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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オンブイシ
1973年 三重県
海女が磯に行ったら「おんぶ、おんぶ」と呼ぶ石があり、子供を背負ったような形をしていた。家に持ち帰ったら家運が栄えた。

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トラゴイシ,ジュウロウミガワリノイシ
1977年 神奈川県
昔、子供に恵まれない妻が弁財天に願掛けしたところ、ある朝、枕の下に美しい石があった。弁財天のお授けだろうとその小石を大事にしていると、妻は身ごもり女の子を産んだ。この小石は女の子の成長とともに大きくなり、後にこの子と結ばれた男の身代りとなったりもしたので、別名十郎身代りの石ともいう。
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ビジョ,シンセキ
1939年 香川県
漁夫が不思議な石を拾い、卜者に見せると海神から賜った神石だと言われた。その玉は理想の夫が見つからずに入水した美女の魂が小石になって漁夫に拾われたのだという。
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フウフイワ
2001年 愛知県
日間賀島の彦間の浜に2つの格好の良い石があった。ある時三河一色の人がこの石の片方を船に積んで帰った。その夜から女性の泣き声が聞こえるようになり、ある日その石から聞こえてくることがわかった。石を元の場所へ返すと泣き声は止んだという。それから日間賀島の人はこの石を夫婦石と呼ぶようになった。
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カエルイシ,ヤマンバ,オンナ
1984年 長野県
山姥の呪いを逃れて去っていた男を待っているうちに、女は石となってしまった。それでも男の帰りを信じて待つ女の姿だといわれる。それが不帰石とも呼ばれている。
類似事例

〔センビキイシ,チビキイシ〕
1956年 宮城県
多賀国府があったころ、この里に住む女に通う男があった。近くに大石があり他所へ運んで砕かれることとなったが、男はその大石の精であった。運ばれていく前夜、男は女に別れを告げ「明日は何百人で引いても動かぬが、あなたになら引かれよう」という。はたして動かない石を「わたしがひく」と女が申し出る。気狂いに引かせるのも面白いと女に引かせると軽々と動く。女は国府から褒美をもらって幸せになる。これを千引石といい、志引観音堂の丘の下の田に残る。
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ナガレボトケ
1952年 佐賀県
若い女の「流れ仏」を拾ったが、自家近くに埋めて祀らず、浜の納屋近くに捨ててしまった。ところが病気になり、法印様に見てもらうと、「流れ仏が祀ってもらいたがっている」という。そこで石の恵比寿さんを自宅に祀ると病気も良くなり、漁もうまくいくようになった。
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リュウグダス,ニビ(イビ)イシ
1986年 沖縄県
旧暦3月3日に浜へ出て小石を拾うのは、一種のマナの呪力を期待しているものである。ニビ石は女性神人が拝む例が多く、彼女ら自身が神女として沖の魚を招いているのだという。
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コダキイシ
1931年 青森県
北津軽地方に、懐中すると必ず妊娠するといわれている石を産する地がある。それはある滝壷の河原で、その小石をほしいと思った女性が歩いていると、ふっと1個の石を見つけて拾うのだそうだ。それを懐に入れて帰ると、いつもと体の状態が違ったように感じるのだという。
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イシ,タタリ
1961年 岡山県
笠岡市横島の海岸に石が流れ着いた。子供達がその石に小便をしたら大病になったという。またこの石に小便をすると性器がはれるといい、女性の場合には女性の性器が発達して一人前の女になるといってひそかに女の人が小便したりまたがったりした。この石はもとは道通神社にあったという。
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キツネ
1938年 長野県
度胸のいい人が山で「おぶさるべ、おぶさるべ」と狐が言うので綱を持っていって、それをぶされと言い、おぶって帰ってきた。家に帰ると石地蔵をおぶっていた。
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ゴシキガハマ
1974年 京都府
五色ケ浜に漂着した若い女の水死体が抱いていた赤ん坊は、五色ケ浜の小石を手にすると泣き止んだ。赤ん坊の死後、五色ケ浜の小石を持ち帰る者は激しい腹痛に襲われたが、「子どもや、おまえの石をもろうて行くで」と唱えるようにすると腹痛は起きなくなった。
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イシ,ナンヨウノヘビ
1967年 福島県
昔、伊勢参りの帰途、下駄に小さな石が挟まったが、どこまで来ても取れないので不思議なこともあるものだと思いながら、お伊勢参りからついてきたのだからと、家に持ち帰り神棚に上げておいた。ところが石はだんだん大きくなり、やがて一抱えもある大石となった。不気味に思い、紫の布に包み、柏神社と名づけお祀りした。この石の正体は南洋の蛇が変わったものだということで、この石がたくさん子を産んで、その1つが新沼に祀られているという。柏神社の祭りでは、罪ある者がみこしを担ぐと必ず身が縮まり、罪ない者が担ぐと、どんな大石でも楽に担げるという。
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ヘソイシ
1967年 福島県
岩穴にあるへそ石は人のへそに似ているからそう呼ばれている。この石を穴から取り出したら暴風になったので元に戻したという。この石が見えなくなると嵐が起こるといわれている。昔、房州の船がこれを持ち帰ったら疫病が流行したといわれ、また、房州の海岸にこの石が流れ着いた時に、村人が藁打ち台に使ったら疫病が流行り、占ってみると、自分は永崎のへそ石だ、返さないとますます病気を流行らせるといわれたのでその通りにしたこともあるという。
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リュウイシ
1990年 長野県
田のあぜにある石を竜石と呼んでいて、竜がくわえてきて落とした石だといわれている。家の庭へ持ってくると災難が続いたため、元へ返したのだという。
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ウバイシ
1990年 長野県
宮向こうの上田に、姥石がある。昔、嫁いで三年経っても子どもが産まれない女性がしゅうとに追い出され、石に抱きついて泣いていた。するとまもなく子供が出きたので、家へ戻ることができた。以来、その石へ願をかけると子宝に恵まれるという。
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イシカンノン,ヒカルタマ
1984年 長野県
尼僧が石を拾おうとしたが、小さいのに持ち上げられない石があった。その石から夜に青い光が出るので村人は怖がった。庄屋の主人の夢に老人が出て、石を手厚く祀るようにと言った。すると石は大きくなっていき、現在では手のいぼに効用があると言う。
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ヤマノカミ
1979年 福井県
昔、中西佐平の家の主が漁に出ると、度々石が網にかかった。その度に捨てていたが、ある夜、夢のお告げで「私は石は石でもただの石ではなく、山の神である。大水が出たときに流されてしまった。陸へ上がりたいので次にかかったら上げて山に祀ってくれ」と頼まれた。次に海に出ると案の定石がかかったので、山に祀った。
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バンバアイシノタタリ
1991年 神奈川県
ばんばあ石を敷石にしたところ、家族全員に祟った。行者の言う通り、八幡様に納めると病気は治った。ばんばあ石が雨乞いのために沈んでいる間、じんじい石が淋しがるので、めかけ石をそばに置いたといわれる。
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シンニョ,ホウジュ
1955年 山梨県
昔ある男が淵にまさかりを落として、探しに水に入ると水底で神女に遭い、宝珠をもらった。以後紙に願いを書いて淵に投ずれば何でも叶って豊かになったが、宝石を女房に見られると貧乏に戻った。
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ネコ
1962年 島根県
漁師が烏賊を取って夜遅く帰って、まず持てるだけ持って帰りまた取りに行くと船の中にはもう烏賊がなくなっていた。猫が捕っていったので山へ行くと猫が石を投げてきた。
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