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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ダイジャ
1941年 新潟県
刀鍛治の家に美しい娘がいた。武士がきて刀を作るので娘を嫁にくれ。作る姿は見ないでくれと頼んできた。鍛冶屋の老父がその姿をこっそり見ると、大蛇であった。そこで鶏を早めに鳴かせて、千本の刀が出来上がる前に夜明けにして、娘の嫁入りを阻止した。

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オンバ
1963年 徳島県
刀鍛冶の元へ女に化けたおんばがやって来て、一緒に仕事をしていた。刀鍛冶は一晩に刀を1000腰打てたら女房にすると約束した。夫を取られると思った本妻は、おんばが999腰打ったところで鶏を鳴かせたため、おんばは夜が明けたと思って逃げていった。
類似事例

ウロコ,ダイジャ
1941年 新潟県
美しい娘がいた。若い武士が毎晩のように訪れて来るようになった。武士は無口であり、娘はそれが不安だった。娘が武士の着物に針を刺し、朝それを辿って行くと川であった。針の傷で死んだのは大蛇であった。その後生まれた子供には、脇の下に鱗が生えていた。
類似事例

ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
類似事例

ヘビ
1971年 長野県
大蛇が寺の石段にいて参詣ができない。娘を嫁にやる約束をして退いてもらい、3人の娘に話をすると末娘が嫁ぐという。祝言の後、末娘は千本の針で蛇を退治したが蛇の執念に取り付かれる。その後老婆に助けられて大きな家の跡取息子に見初められ、運が開けた。
類似事例

ダイジャ
1955年 青森県
大蛇が長者の田に水を入れ、代わりに3人姉妹の末娘を嫁にもらう。末娘は栓をして針を刺した千成瓢箪を沼に投げ、水に沈めるよう言う。大蛇は沈めようとして針に刺され死んでしまう。その後、娘は長者の長男に見初められて結婚し、安楽に暮らす。
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アカオニ,アオオニ
1997年 宮城県
刀鍛治が百本の刀を献上することになり、刀打ちを始めるにあたって、家内に仕事が終わるまで七日間絶対に鍛冶場に近寄るなと厳命した。ふしぎなことに相槌の音がするので、家内が厳命を破ってのぞいてみると、赤鬼・青鬼が相槌を打ち、主人が真っ赤に焼けた鉄を口に銜えて打っていた。家内が覗いたのを察したか相槌はやみ、鬼の姿は消えた。
類似事例

ダイジャ
1963年 山梨県
けちな親子が息子の嫁に「飯の嫌いな子」をもらいたがる。ある日息子が山で泣いている女に出会う。「誰かに嫁にもらいたい」と女は言い、息子が「飯が好きか」と尋ねると、女は「飯ほど嫌いなものはない」と答えるので嫁にした。息子の留守中に女は大釜で飯を炊いて一気に食い、押入れに入って「人くさい」という。息子はただものではないと思い、「山へかえれ」というと、女は「帰るが飯を籠一杯に持っていく」という。籠を背負って山へ行くが籠がだんだん軽くなるので振り向くと女の着物を引っかけた大蛇がいた。
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ヘビノコヲウム
1956年 宮城県
昔,この地方に母娘が二人で住んでいた。毎晩のように娘のもとに美男の若衆が忍んで来るが,何処の誰かわからない。どうも化生のものらしい。母の言葉に従ってこっそり長い糸を針で袴の裾に縫い付け,翌朝二人で糸を辿っていった。糸は裏山の大木の所まで続いており,根元の穴から呻き声と「俺が死んでも,子供を千疋つくったから未練はない」という言葉が聞こえた。驚いた母娘が和尚の教えに従い,菖蒲と蓬の湯を沸かして娘を入浴させると,娘の体から千疋の子蛇が出てきた。若衆は蛇の正体を現して死んでいたという。
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ダイジャ,カエル
1929年 長崎県
蛇にかまれようとしていた蛙を、庄屋は娘をやるといって助けた。蛇は娘を貰いに毎日やって来て、貰えないと村を大水で流すと言ってきた。庄屋は仕方なく娘を大蛇に嫁がせることにした。嫁入りのために池に行った娘が、大蛇に引き込まれそうになった時、周りから数多くの蛙が出てきて、大蛇に飛びついて食い殺し、娘は助かった。
類似事例

ヘビ,カニ
1923年 京都府
ある娘が殺されそうな蟹を助けた。娘の父は、蛙を呑もうとしている蛇を助けようとして、蛙を助けたら娘を嫁にやる、と蛇に口走った。その夜蛇が青年に化けて娘を訪れたが、父親は娘を厳重に閉じ込めて蛇から守ろうとした。蛇は違約を起こって押し入ろうとしたところ、無数の蟹が蛇を倒して娘を救った。
類似事例

