イチモクレン 1951年 三重県 多度山に三本杉の巨木があり、そこに棲む天狗の名を一目連というという一説がある。
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イチモクレン 1976年 三重県・愛知県・岐阜県 不時に暴風が吹いて大木をなぎ倒し岩を崩し民家を破ることがある。しかし、ただ一筋で他の所には被害が無い。これを一目連と名づけて神風とする。伊勢国桑名郡多度山に一目連をまつる祠がある。
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シンレイ 1935年 三重県 国幣大社多度神社の神鈴にまつわる伝説。明和年間に大暴風雨で山崩れがあり、神の怒りかと住民は恐れたが、その地点から古鏡と鈴2個を掘り出したという。
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ヒノタマ 1974年 東京都 江戸、鎧の辺りを舟に乗っていると申の刻に丑寅の方角から未申の方角へ3尺程の火の玉のようなものが空を飛んで山の崩れるような音がした。後日ある人が八王子の近くの家の庭に大きな石が降って来たと語った。
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(イチモクレン) 1951年 三重県 馬琴の「キ旅漫録」によると、多度神社相殿に一目連という神がいて、宮殿に扉はなく、翠簾のみで、神体は太刀一振と幣だけであるという。この神は奇瑞をあらわし、折々遊幸するので、里人も信心しているとのことである。
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カイセキ,レイセキ 1995年 滋賀県 今から数百年前、神社のご神体として祀られる1丈5尺の大怪石が、夜のうちに川から現れ、夜毎光を発する。
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イチモクリュウ 1974年 三重県 伊勢国桑名の東に多度山権現があり、その摂社に一目竜の社がある。とても小さい社だが、この神が出る時は激しい雷雨が降るという。住民はそれを多度権現の出現とし、外に出て上空を見ると一帯の黒雲が屋根の上を摺るように走っていく。神が出た後は天気が平穏になるので喜ぶ。この神は毎月18日には楫取の清泉寺という寺に入るが、やはり一帯の黒雲が寺に入り、堂内一面に雲が集まって、夕方には社に帰るという。
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ヒカリモノ 1982年 享保12年2月15日朝、光り物が東から出現して雲に入った。大きな音がした。
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ヒカリモノ 1978年 東京都 享保12年3月1日夜5つ半刻、光り物が東から西へ雷のような音をともなって飛んだ。
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ヤマノカイイ 1931年 長野県 享保20年乙卯8月、立科山(古名高井山)で3千人余りの人足が大木を切ろうとしたところ、様々な怪異が起こった。谷底に大音声が響き、小屋の近くに大木が倒れる音がして、外に出ることもできなかった。しかし、夜が明けてみてみると、何もない。木を引き出すとき、声をだすと大雨が降り、声を出さずに静かにしていれば晴天になったという。
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ヒノタマ 1937年 福島県 明治28年、南の空から径2尺くらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかり、大きな音を立てた。火の色は赤く、普通の色とは異なっているように見えた。集まったり離れたり、ぼうっとしてしばらくして消えた。
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オスイワ,メスイワ 1968年 福井県 坂ノ下川のほとりの雄岩は、昔は山上で雌岩と重なっていたが、300年以上前に地震で落ちてしまい、それ以来夜中になると「オーイ、オーイ」と雌岩を呼んでいた。そこで粟田郡の大門の長者という男が雄岩に矢を打ち込み、南無妙法蓮華経の字を刻んで黙らせた。以来、雌岩のそばを尼千人が通ると落ちてくるといわれていたが、まだ落ちてこない。
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イチモクレン 1974年 三重県 伊勢国桑名あたりに多度明神の宮がある。ここの別殿に一目連というものがある。いにしえから災いある時は忽ち現れて救ってくれるという。洪水の時に人々が木の上に登って助けを求めていた時、いまこそ一目連が現れて、救ってくれるに違いない、みなで祈れ祈れと叫んだ。するとその日の夜から急激に水が引き、人々は助かったという。
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ヒノタマ 1982年 東京都 享保19年6月17日夜半、江戸四里四方が振動し、虚空になにやら火の玉の様な物が飛んだのを見た者がいた。
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(ジュウチョウ) 1981年 正徳4年4月12日、奥州しゆ原山に大きさ10間余り、亀甲で腹は蛇形、首は鳥で耳の長さ4尺8寸、尾の長さ2間2尺、翼があり、足の長さ2間で太さ3尺の獣が現れた。息は火炎のようで鳴き声は雷鳴のようであった。鉄砲10挺で撃ち止めた。見物の男女で毒気にあたり病死するものも出た。この件は江戸へ注進した。
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ヒノタマ,ヤマノカミ 1964年 福島県 明治28年秋、南の空から60センチメートルくらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかって非常な音をたてた。火の色は赤いが普通の色とも違って見え、ぶつかった後はかたまったりはなれたりボーっと見えたが、やがて消えた。山ノ神がお社に灯明を奉るのだろうといわれた。
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セイウ 1980年 福島県 寛政10年(1798)10月29日の夜に、甚だしく星が飛び、まるで星の雨のようであったという。また江戸でも同じことがあったという。
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オト 1964年 福島県 明治34,5年ころ、三人でたぬきとりに古峰神社のある山に登った。賽銭があったので拾い集めていると、発動機船のような「どどどど」という音が遠くから聞こえ、だんだん近づいて「どどーっ」と雪の落ちるような大音がきこえたという。驚いて逃げ帰ったが、神様のいましめであろうということである。
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テングノキキリ 1982年 新潟県 小雨の降る晩などに、山小屋に泊まっていた村人が、大木の倒れる怪音をきいた。朝方見に行っても、木は倒れていない。各地の山林で同じことを聞く。
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イヨウナオト,テング 1938年 福島県 一昨年魚釣りに山に入ったとき、風も無いのにブーンと異様な音がして巨木が皆なびいた。天狗様がお通りになったのであろうということであった。
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