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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カミナリ,ネコノヨウナモノ
1921年 兵庫県
ギンショウ寺という寺の井戸に落雷したとき、その和尚が井戸にふたをし、平行した雷はここへは二度と落ちないと誓った手形を残して戻っていった。その手形は猫の手のようなあとがついている。

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ライ
1915年 兵庫県
ある時、寺の井戸に雷が落ちた。和尚が井戸に蓋をしたため天井に昇れなくなった。雷は陳謝し、桑原には永久に落ちないと約束して、その証拠に手形を記して許された。それ以来、雷は桑原と聞くと他所に鳴って行く。その寺では猫の手のような墨の痕がついた古い紙を大切に保存している。
類似事例

ショウトクタイシ,カミナリ
1932年 奈良県
雨が降り続いた後、井戸に雷が落ちた。その後、上から聖徳太子が落ちてきて、大きな岩で井戸にふたをした。それ以来、雷はそこへ落ちない。
類似事例

カミナリ
1933年 兵庫県
今津にある神社の井戸に雷が落ちた。神主が上から蓋をして再び落ちないように約束をした。しかし、今ではその約束も破られたのか、毎年当地には雷がよく落ちる。
類似事例

カミナリ
1932年 奈良県
ある日、興福寺の金堂で雨宿りをしていると、雷が堂の前に落ちた。すると猫の子のような形をした雷が天から落ちてきた。その雷はあっという間に天に登った。
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カミナリノコ
1970年 山形県
ある夏の真昼、大雷がとどろき、にわか雨が降ると、雷の子が雲から足を滑らし、黒滝の向川寺の庭に落ちた。大徹和尚はこれを捕まえ、毎日境内の草むしりをさせた。飽きた雷の子は、天に帰してくれと願った。和尚は、境内に草が生えないようにすると約束させ、約束のしるしに太鼓のばちを取り上げて帰してやった。以後、境内には草が生えなくなったという。
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ライジン
1941年 大阪府
落雷の被害で困っている地域があった。ある時、雷が井戸に落ちたのを見た勇敢な青年は、大石で井戸を閉鎖して、雷神を監禁した。二度とこの地に雷を落とさない事を誓わせると、青年は雷神を放免してやった。以来、この地に落雷はない。
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ネコ
1957年 愛知県
足助の寺の和尚が葬式で棺を出して行くと雨が降った。和尚が数珠で払うと晴れた。寺に帰ると寺の猫の片目が潰れていた。おまえはここには置けない、といったら、猫は裏の山に逃げた。いまでもそこに祀られている。
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カミナリ,ヘソ
1921年 奈良県
大和秋篠寺には雷の臍という碑がある。天平の頃金堂に落雷して火事になったときの長老が、呪文をとなえて雷をとらえ、その臍をぬき再び落ちないと誓わせて放してやったといい、その臍を埋めたところであるらしい。
類似事例

カミナリ
1921年 大阪府
古市村誉田八幡様の井戸にも昔磊落があり、大黒様に金の盥でふたをされ、二度と落ちないと約束し許されてから、雷がおちたことはない。
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ネコマタ
1968年 岡山県
掌善寺、ごま屋、きさ屋に猫又がおり、この3匹の猫がごま屋の爺の葬式で屍体をとって喰う相談をしていた。それをゲンコウ和尚が聞きつけた。火葬場に行く途中で雷鳴がとどろき人々はとんで逃げた。黒雲の中には3匹の猫がいて死体をとろうとしていた。その時和尚が数珠で掌善寺の猫をたたいたのでこの猫は片目がつぶれ、その後死んだという。
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カミナリ
1921年 大阪府
誉田八幡宮の井戸へ落雷した、大黒天がこれを封じると雷神は誉田には落ちないことを約束して許された。
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テング
1974年 栃木県
下野国宇都宮あたりにある東盧山盛高寺の祥貞和尚が、ある時天狗に腕を貸してくれと言われた。和尚は手を引抜いて持っていかれては困ると言うと、天狗はそういうことはしないが、ただ手を貸すと言ってくれと頼む。そこで和尚が貸す言うと天狗は感謝して帰ったが、和尚の腕は短くなった。しかし30日ほどたった時に、天狗が再びやってきて腕を返すと言い、火除けの銅印をくれたという。その日から和尚の腕はもとにもどり、またその書は火防になった。
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ライシン
1933年 三重県
ある時、雷神が誤って農家の井戸に落ちた。農夫は井戸に蓋をして天に帰さなかった。雷神は自分は桑が嫌いだから桑原と唱えれば落ちないと約束して、天に帰してもらった。
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カミナリ
1974年 奈良県
和州塙村の酒家に、夏の頃雷が墜ちたと思ったら、土蔵の響く音がした。家の者が蔵の戸を開けて見ると、鞠のような火の固まりが転び回り、黒煙が充ち満ちていた。しばらくすると柱を登って消えてしまったという。その痕は犬がかんだようになっていた。土蔵にあった金屏風の金箔が全部変わって、ある所は黒く乱れて、雲のようだった。中に朱円が5カ所できており、人は「雷画の屏風」と言った。
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カッパ
1933年 山口県
河童の手形が残されている。馬を引き込もうとして失敗した河童が、再び悪事を働かぬと誓いをして許してもらった詫証文である。
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ハクリュウ,カネ
1940年 香川県
頭に珍しい梵鐘をかぶっている白龍を退治しようと、ある豪勇の武士が立ち上がった。かろうじて白羽の矢で射殺し、龍の鐘を奪い取ると、それを寺に寄進した。えもいわれぬ妙音なのであるが、白龍の霊が宿るため、無念の涙として毎年夏には鐘から水滴が落ちてくる。後年、高松藩主がこの鐘を持去ったところ、鐘が「国分寺へ戻りたい」となったので、また戻したという。
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カミナリ
1921年 大阪府
桑原の井に落雷があり、井から上ろうとするときに村民が井の上にふたをしたため、雷が大変苦しみ、二度とこの地に落ちないと言うので許された。それから桑原桑原といえば雷が落ちないという。
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カワタロウ,カッパ
1992年 宮崎県
泉福寺の和尚が川の河童に石を投げたら、河童の好物の豆腐が割れてしまった。和尚が再び通りかかると水が増えていて通れなかったが、包丁を挿した豆腐を持って通ると水は引いた。以後、泉福寺に参る人は魔よけに針を刺した豆腐を持参した。
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フルネズミ
1936年 岩手県
和尚さまが居つくたびに化物に食べられてしまう正法寺という寺があった。そこに托鉢の和尚さまが泊まった。和尚さまは釜の中で寝たので、化け物に食べられずにすんだ。そして化物の正体は古鼠であり、デンジョウ坊という猫が嫌いなことを知ったので、その猫を借りてきた。そして猫と鼠が戦い、共倒れになった。和尚さまは猫を厚く葬り、寺の住職になった。
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ミソシ
1958年 石川県
河童(みそし)は人畜を害さないと約束し、神社の柱に手判をしてかえった。その跡は今も残っているという。
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