キジムン,キノセイ 1989年 沖縄県 キジムンは赤く、総角の髪をした子供のようなもので、ピンギの老巨木に住んでいる。キジムンはある人を毎晩漁に連れて行き、とった魚の左目以外は総てくれたので、その人は富を得た。しかし、次第に毎晩起こされるのが嫌になって、その人はキジムンの木に火を放った。キジムンは熱田に居を移したが、それ以降火を放った人の家はつぶれ、代わりに熱田の家が栄えた。
類似事例 |
|
キジムナー,キジムン,マジムン 1985年 沖縄県 キジムナー・キジムン・マジムンは、海や人家に住む。人を背負って海を歩いたり、三味線をならし歌を歌ったりする。屁やタコを嫌う。人を金持ちにする力があるが、嫌いなことをすると元の貧乏者に戻す。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは赤い顔の木の精である。大木のあるところや、人家・海に住む。潜るのが上手く、魚を取り、片目を食べて残りを人にくれる。屁を嫌う。
類似事例 |
|
キジムナー,キジムン,セーマ,ブナガヤー,ハンダミー,アカガンタ 1989年 沖縄県 キジムナーは子供の形をしていて、全身に赤い毛がはえている。古木に住んでいて、人間と仲良くなるといつでも魚が食べられるようになり、お金持ちになれるが、蛸や熱い鍋の蓋をぶつけたり、古木のまたに釘を打つと出てこなくなる。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは海や山・人家に住む。魚や貝を取る。山の珍味をくれる。屁を嫌う。
類似事例 |
|
ケンムン 1989年 沖縄県 ケンムンの特徴は、体が小さく子供のようで、赤い毛がはえていて、ウスクかガジアルの木にすむ。顔は猫のようだとも犬のようだともいわれる。足は長く、竹のように細い。漁が大好きで魚の目玉だけ食べる。相撲が好きでよく人に挑んでくる。7月頃海から山へ登っていく。蛸が苦手。ケンムンが家に着くと裕福になるといわれている。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは家の後ろのガジュマルの大木や黄金の花のあるところに住む。魚を捕ったり、黄金の花を掘ったりする。ガジュマルの木を切ることを嫌い、報復に人家を焼く。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは蓑をつけて人間に化ける。海や人家に住む。魚を捕って片目を食べ、残りを人にくれる。鳥の鳴き声を嫌う。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは女の子の姿をしており、海や山に住む。魚取りをする。男の人を背負って川を渡る。消えたりもする。屁を嫌い、約束を守らないとほっぽり出される。
類似事例 |
|
キジムナー 1989年 沖縄県 キジムナーは、小さい子供で真っ赤なちぢれ毛を垂らし猿に似ている。キジムナーは、夜中の12時から1時頃、山から火を盗みにおりてくる。友達になると毎晩海に連れて行かれ、必ず大漁になるが、どの魚も片目をとられている。大の字形になって寝るときは、キジムナーに2、3分圧迫され、意識はあるが身動きできない。キジムナーが来るときはウーとかすかな音がする。
類似事例 |
|
キジムン 1956年 沖縄で古木に棲む妖怪。内地のカッパに似て、赤ら顔の童形。ガジュマル・アコウなどの樹が百年以上を経ると、キジムンになる。海の魚を捕るのが巧みで、屁のにおいが何よりも嫌い。
類似事例 |
|
キジムナー 1970年 沖縄県 キジムナーは子供くらいの小さい体をしているが、ものすごい力持ちで木の主と言われている。古い木でないと住みつかない。夜になると自分の背中に人を背負って「絶対おならをしてはいけませんよ」といい水面の上を歩いて漁に連れて行く。そしてつれた魚の片目だけを自分がもらい、残りは全部その人にあげてしまう。普通は人に害を与えない。
類似事例 |
|
カッパ,キジムン,キジムナー 1972年 沖縄県 キジムン、キジムナー(木じもの)は、木の精霊である。いたずらを好み、寝ている人の胸に乗り邪魔をしたりするが、仲良くなると漁を助けてくれる。ただし海の上で放屁すると怒らせて船を転覆させるかも知れない。沖縄全般に様々な説話・名称有り。なお、『沖縄県史 民俗2』(355頁~361頁)ではキジムンを本土に於ける河童と位置づけている。
類似事例 |
|
キジムン,キノセイ 1985年 沖縄県 キジムン・木の精は人間に変身することができる。シーガミの珊瑚礁の先の海や、人家の後ろにある老樹の根元や、安里八幡庭にある古い木に住んでいる。貝や魚をとる。住んでいた木の根元を焼いたら、燃えさしの細い薪を目に付き指した。その後、その家の子孫は目の病気にかかる人が多くなったという。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーはアコウの木に住む。鍋を借りに来て、返す時には虫の煮た物が入れてあった。住居の木を焼かれたことへの報復として、家や家族を全部焼いた。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは人家や海に住み、魚を捕る。暁の鳥の鳴き声や屁を嫌う。
類似事例 |
|
キジムナー 1970年 沖縄県 キジムナーは古い木の穴に住んでいて、キジムナービー(線香の火ぐらいの青い火)を持って、ちょこちょこ歩く。人が寝ていると上に乗り押さえつけて苦しめる。
類似事例 |
|
キジムン 1969年 沖縄県 ある男がキジムンと友達になったが、妻が嫌がって、キジムンの棲むウスクの木を焼いて追い払った。数年後、キジムンの転居した木を訪ねて、うっかり木を焼いたことをもらしてしまい、男はキジムンに眼を潰された。
類似事例 |
|
ティヤーチャー,キーヌシー 1967年 沖縄県 キジムナーのことをティヤーチャー(指が8つある)とか木ヌ精といい、男女のわからぬ小さい子供で真っ赤な縮れ毛をたらし、猿に似ているという。夜に山から火を盗みに現われるという。友達になると毎夜漁に連れて行かれ、必ず大漁になる。ところがどの魚も片目を取られているという。大の字型に寝るとキジムナーに圧迫され身動きが取れなくなる。またキジムナーが来るときはウーとかすかな音がする。
類似事例 |
|
キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは海に住み、魚釣りをしたり魚のいるところに集まって遊ぶ。おならを嫌う。
類似事例 |
|