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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ネコ
1996年 京都府
晩に猟師が溶かした鉛を鋳型に流し込んで弾を作っていた。この様子を飼猫がじっと見ていた。翌朝、猟師が山に入り、山鳥を見つけて撃つとカーンと音がして弾が跳ね返った。もう一発撃つと同じように跳ね返った。近くに寄って見ると、飼猫が蓋を持って弾を受けていた。昔から猟師の間では、猫のいるところで弾丸作りをするなと言われている。

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ネンブツダン,バケモノ
1992年 奈良県
猟師は念仏弾(ねんぶつだん)という弾丸を一発持っている。その弾丸を使ったら猟師を辞めなければならないという。山で化け物に遭遇した時、撃つ弾をすべてはじき返されてしまい、最後の念仏弾で撃ったら命中して助かったという話がある。
類似事例

ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
類似事例

ネコ,バケモノ,アクヨケ
1993年 鹿児島県
猫は猟師がいくつ弾丸を作ったかを知っていて、打ち尽くすと化けて出る。だから、猟に行くときは鉄の弾丸を一つだけ別にバンドの端のほうに用意する。化物をこの弾で撃ったら、自分の家の飼い猫だったということがあったという。
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チャガマ,バケネコ
1941年 不明
ある猟師が茶釜の蓋をきせるのを忘れて山へ出た。すると家にいた猫がその蓋を持って化けて山に先回りした。猟師が鉄砲を撃っても化猫は茶釜の蓋で弾をよけてあたらない。猟師が南無阿弥陀仏を切り込んだ祈りの鉄ダマをうつと、茶釜の蓋は割れて化猫をしとめることができた。家の猫が殺生をやめさせようとしたのだとも。
類似事例

オニ
1985年 和歌山県
鬼が百姓をずっと苦しめていた。そこで火縄筒に南無阿弥陀仏の鉛弾を込めて撃ったら、南無阿弥陀仏というご祈祷の神霊により、いつもは全く鉛弾を受けつけなかった鬼が傷ついて死んだ。
類似事例

フチノヌシ
1991年 長野県
沢にいた大蛇を金の弾で撃ち頭部を薬用として持ち帰って保存していた。家が焼失した際に、金の弾だけでもと探したが見つからなかった。
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ヘビ
1975年 福島県
ある猟師が兎を撃ったら蛇が出てきた。蛇に鉄砲を撃ったら睨みつけてきて、猟師は病気になってしまった。
類似事例

マモノ,ヤマオトコ
1960年 長野県
マモノ(山男)に出会い、ナベアシ(鉄)の弾と銀の弾を撃ってやると、会ったことを人に言わなければ山で守ってやると山男は言った。夜弾を鋳るときに数えると、マモノが聞いていてそれだけ撃ってしまうとマモノにやられるという。
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サル
1931年 長野県
ある猟師が山で妊娠していた猿を撃った。その後間もなく猟師の3人の子が死に、血統が絶えてしまった。猿を殺した祟りと言われている。
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ドウサイ
1936年 岐阜県
山小屋へ毎晩美しい女が来て糸車で木綿糸を引いた。女が怪しいので木こりは猟師に頼んで撃って貰った。何度撃っても当らないので行灯を撃ったところ、翌朝どうさいの目に弾が当り死んでいた。それは3尺程の大きさだった。
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オンナ,キツネ
1976年 山口県
猟師の鴨撃ちの猟棚はちょっと寸を違えて作ってしまっても化物が出ると言う。あるとき、闇夜に火が出て女が木綿車を廻すのが毎晩でた。鉄砲で撃っても手で弾をはねてしまって効かない。人に相談して、糸車を撃ったら消えた。きつねかもしれない。
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ネコ
1965年 高知県
殺生人が猫の前で鉄砲の弾こめをしていたら、猫が先回りしてきれいな娘に化け、糸を引いていた。いくら撃っても当らない。嫁の助言で糸車の芯を撃ったら、猫は死んだ。猫の前で弾丸をこめてはいけない。
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ヤマオトコ,カイブツ,カネノゼン,テッポウ
1984年 長野県
猟の為に山に入ったが何も捕れず雨が降り始めたので小屋で休んだ。山男が出てきて勝負しようと言ってきたので、撃つが弾き飛ばされた。特別の弾で撃つと怪物は落ちた。猟師は下山後、銃を埋めて殺生をしてはいけないと言い残して死んだ。
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テンチュウ
1980年 兵庫県
播州市原村から1里ほどいった所の村の猟師2人が、猪と間違えて1人の猟師の父親を射殺してしまうものの、どちらの撃った弾かは分からなかった。但し10数年後の同じ日に、父が射殺された方の猟師も他の猟師に誤射されて死ぬ。皆は父親を誤射したのはこの息子であり、天誅が下ったと考えた。
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テクラダ
1956年 宮城県
貧しい者に高利貸しをして金持ちになった弾三郎という者がいた。ある時、貧乏人の女房が着物を質に金を借り、のちに返しに行く。弾三郎は期限切れを理由に着物を渡さない。母の形見だからと泣いて頼むが断られ、女は間もなく病死する。翌年弾三郎が蔵を開いて虫干ししていると、質物にとった着物の袖からやせた女の腕がのびてきて弾三郎の顔を撫でたので彼は気絶する。弾三郎はそのまま病死、続いて家内残らず死に絶え、屋敷跡は田になり、手倉田といった。
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サル,タタリ
1996年 香川県
猟師仲間のあいだに、はらんだ猿を撃ってはいかんという言い伝えがあった。それなのにある猟師がはらんだ猿を鉄砲で撃った。その猟師の子は猿のように手をついて歩く子になった。
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ヤマガミサマ
1973年 富山県
猟の時の銃の弾は鉛製であった。たまは一度獲物を仕止め、その体内に残ったのを出し、新しい鉛に混ぜ、イリナベで溶かし、鋳型に流して作る。古いたまを混ぜると「山神さまの獲物を余計とれるようにしてくださる」と言われていた。
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ヘビ
1995年 島根県
昔、ある家の先祖が、池にいる大きな蛇を撃ちに行くと、池のほとりには、たらいで着物をすすぐ婆がいた。鉄砲で撃とうとしたがかなわず、帰って青銅の弾を作った。今度は蛇が大きな口を開け、波を立ててやって来た。口の中に弾を撃ち込むと蛇は死に、谷に流れ落ち、池は干上がった。家に戻った先祖は、はんどうに入った水を飲み、ころっと死んでしまった。
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キツネ
1971年 岐阜県
野志にいたヨヒョウという猟師は、鼠の油揚げを家の軒に吊るして狐をおびき寄せ、撃っていた。あまりにたくさん狐を撃ったので祟られて、毎晩「ヨヒョウさ、狐来た」と雨戸を叩く音がして、気が狂って猟師をやめてしまったという。
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シカ,ダイジャ
1931年 大阪府
飼い犬を伴って出かけた猟師がいた。ところが、頻りに犬が吠えるので獲物を取り逃した。怒った猟師は犬の首を切り落とすが、犬の首が猟師を食わんとした大蛇に噛み付いたため、猟師は間一髪助かった。
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ヤマイヌ
1959年 長野県
犬と共に猟をしていると、夜中になって犬が大きな声で鳴く。うるさいので斬ってしまうと、その頭が猟師の頭上にいたうわばみに食いついて、猟師を救ってくれた。猟師は感謝して、石碑を建ててその首を祀った。
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