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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1981年 長野県 
話者の先祖が井原家の先祖と狩猟に行き、白いキツネを殺して食べたら病人が続いたので、社を立てて祀った。1800年代のこと。失せ物祈願に来る人がいて、1935年ごろに流行った。

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バケネコ,ネコババア
1982年 群馬県
中村家の先祖のかめどんという、元は万歳だった人が、山でねこばばあが鹿を生のまましゃぶっているのを見た。このことを話したら生かしておかないと言われたが、村に帰ってすぐ喋ってしまった。そのあと、かめどんは山に行って帰らず、着物だけが木に掛かっていた。化け猫ばばあに食われたらしい。中村家にはかめどんの遺品と言う巻物と木の箱がある。宝川の山に行って万歳とネコの話をしてはいけない、宝川で水浴びするとき、ネコの話をすると雨が降る、という。
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キツネ
1977年 青森県
1930年頃のこと。キツネに憑かれた人が出た。キツネが憑くと気が違ったようになる。ネズミの生皮やギャロを食べる。目つきがおかしく、ブルブル震え、腹痛になって直ぐ治る。祈祷師(八卦置き、シントとも)を頼み、シントが神棚に祈祷すると、患者は震えていた。その後、元に戻ったと言う。
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キツネツキ,タヌキツキ
1999年 佐賀県
祖父の代までは、八幡神社でキツネ憑き、タヌキ憑きの祈祷も行われていたという。
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キツネ
1978年 山梨県
話者の父と祖父は駒ヶ岳の行者で、神様の祭祀や呪い、占い、キツネに憑かれた人の治療などを請け負っていた。
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キツネ,タタリ
1989年 長野県
近隣の人々が下原山の草刈り場へ草刈りに行き、そこで白面双尾のきつねに出会い、それを追いかけて捕らえ、庄助さの家で食べた。以来、食べた人たちが疫病に悩まされたので行者にお伺いしてみると、きつねを食べた祟りだった。それで、きつねを正一位稲荷大明神として祀ったという。
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トウビョウギツネ
1973年 鳥取県
病気になったときはトウビョウギツネが憑いたという。ある家筋がキツネ持ちだといわれ、婚姻で差別される。キツネを離すには病人を煙でいぶしたり、お大師講の数珠を振ったり、藁苞に小豆飯と油揚げを入れたものを病人に持たせて「家に帰れ」と突き出したりする。トウビョウギツネを飼うと金が溜まるといい、岡山の最上稲荷から借りてくる人もいたが、トウビョウギツネはすぐに増えて、増えすぎると逆に家から金を持ち出す、食い扶持が足りなくなると人に憑いて病気にさせる、という。
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キツネ
2003年 山梨県
十郎という人に化けたキツネがいたずらを繰り返していたが、村人は祠を建て、祀ったら、いたずらをするのを止めたといわれる。
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ツマジロシャ,タヌキ,(ゾクシン)
1961年 愛媛県
褄白社はツマジロ狸という狸を祭った社であるという。失せ物・棄ものなどのときに、願掛けをするとそれが出てくるといわれている。たくさんの赤いのぼりが上げられていて、遠方から願掛けにくるという。
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ウマノナキゴエ,ウマニノッタシンタイ,ヨブコエ
2001年 青森県
松林家の祖先が馬を連れて草を採集していたところ、北方から馬の鳴き声が聞こえたので行ってみると、神服を着て馬に乗った神体を見つけた。ある馬が病になった際、この神体に祈ると平癒した為、馬の病の全快、繁殖等をめぐる信仰が広まった。ある時、この神体がなくなったが、夜に外から「キンナンソウニアリ」と呼ぶ声がした。その声の通り南方を探すと見つかったので、一宇を建てて祀った。
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キツネ,(ツキモノ)
1988年 長野県
キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人はとりとめのないことを譫言のように言い、一時に食欲旺盛になったりした。豊丘村堀越にあるお宮で祈祷してもらい、神札をもらって病人の床の下にそれを入れておいたという。
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キツネツキ,イナリサマ
1922年 茨城県
以前は祈祷者が病人と問答をし、祈祷者と病人の狐の間に契約が交わされ、1週間の祈祷の後に赤飯、油揚げなどをもたせて村境まで送り出すということが流行した。今でも稲荷様や法華宗の祈祷者が神や仏となり、よく病人の身上を言い当てるので流行することがある。
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キツネ
1974年 山梨県
ある男がキツネに憑かれて、毎日釣りに出かけるが岩の上で寝ているだけで1匹も釣らずに帰ってくるようになり、お稲荷様のお赤飯やアブラアゲがなくなるようになった。男に何が食いたいか聞くと「お赤飯、油揚げ」と言い、戌年の人を嫌うようになったので犬をけしかけたら布団に潜って隠れた。「祠を建てて赤飯に油揚げを供えてくれたらそこにいく」というのでそうしてやったら、腕が膨れてコクンと音がして憑き物は落ち、おとなしくなった。
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キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は譫言を言ったり、やたらと物を食べるようになった。離すために、山の神の掛け軸をかけて祈とうしたという。
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ヤマイヌ
1943年 長野県
山犬を拾って育てていたが、猟に出た夜にその山犬食われそうになり射殺して難を逃れた。その後3年、村では悪い病と凶事が続いたので、犬の祟りということになり、祖先が頭蓋を拾ってきて犬山之神として祀る事にした。
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チノツイタモチ
1949年 群馬県
旧白郷井村のある家の先祖は落武者で弓の名人だったが、ある時、畑仕事の人を射殺してしまった。するとその人の妻が家に乗り込んで、指を食いきって正月餅に血をたらし、イチコ池に飛び込んで死んだ。翌年、正月の餅つき時に家人が怪我し、餅が血に染まった。翌年もそうなり、それから餅をつかなくなった。
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ニクショク
1974年 東京都
寛永5年、伊勢参宮した者が帰路三州岡崎で鹿肉を食べた。帰宅後飯を食べなくなり、虫を掘り出して食べていた。後に堤に捨てられて、猫・犬・鼠などの死体を食べるようになった。
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ハクサンジンジャノロウショウ,ゴシキリュウジン,ハクサンリュウジン
1966年 愛知県
白山神社の老松の根元には五色竜神が棲んでいて、この巨木にふれた者は必ず本人や家族の者が病気になった。又台風で倒れた際こっそり枯れ枝を持ち帰った三人の町人は次々に死んでしまった。後に、漁師が夢に現れた白山龍神様の訴えから根だけになった老松をお祀りすると、福をもたらすようになった。供えられた鶏卵を大きな白ヘビが飲み込むのを沢山の人が見たという。
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キツネツキ
1984年 島根県
キツネに憑かれると横屋さんがキツネ落しをする。また、稲荷を持っている多根の円通寺の昔の住職がキツネ落しをやった。キツネがつくと、家のスジが無いといって普段の生活では差別はないが結婚の時だけは嫌われ、結婚が取りやめになった。
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キツネ
1974年 栃木県
1885年前後のこと、ある家の主人が突然暴れ出して、人の食物まで取るようになった。特にアブラゲを良く食べた。祈祷師に来てもらったら、狐憑きを治すといって主人を冷やしたり殴ったりした。
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キツネ,(ツキモノ)
1989年 長野県
キツネが人に憑くことがあるという。離してもらうために、祈とう師を頼んで拝んでもらうと、キツネを食べてくれるといった。以後、三峯神社を祀るという。
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