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検索対象事例

キタムキカンノン
1940年 神奈川県
お竹という勤勉な女がいた。熱心に観音を信仰しており、御光がさすほどで「御如来様である」といわれた。嫁入りの祭、観音様にお暇を乞うと、「お竹、帰るのか」と別れを惜しんだ。お竹が観音様を振り向くと、今まで南を向いていた御霊体が北を向いてしまった。

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コウミョウ,オタケダイニチニョライ
1940年 山形県
文禄の頃の話。信心深く慎ましい生活を送っていたお竹がある日、光明に包まれて姿を消した。その後、人々の間でお竹大日如来としてあがめられた。
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タケ
1940年 山形県
温かい慈悲の心をもち、慎ましく生活していたお竹が亡くなった。ある日、湯殿山に詣でた人の前に姿を現し、訓話を残した後、消えうせた。
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タケ,オウゴンキュウ,(ソセイ)
1974年 東京都
江戸大伝馬町に住む佐久間勘解由の下女・竹は仁慈の心深く、貧しい者に物を与えたりしていた。ある時頓死してしまったが、身体が温かかったので見守っていたところ、ついに蘇生したという。そこで冥途の様子を聞くと、果てしない広野を歩いていたら黄金の宮殿にあり、仏にこれは竹が来る台だと言われたという。その後いよいよ念仏を行い、大往生を遂げた。近所の者が湯殿山に参詣したところ竹に会い、竹は念仏を勧めて消えたという。
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カネコイナリ
1986年 埼玉県
金子越前守という者が住んでいた。ある晩美しい女が訪ねてきた。暫くこの女をとどめておいたが、次第に心を惹かれるようになり女は子を孕んだ。しかし女は、「つい長い年月を過ごしてしまいました。この子を産んだら京に帰らねばなりません。」と泣いた。次の夜、赤ん坊の泣き声に驚いて女の寝間に行くと一匹の狐が東の窓を打ち破って逃げていった。越前守は京へ上り、伏見稲荷の分霊を持ち帰り、庭に祠を建てて祀った。これが今の金子稲荷である。また、これ以来金子家では東に窓を作らないと伝えている。
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コンジキノヒカリ,タケ
1940年 山形県
温かい慈悲の心をもち、慎ましく生活していたお竹が亡くなった。その後、金色の光と共に立ち現われた。
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ケリアゲカンゼオン
1983年 鹿児島県
日向の国の志布志という里で、日頃から観音を信仰している女がいた。その夫が猟師だったので、夫の悪行を嘆き、何とか善心を起こさせようと観音に祈念していた。嘉吉2年5月に夫がいつものように山に入ると俄に雷が鳴り響いた。恐れた夫は観世音の聖号を唱えると、かの尊像が空中に現れて、夫の頭上に落ちてきた雷火を左足で蹴り上げて助けた。帰って観世音の像を見ると左足を上げていたという。
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オタケダイニチニョライ,ユメ
1973年 東京都
文禄の頃、佐久間某というところに、たけという婢女がいた。彼女は篤く三宝を敬い、自らの食を貧しい者に与え、質素倹約に努めた。その頃、同国の比企郡に、生身の大日如来を拝したいという聖がいた。ある夜に先の婢女を拝めという夢を見た。実際見るとまさに如来であり、その後竹女は光を放って消えたと言う。
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キツネ
1989年 長野県
りゅうとう橋の工事のためにお稲荷様を移転した。あるとき話者の同級生が夕方に帰ってくると、美しい中年の婦人が向こうの田圃で手招きをしていたので、ついていった。一晩中連れ歩かれ、朝にふらふらになって帰ってきた。お稲荷さんをいじったからだということで、祠を作り直したという。
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オハナカンノン
1967年 岡山県
新見の洞谷山雲居寺には、お花観音という等身大の千手観音がある。この観音は男女の悲しい願い事やしもの病気に霊験あるという。江戸時代、新見藩主関長治侯の時代、家老職の大橋某の屋敷にお花という女中が奉公していたが、家老の目にとまり寵愛を受けた。これを知り嫉妬に狂った奥方はお花を殺害し、古井戸に投げ込んだと言う。以来、障子お花の霊に悩まされ、奥方は病む身となった。その後大橋家では菩提寺である雲居寺に千手観音を建立しお花を供養したという。またお花殺害に使った刀を手にしたものは必ずその奥さんが病気になったという。
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クルソンザン,ヒカリ,カンノンサマ
1975年 山口県
