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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タカタカボウズ,カワウソ
1985年 愛媛県
執筆者の父親が祖母から聞いた話に、タカタカ坊主が出たというものがある。ある夜、中門の戸がたたかれるので開けると高下駄を履いた小僧がいる。どんどん背が高くなるので「高いねや」と言うと低くなり、「低いねや」と言うと高くなる。伸びきった頃を見計らって棒で足を払うと一匹のカワウソになり逃げて行った。

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ノビアガリ,タカタカボウズ
1985年 愛媛県
カワウソがノビアガリやタカタカ坊主に化ける。北条市横谷のタカタカ坊主は人が見上げると大きくなり、見下げると小さくなって逃げた。丹原町の高坊主は淋しい夜に出た。魚島村や重信町の高坊主は小坊主である。見ていると大きくなるが、すうっと消える。
類似事例

ノビアガリ,タカボウズ
1985年 愛媛県
重信川の伽藍通りで高坊主に出会った。ぞっとして目をつむったが、恐いもの見たさでちょいちょい見ると、そのたびに高くなった。川の近くによく出るので、カワウソのお化けだという所もある。
類似事例

カッパコゾウ,カワウソ
1973年 三重県
話者が子供の頃、学校帰りに河原を歩いていると、河童小僧が出てくると言って逃げて走ったという。河童とはカワウソのことだという。神社の裏に池があり、よくそこに鯉を取りに来ていたという。
類似事例

ミアゲニュウドウ
1956年
タカボウズとほぼ同じ。初めは小さな坊主頭で現れるが、はっきりしないのでよく見ようとすると、影法師のようなものがめきめきと大きくなり、屋根を乗り越して大きくなるという。全国的に伝えられている入道坊主などと大同小異。
類似事例

タカボウズ
1978年 愛媛県
竹薮の小道を歩いていると、白い着物を着た小僧が出てきた。みるみる大きくなり、天に届くほどになると、すーっと消えてしまった。。
類似事例

ザシキワラシ
1958年 岩手県
ある人が見た座敷童子は2尺(60㎝)くらいで髪を芥子坊主にした裸の子供。それが脇の下に入ってきたので捕まえようとしたが、鰻のようにネバネバしていて捕まえられなかった。戸は閉まったままなのに出たので、座敷に居るのだろう。念仏を唱えたら行ってしまった。
類似事例

フクノカミ
1986年 福島県
夜更け足音がするので外に出ると坊主がいる。「どこへ行く」と聞くと「貧乏神」と答えるので「貧乏神」と返すと、その家は貧乏になってしまった。その後、また坊主に出会い、今度は家に招き入れ丁重にもてなすと家は裕福になった。その坊主は福の神であった。
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オオニュウドウ,キツネ
2002年 愛知県
ある人が日暮れ時に長谷の池のそばを通りかかると急に自転車が重くなった。変だと思い後ろを見ると小坊主がすわっていて、みるみるうちに大坊主となった。これは大入道に違いないと思い石を拾って下の方に投げつけると変な声を出して消え、犬のようなものがぱーっと走っていったという。
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タカボウズ
1998年 奈良県
愛宕神社のお祭を見に行った子供3人が声をあげながら逃げ帰ってきた。藪から高坊主が出てきて、桃畑に入っていったという。高坊主には足がなく、真白い着物を着て角帯を締め、玉蜀黍の毛のような髪を生やしていたという。
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タカラバケモノ,ヒトツメノバケモノ
1976年 新潟県
話者の家の下の坂で昔、夜になると一つ目の化け物が「しょっしょっしょっぶんぶくちゃがまの毛が生えた」と言いながら坂を登っていた。あほうの男の子が退治に行き、取り押さえたらカナガメになった。その男の子は金持になった。
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バケモノ
1960年 福島県
山の上から「ぶっつありてい!!」と叫ぶものがあるという話を聞いたものが、それを捕まえに行った。暗い影のようなものが背中にぶつかった。毛がふさふさしていて四本脚の化け物で、箱に詰めて湯を入れ、翌朝開けると金がいっぱい入っていた。
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タヌキ,ニワトリ,キツネ,ティティコブシ
1931年 島根県
ある六部が怪物が出るという荒れた山寺に泊まった。夜に仏前で読経していると、天井が破れるような大きな音とともに西竹林の鶏三足だという大僧が降りてきた。その後、南池の鯉魚だというものと、北山の白狐だというものもティティコブシはいるかとたずねてきたが、六部の脅しで怪物は立ち去った。その後、六部によって怪物は退治された。ティティコブシは椿の花の化物であるという。
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キツネ
1972年 千葉県
いたずら小僧をお使いに出した。小僧は川原で昼寝していた狐を脅かしたら、川に落ちた。その帰り道突然暗くなり、近くに民家の明かりが見えた。そこに行くとお婆さんと寝ているお爺さんがいたので、ロウソクをねだると、お婆さんは、ロウソクをとりに行っている間、お爺さんに返事をしてくれと言う。お爺さんが「ばばあいたかな」と呼ぶのに答えていたが、だんだん大声になるので、驚いて逃げ出した。すると川に落ちてしまった。気付くとまだ昼間で、狐に仕返しされていた。
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コボウズ
1960年 愛媛県
50年前までは小坊主という妖怪がたびたび出た。出たときは大変小さいが、みるみるうちに大きくなる化け物という。
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テング
1963年 栃木県
昔、猿のように木に登るのが上手な子がいた。ある朝、その子が母親に今日は笠間の祭日なので今から行って朝飯までには戻ってくると言った。そして朝飯までに戻り、寝てしまった。母親は心配になり部屋に行ってみると、天狗が寝ていた。正体がばれた天狗は家から出て行ったが、長いあいだお世話になったお礼に、雹が降らないようにすることを約束した。
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ノリコシ
1956年
初めは小さな坊主頭で現れるが、はっきりしないのでよく見ようとすると、影法師のようなものがめきめきと大きくなり、屋根を乗り越して大きくなるという。全国的に伝えられている入道坊主などと大同小異。
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ヤマノヌシ,テング
1973年 山梨県
大和田山で杣が仕事していると1人の小僧が相撲を取ろうと言う。仕方なく相撲を取ろうとすると山の上から「そんなものと相撲を取ると死んでしまうぞ」と声がする。その声に驚き杣が相撲を取らずにいると小僧はどこかへ行った。小僧は山の主(天狗)が化けて出たものである。
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フチノヌシ,クモ,ガエル
1936年 鳥取県
やりこという者が山に行ってたばこを吸っていると、淵から主が上がって来た。蜘蛛が出て来て、やりこを淵に引っぱり込んでしまった。そして母親が番をしていたが、ガエルみたいなものに化けて上がってきた。そして巌峯寺に行くとガエルになって、化けて岩になった。
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ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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イケノヌシノダイジャ
1984年 新潟県
談義所坊という寺におとわという女中がいた。わらび採りにいって、金北山のふもと近くまで登ってしまう。おとわはそこで月の障りのために汚した腰巻を洗うと、池の主の大蛇が立派な男に化けて出てきておとわを口説く。男は白い馬に乗って迎えに来、ついにおとわは男と山へ登る。おとわは池を通りかかった和尚に鏡と亀甲の帷子の袖を形見に残してそのまま池に飛び込む。この形見は談議所坊の宝物となっている。
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