ヘビ
1988年 静岡県
昔、長者が末娘を蛇の嫁にやることになったが、末娘は嫁入りの際に千成ふくべ(瓢)と共におぼこさん(人形)と針を1000本持って行き、知恵比べの末に蛇は死んだ。娘は蛙(きゃある)のお婆さんに身をやつし、ある長者の家に辿り着いた。持参した縮緬の着物を着て身なりを正すと家の者に見初められ、跡取りの嫁として迎えられた。
類似事例

ダイジャ,カエル
1939年 岩手県
長者が蛙をたすけるかわりに大蛇に娘を嫁にやる約束をした。3人娘のうち、末娘が嫁に行くことになるが、一計を案じて大蛇を退けた。その後、娘は長者がたすけた蛙に、被ると老女になる頭巾をもらい、やがてある長者の家の嫁になった。
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ダイジャ
1996年 石川県 
年に1回、山の池の大蛇に娘を1人奉げる事になっていた。ある家に3人娘がいたが、1番目と2番目は断り、3番目が承諾した。両親は「大蛇が口を開けたら投げ込め」と言って針千本を渡した。娘はそのとおりにして、ちょうど娘の三回忌の法事の最中に帰ってきた。
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ヘビ
1972年 岐阜県
安八郡に安八太夫という豪農がいた。ある日照りの年、蛇に向かって雨を降らせてくれたら娘をやると言ってしまい、雨が降ったので蛇に末の娘をやることになってしまった。娘は夜叉が池の主である蛇に嫁いだ。後に里帰りして昼寝をしていた娘が「戸を開けて入ってくるな」と言っていたにもかかわらず母親が入ってしまい、娘を見ると大蛇になっていた。以来、娘は大木の枝を風なしで揺することで来訪したことだけを告げるようになったという。
類似事例

オンバ
1963年 徳島県
絶壁の渓谷におんばという超人間的な人が住んでいて、猪や鹿、蛇を獲って食べていた。ある時、そばに住む刀鍛冶の元にやって来て刀の打ち比べをした。おんばは焼けた鉄を手だけで立派な刀にしてしまった。刀鍛冶は恐くなり、火を焚いて鶏を鳴かせた。するとその鳴き声におんばは驚いて大きな音をたてて山に帰った。
類似事例

ヘビノヨメ,サンシュノホウモツ
2001年 青森県
昔、ある百姓が、自分の娘を嫁にやると蛇に約束し、末娘が嫁に行くことになった。娘は蛇に連れて行かれる道中で、老人から3種の宝をもらった。老人の教え通り、蛇の穴に2つの宝を投げ入れ、汚いおばあさんに見えるおばかあを身につけて、蛇を退治した。その姿のまま長者の家で庭掃きとして働くことになり、長者はそのおばあさんが美しい娘だと気づき、結婚した。
類似事例

ヤマンバ
1962年 徳島県
山姥が化けて鍛冶屋の嫁に行った。夜の内に刀を何本も打たないと山姥に喰われてしまう鍛冶屋は、木に留まっていたにわとりの足に湯をかけて鳴かせた。山姥は朝になったと思って逃げて行った。
類似事例

ダイリュウ
1932年 愛知県
決まって風雨の夜に、ある家の娘の元へやって来る美男子がいた。これを怪しんだ家人が、男の衣服に糸を結わえて後を付けたところ、大龍の棲む底なしの池へと入っていった。家人は暗澹たる気持ちになったが、間もなく、娘は蛇の子を沢山産んで亡くなった。
類似事例

ニイヤミョウジン,ダイジャ
1935年 群馬県
昔、利根郡にある山麓の長者に、三人の美形の娘がいた。或る日、田舎には珍しい美青年がやって来て、娘をほしいという。断ったが夕刻になると訪れる。不審に思った長者が氏神の新屋明神に祈った。翌夕、明神のお告げに従って青年に笄を渡し、鶏が鳴かない内にこれで溝を掘れという。青年は難なく掘って最後の一掘り直前に、新屋明神のご加護により鶏が鳴いた。青年は大蛇で、逃げた後に石が残った。
類似事例

ダイジャ,イケノヌシ
1971年 福井県
ある爺さんが田が乾いて困り、蛇ヶ池の主に、雨を降らせてくれたら3人の娘のうち1人を嫁に差し上げると約束した。はたして雨が降り、主は娘を迎えに来た。末の娘が嫁入りすることになり、針の袋を持って出た。男が池に入ろうとしたところを突き落とし、針の袋を投げ入れたら水が騒ぎ出した。数日して爺さんの家が火事になった。すると2匹の大蛇が出て来て家に巻きつき、水をくれと言ったが、村人は驚いて逃げてしまったので、蛇は焼け死んでしまった。
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