逃げた。
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キツネ
1955年 山梨県
狐に化かされると村中で鉦を叩いて大勢で見つけると狐が離れるといわれた。狐憑きの時には素人の信心者が5、6人いて病人を囲み祈った。富士信仰で経を読み、刀を抜いて脅かした。供物としては赤飯、油揚げが使われた。お寺の大門先に祠があり、そこから狐が来たと言う。素人の新人者ではぬけないと、上野から法印を頼んだこともある。
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ミツメコゾウ
1984年 香川県
炭を焼くときにはネゴヤという小屋をつくって、そこで寝泊まりをする。そのときには必ず入口に手斧をかけておく。三つ目小僧のお化けが来ても、四つ目がいるからと言って退散するのだと言う。
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コウボウダイシ
1976年 京都府
年越しの夜に、ある家に乞食が1人一夜の宿を求めてきた。何もないが寝るだけならと言って、炉端に泊めてやった。翌日、乞食は一本の大きな金の棒になっていた。乞食は弘法大師だという。
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