九州の信心深い人が、毎晩山に光が見えるので来てみた。すると木が立っており、その傍から観音様が現れて祀ってくれと言うので祀りはじめたという。
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タメニオチタコノタマシイ,(トイギキ),(ホトケオロシ)
1984年 新潟県
70歳になったお婆さんが気がおかしくなり医者に診せても治らなかった。嫁が「沢根の不動さん」へ連れて行くと、近所でタメに落ちて死んでしまったが、あまり供養してもらえず、迷っている子の魂があり、畑仕事でしゃがんでいるときにおぶさったものだ、といわれた。また、情けをかけるといつまでも憑いているといい聞かされた。お婆さんは小さな地蔵を一つ作って大日さんにあげ、お前は坐るべきところに坐って、家のものに供養してもらえといって祈った。それからお婆さんは回復した。
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タケジョ,シウン,イコウ,ムソウ
1983年
元和寛永の頃、武蔵国比企郡に戒行堅固という、日頃から正身の大日如来を拝みたい僧がいた。そして出羽の羽黒山に登山した時、夢想に江戸にいる佐久間某の召使い竹女を拝せという。そこで江戸に向かうと、佐久間某も同じ夢想があった。そして竹女を拝むと、全身から光明を放っていた。寛永15年3月21日の暁に、屋上に紫雲がたなびき、異香が漂っている中で竹女は大往生を遂げたという。
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(ユメノオツゲ)
1989年 長野県
こうやまきの北側にあるお堂には、有名な観音像が祀られていたが、ある時これが盗まれた。するとある人の夢枕に観音が立ち、「桔梗原の松の木の下で寝ているから迎えに来てくれ」と行った。行ってみると本当にそうだったので、背負って帰ってきたという。
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イヌガミ
1917年 徳島県
お竹にお増の生霊が取り憑き、お竹の秘密を奉行どもに話してしまった。お竹が在所に戻り、お増に詫びると、その後は何も起こらなかった。
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ダイジャ
1939年 福井県
およねという女が、夜道に迷って池にはまり大蛇となった。その後は、化けて男の元に通っていた。成仏を願って、報恩講には川からやってきて参っていた。およねの墓を見つけて供養すると、報恩講には雨が降らなくなった。
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ゴコウ,イワシノアタマ
1973年 三重県
ある家の女中が一寸八分ほどの小さな観音像を祀っていた。あるとき、風呂へ入っているうちに他の女中が観音さんの代わりにいわしの頭を入れておいた。女中がそれを拝むのを見て他の女中は笑っていたが、そうしているうちにいわしの頭に後光がさしたという。
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イワシ
1978年 香川県
昔とても信心深い嫁さんがいて、柱の穴の中にお守りさんを入れて日々拝んでいた。嫁を憎む姑のお婆はお守りを取ってしまい、代わりに鰯の頭を入れた。知らずに嫁さんが拝み続けると、鰯の頭に後光が差したという。
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カンノン,ニオウサマ
1930年 奈良県
昔、貧しい行者が長谷の観音に山ごもりの後、下山の途中で最初に会った女を妻にせよとの示現を受け、そのとおりにした。美しい女房だったので、王城の大殿という人が様々な勝負を挑んで女房を奪おうとしたが、神仏の加護でそれはかなわなかった。最後の勝負は相撲で、妻が連れてきた60歳ばかりの痩せた男が安々と相手の力士を投げた。これを不思議に思って後をつけていくと、男は近江の大山寺の仁王様であった。行者は長者となった。妻は瀧蔵観音の化身だった。
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〔レイム〕
1976年 東京都
江戸の光源寺の境内にある稲荷に詣でた折に、めずらしい面を見つけた。家に帰ってもその面のことが気になっていたら、妻が不思議な夢を見たという。稲荷で工事が行われるので面が粗末にされない様持って帰るようにとのことだった。急いで光源寺に行ってみると、確かに工事中で、古い絵馬を積み上げた上に、くだんの面がのせてあった。妻の見た夢は神のお告げと思って、その面を持ち帰り、家の守護神としてまつった。望みがあって祈ると、非常に霊験あらたかであった。
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セイカンゼオンボサツ
1972年 愛知県
慶長年の頃一人の賊が奥之院本堂から尊像を盗み取り、逃走して久村浜から船で運び出そうとしたのだが、不思議にもその船は少しも動かず大地に釘付けされたようである。ふとその時賊の心に閃いた霊感があり、元の奥の院に尊像をかえし、ついに発心し出家した。
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