(ゾクシン) 2001年 長野県 ホンヤリ様(ドンドン焼きのこと)の煙にあたれば、マメになる。
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タヌキ 1931年 島根県 旅人が一夜の宿を求めた山寺には70歳以上に見える老僧がいた。夜が更けた頃、老僧は燃え上がる焚き火で睾丸をあぶりだした。やがて睾丸は風呂敷のように大きくなり、これは怪物だと思った旅人は睾丸に囲炉裏の火を入れた。老僧の正体は古狸で、睾丸で旅人を包み込んで殺して食うつもりだったが、その睾丸を焼かれて死んだのだった。
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インモウ 1928年 逆産(逆子)のときには、夫の陰毛14本を焼研して、これに猪膏(漢方薬の一種)を混ぜ、大豆ほどに丸めて飲ませると正位置に戻るといわれている。
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ホウキノカミサマ 1957年 岐阜県 妊婦が掃除のとき箒の毛を1本燃やしてしまった。それで箒の神様が火傷をして怒り、難産になった。そこで箒にお明しをあげてお祀りをするとすぐに子が生まれた。
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ブナガヤ 1985年 沖縄県 明治時代、おじいさんが火を燃やして温まっていたら、ブナガヤが来て性器をさらけ出して座り込み、同じように温まり始めた。燃やしていた竹がパンとなって音を出したら、ブナガヤは泣き喚いて逃げていった。
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カミノケ 1980年 秋田県 天明年間に、出羽国秋田郡湊に三浦元春という医者がいた。ある淋病にかかった妓女を治療したところ、数日後にこぶし大の塊が陰部から下った。その塊物の中は髪の毛だったという。その後も何度か小さい塊が下りてくるが、それも髪の毛だった。
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サトリノカイ,タヌキ 1941年 秋田県 樏作りの家に毎晩狸が来て、睾嚢を広げて暖をとっていた。そのとき、あぶりすぎた樏の輪がはじけて、狸の睾嚢に当たった。狸は「サトリ兼ねた」と言って、睾嚢へ炭火を入れたまま逃げていった。
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ムジナ 1941年 秋田県 五右衛門爺さんの所へ狢が来て睾嚢を広げて暖をとっていたが、爺さんにひっくり返され、その際に睾嚢に入った炭火で大火傷を負って死んだ。次の晩、雌の狢(女房)がやってきたが、それも爺さんに殺された。
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タヌキノヒ 1975年 高知県 夜、暗い山に青い火がポッと光るのをタヌキの火という。おしっこをして振りまくとなくなる。タヌキのよだれが光るとも、眼が光るともいう。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 ドンドン焼きに関する俗信一束。ドンドン焼きの火にあたると風邪を引かない、道祖神焼きの灰をこたつに入れると盗難よけになる、など。
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ミミズ 1949年 鳥取県 ミミズに小便をかけるとチンコが腫れる。調査すると経験者は民間療法や医者にかかって治してもらう。民間療法に頼った者のなかには、長時間治療した者もいる。
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カマ 1930年 富山県 おへつついさんの前で火を焚きながら女が前を露出すると、釜がうなり出す。うなりを止めるには、一度も用いたことのない腰巻を釜にかぶせるとよい。
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キツネッピ 1990年 福島県 狐っ火は、狐が2~3匹集まったときに、毛が擦れて光る。
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(インケイガオチタオトコ),テン 1975年 相撲していた時、陰茎が落ちた男がいた。そこでテンの毛をつけると治ったという。
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キツネ(ゾクシン) 1916年 岐阜県 狐が馬の爪に小便をかけると、青紅いろの火が灯るように見える。夜分、原で此を見ると狐の火だという。
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テング 1993年 静岡県 ドンドン焼きの行事を行なうと、天狗がウチワをふるって怒る、と言伝えられている。
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ドウソジン,ダンコン,ニョイン 1964年 福島県 信達地方では、民家の道祖神のような男根、女陰は火伏せの呪法ともいう。
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(ゾクシン) 2001年 長野県 ドンドン焼きの火で焼いた餅を食べると、病気をしない。
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バカシソコネタキツネ 1956年 宮城県 後山に炭焼きの夫婦が住んでいた。夫が晩遅く帰ると、妻が鉤に鍋をかけて炉端にあぐらをかいてうたた寝をしている。「ガガ(妻)はいとこの家に泊ってくるはずだし、行儀が悪いし・・」と疑っていると、「あんた1人で淋しいと思って帰ってきて、小豆飯を炊いていた」と言う。妻はあぐらなどかいたことがなく、小豆飯など神仏にお供えするとき以外炊かないのでいよいよ不審に思い、小豆飯を強く勧められても食べず、今夜は寒いからとますます火を燃やした。そのうちまたうたた寝をしはじめた妻をよく見ると、両腕に毛が生えているので、これは狐だと思い、ますます火を焚くと、尻の方にも口があるようで、その口があくびをした。今だ、とそこめがけて焼火箸を刺そうとしたら正体をあらわして2匹の狐となって逃げた。1匹の狐が肩に脚をかけてもう1匹の狐の股に口がくるようにぶらさがっていたのだ。帰ってきた妻は「小豆御飯ではなくマン糞でも煮てたんだべな、気がついてよかった」と言った。
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キツネ,ムジナ 1922年 狐が女に化ける時には2匹で化ける。陰部は1匹の狐の口で、この女と交わると男根に歯の跡がつく。山小屋で女が陰部を出して寝ている所に、虫が飛んできて、陰部と思っていた所が突然口を開いて虫を食ったので狐と分かったという話もある。狐は小便を酒、蚯蚓を饅頭、馬糞を牡丹餅、肥溜を風呂にして人を騙す。狐に化かされたら小便をすればよい。狐がコンコンと鳴くのは喜び鳴きで、ギャギャは火の用心すべしという。貉は人のようにオーイと呼ぶことがあり、返事をすると早く根の尽きた方が死ぬ。
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