ヘビ 1931年 長野県 高井高明神の斎宮は11~12歳の女で、深夜に独りになっても畏れることなく神に仕えていたが、月水(月経)が始まると小蛇が出てきて女を追いかけてきたので女は家に戻り、新女と交代したという。この蛇は里宮の地主で、年をとっても大きくならず、神木の空洞に隠れていると古老は伝えている。
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タタリ 1971年 静岡県 不良の源太が、悪さが高じて村人に殺され、村人はそれを喜んだ。村人が病気になり、源太の祟りだとわかる。地蔵様をまつったら病が治った。
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ネコガミ,サルガミ 1976年 岡山県・広島県 備前、備後には猫神、猿神がいた。
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シンイ 1975年 静岡県 卜筮の結果、内裏に伊豆の神の祟りがあると奏上された。伊豆国に言上し調べたところ、ある二柱の神にいわれのある土地を勝手に開拓し、神宮や池を造っていたという。神異は人知では計り知れない。
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ハクウ 1978年 京都府 天明6年12月、山科郷で猟師が変わった鳥を捕まえた。見世物師が欲しがったが、妙法院殿がこのことをお聞きになり召し上げられて叡覧に備えられ、白烏であるかもしれないから、菅家清家に瑞兆であるかどうかの意見を申すようにとの勅があった。
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クチナワ,トウビョウ 1979年 広島県 安芸に小くちなわと呼ばれる蛇神がいる。また、人家に近寄り蛇神を使う者がいる。その家には小蛇が多く集まり、他人に憑いて災いをなす。それは四国の犬神や備前児島の狐のようである。中国の猫児もこの類といえる。
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ヘイハチボウ 1975年 岡山県 ヘイハチボウは祟り神で、子供が酒を持っていってまつる。平八坊はこの村の者であったが、事情があって村中の者に殴られ死んだ。するとショウカンが流行って村中に病人が出たので法印に頼んで神にまつってもらった。
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タクセン,カミ 1994年 福島県 社日の日に村の女の年寄り達がお籠をしていると、神に憑かれて託宣をする人がいる。
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タタリヲナスシッチ 1969年 福島県 双葉郡にも祟りをなすという田があったという。
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アクリョウ 1977年 藤原広嗣の悪霊が祟りをなした時、広嗣の師匠である吉備真備に勅を下し、その霊を棍誘させたという。
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ヨウジュツ 1977年 外国に金蚕猫鬼等、様々な妖術があり人を悩ます。我が国四国の犬神や安芸の蛇神(とうびょう)、備前児島の妖狐等人に憑いて災いをなすものも邪道である。
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ノリワラ 1967年 福島県 はやまの神がよりついて託宣するものをのりわらと称する。多分「告童」の意味だろう。はやまごもりの当夜、神前に座して潔斎した村人に祈祷のことばを唱和されると、たちまち神が乗り移って身体に震動をおこし、聞くことに対して託宣する。
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リュウジンノタタリ 1964年 秋田県 竜神は現在は堀之内西のA氏の内神だが、以前はそこに住んでいた人の内神であった。長年まつっていなかったがその土地に借家を建てて貸したところその家で病人が絶えず、内神をまつってくれと頼まれたので最近新しくまつった。
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イヌガミ,サルガミ,スイカズラ 1936年 徳島県 頭は猿、胴は犬、尾は蛇という怪獣、鵺(ぬえ)が武人によって退治された時、頭・胴・尾が分裂して、頭は讃岐国へ行って猿神となり、胴は阿波国へ行って犬神となり、尾は備前国へ行ってスイカヅラとなって、人々に禍をもたらす様になったと伝えられる。
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イヌ 1980年 岡山県 備前国に、僧の念仏に節をつける犬がいるが、その犬は人が門前に来た時は、訳の分からぬ声を出して僧に従って歩くという。
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チテイコク 2001年 甲賀三郎は六十六か国の山々を探して春日姫を救出したが、人穴に落とされて地底国を遍歴した。好貢国、好湛国、草微国、草底国、雪降国、草留国、自在国、蛇飽国、道樹国、好樹国、陶倍国、半樹国、維縵国を巡る。次々と神仏名を挙げ、インドのことにまで言及している。
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チイカコク,コヒトコク,テナガコク,ミツカシラコク,ロクロクビコク 1974年 日本の周辺には長人国,小人国,長臂国,三首国,飛頭蛮国という国があったとされる。
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クロイカオ 1976年 愛媛県 横島の南側の絶壁で、源十が烏賊をとっていると、絶壁の中程の洞穴から真っ黒な頭がにょろっと出て「源十くうた・・・」と呼び続けた。源十は逃げ帰った。以後人々はこの漁場を「源十びた」といい、語り継いでいる。
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ヤマノカミ,サルガミ 1965年 岐阜県 滝の向こうの国にたどり着いた旅の僧が、村人に歓待され、嫁をもらってそこで日々を過ごすことにする。村人に徐々に肥えさせられた僧は山の神(猿神)への生贄にささげられようとしていたのであった。(話の後半は省略されている)
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エビス 1984年 新潟県 家の神としてまつられているエビスが春に出かけて、秋には稼いで帰ってくる。
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アクリヤウ 1983年 京都府 将門の征伐に加わった平忠文は勅賞が与えられず、憤死して悪霊となった。そのため、勅賞を与えぬよう進言した清慎公の子孫は少なくなった。また忠文の孫である一の皇子をさしおいて東宮にたった冷泉院は、忠文の死後に物狂わしくなり、院の子孫にはいずれも不幸が起きた。かの悪霊の仕業だろう。
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