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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヒックリカエルドウ
1979年 新潟県
御堂がひっくり返ることがある。このようなことがあったので、衣を寄付した。家の中を嫌う観音なので、天曝観音と呼ばれている。

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コヤスカンノン
1973年 香川県
森氏が大阪・兵庫の店などから寄付を募ってお祭りしたのが観音様である。子安観音は落雷があったときに自分の子に雷が落ちないようにと持ち帰った。子安観音にある割れ目はその時に落ちた雷のあとであるという。
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ケリアゲカンゼオン
1983年 鹿児島県
日向の国の志布志という里で、日頃から観音を信仰している女がいた。その夫が猟師だったので、夫の悪行を嘆き、何とか善心を起こさせようと観音に祈念していた。嘉吉2年5月に夫がいつものように山に入ると俄に雷が鳴り響いた。恐れた夫は観世音の聖号を唱えると、かの尊像が空中に現れて、夫の頭上に落ちてきた雷火を左足で蹴り上げて助けた。帰って観世音の像を見ると左足を上げていたという。
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カンノンサマ
1939年 京都府
観音堂が町並みと反対側を向いていたのを逆に立て直すと、それまで多かった落雷がまったくなくなり、火災もなくなった。
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ゴコウ,イワシノアタマ
1973年 三重県
ある家の女中が一寸八分ほどの小さな観音像を祀っていた。あるとき、風呂へ入っているうちに他の女中が観音さんの代わりにいわしの頭を入れておいた。女中がそれを拝むのを見て他の女中は笑っていたが、そうしているうちにいわしの頭に後光がさしたという。
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スイカヅラ
1980年
所々にすひかずらという物がある。その祀り様は、人の知らない場所に穴を掘り、蛇を多く入れて置いておく。それを神に崇めて遣うのだが、憎いと思う人がいれば、すひかずらを着物につけると、その人は高熱を発し、心身混乱する。その人の家が原因を知って、財宝をすひかずら使いに贈ると癒える。
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カンノンサマ,ホンゾンサマ
1971年 山梨県
長作観音堂は安産、女の神様といわれて家内安全を祈る。観音様はホンゾンサマとよばれる如意輪観音の木像で、見ると目がつぶれるといわれている。昭和2~3年ごろに学校の運動場を広げるための移転に関してみ女にお伺いをたてたところ、反対されたため、そのままになった。しかし、昭和38年に改築されたときには、移動で観音堂は後にさがるが、一段高くなるからよいであろうということで踏み切った。
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ツキモノ
1963年 秋田県
話者の甥が重病になりイチコに尋くと、お寺の和尚の衣をかぶせろと言われた。借りてきてかぶせると、何時の間にかどこかに飛ばされていた。憑き物が嫌って投げ飛ばしたためだ。
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センジュカンノン,レイゲン
1932年 山口県
ある日海人夫婦が海中に入ると、海底が俄かに震動し日月のように明るくなり、驚いて海上へ上がると髻に千手観音像が取り付いていた。家に安置した所、その夜の夢に観音が現れて海人の願いを尋ね、その願い通り娘を美女にしてくれた。娘は帝の后となり、養父となった紀大臣が御堂を建立した。
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ダイジャ,アクリョウ,カンノン
1974年 東京都
姥ヶ池というところに一軒の家があり、姥とその娘が住んでいた。姥は旅人を泊めて殺しては衣裳をはいでいた。ある日浅草観音が笛を吹いて、旅人に危険を知らせ、旅人は助かった。また、浅草観音は姥が地獄に落ちるのを憐れんで、児の姿で姥を訪ね、姥は児と誤って娘を殺してしまった。その後母は池に身を投げて大蛇となったが、神にして祝ってその悪霊をなだめると守りの神となって、諸々の病をしりぞけるようになった。大蛇と化したが供養により守りの神となった。
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オシラサマ,ヒカルコボク
2001年 青森県
某家のオシラサマは、祖父の代に火事にあった際、屋敷内で焼けて光っていた古木から形作って祀ったものだと言う。だが、父の代に信心が薄れてこれを焼き捨ててしまったところ、不幸ごとが続いた。これはオシラサマのとがめであると言うことになり、再び新しく作り直して屋敷内のお堂に祀った。
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タマシイ
1957年 鹿児島県
「衣服の背が綻びると魂が抜ける」と言って非常に忌むところがある。
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キタムキカンノン
1940年 神奈川県
お竹という勤勉な女がいた。熱心に観音を信仰しており、御光がさすほどで「御如来様である」といわれた。嫁入りの祭、観音様にお暇を乞うと、「お竹、帰るのか」と別れを惜しんだ。お竹が観音様を振り向くと、今まで南を向いていた御霊体が北を向いてしまった。
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テンジンサン
1983年 香川県
ある時、宮田家の人が病気になった。治らないので行者に拝んでもらったところ、天神さんがお堂を建てる催促に来ているという。お堂を建てて祀ったらすぐに病気が治った。この天神さんはお堂が火事のとき、飛び出して三角寺の松にひっかかっていた。
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カンノンサマ
1983年 岩手県
話者が祈祷師に拝んでもらっていたら、ロウソクのロウが溶けて観音の像になった。祈祷師に「観音様が憑いている。供養しなさい」と言われ、近所の観音林の観音堂を世話するようになった。
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(オショウノホウリキ)
1936年 島根県
智徳秀でた和尚がある朝、「厳島明神が大火だ」と門外に水を撒かせた。4、5日たって明神からお礼の衣が届いた。
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オニガワラ
1977年 東京都
愛宕下天徳寺という寺の鬼瓦は兜巾(ときん)をかぶっている。ある時、火事の火の粉が燃え移りそうになったが、この瓦から水が出て、火を消した。
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カンノンサマ
1981年 福岡県
観音堂があり、ここの観音様は左手に水玉を乗せているため、火事除けの神様と言われていて、椋谷は火事で焼けないという。ある時、子供が悪戯をして観音様の顔を雑巾で拭いたところ、子供の家一軒だけが火事で焼けてしまったという。
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オテングサマ
1977年 埼玉県
寺がつぶれたので釣り鐘を質屋に売り払った。それから、売られた先の町で火事があり、原因がわからないので占い師に占ってもらうと、釣り鐘が元あった寺に帰りたくて災いをするのだという。お天狗様の釣り鐘の伝説である。
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(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
泥棒に捨てられた観音は天竜川に流れて泰阜村まで行った。そこの明島という場所のある人の夢枕に立ち、助けを求めた。その人が淵に行ってみると、本当に観音があった。拾い上げて船で送り届けると、観音像は寺にあった台座にピタリとはまったという。
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(カンノンノタタリ)
1999年 長野県
昔、山塚の観音様を平岡の人が担いで動かしたら、気分が悪くなった。それで恐ろしくなり元の場所に戻したという。
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